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「アバター強そうでしょ?」プロテウス効果

休み時間にスマホゲームをしている生徒は多いです。スマホの利用については賛否もありますが本校では数年前からスマホの校内使用については許可し、授業の中でも使用する機会があります。例えばQRコードを読み取ってアンケートフォームに答えたり、ちょっとしたメモをスマホのメモ機能を使って記録したりです。Chromebookもそうですが使い方ひとつでスマホも便利に使えますがゲームばかりに時間を浪費するのは少々もったいないように思います。習慣というのは怖いですが先日LHR中に悪気なくスマホゲームをやってしまい教師から注意を受けた際、荒っぽい言葉で返答した生徒がいて「普段は心の優しい生徒なのに…」と驚いたという話を担任から聞きました。ここにも心理学で説明でき、それを

プロテウス効果(変身効果)

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と言います。プロテウスとはもともとギリシア神話に登場する、変幻自在に姿を変えることができる神の名前です。この効果はオンラインゲームなどの仮想空間上のアバター(自分の分身となるキャラクター)の見た目がユーザーの行動特性に影響を与えるそうです。これを提唱したのは2007年スタンフォード大学のニック・イーとジェレミー・ベイルソンです。例えば屈強なアバターを設定している人はオンラインゲーム内で普段の生活と比較すると強気の行動をとることが多く、強引な交渉をしたり自信を持った行動を選びやすくなったりします。つまり、アバターがどう見られているのかを認知し、それが行動採用に影響を与えるということです。先程の生徒の例ももしかしたらゲームの中では普段と違った姿の屈強なアバターを使っていて気持ちが大きくなったのかもしれませんね。


見た目と年収


見た目が影響するというものは他にもあります。自己効力感(Self-efficacy)とメタ認知(Metacognition)との相互作用という意味では類似の効果は古くから知られています。例えばビジネスの場合、高いスーツや高価な腕時計を身に付けて自分に自信を持たすのはこの心理学の効果に近いです。さらにアメリカテキサス大学のダニエル・S・ハマーメッシュ教授は「見た目と年収」の関連性を研究し、相関関係があることを指摘しています。彼の研究では人の見た目を1~5の5段階で評価し、3を平均値として年収を1~2群と4~5群で比較したところ男性は17%、女性は12%高かったそうです。顔、服装、髪形などの見た目が、より印象のいいほうが稼ぎはいい、これは「ビューティ・プレミアム」と呼ばれています。アメリカ以外の国、オーストラリア、カナダ、イギリス、中国(上海)などで実施された同様の調査をでも、やはりほとんどの場合、容姿がいいと収入にはプラスの影響があるという結果になっていたそうです。容姿自体は変えることができませんが何にせよ仮想現実でも現実世界でも清潔感を意識し、周りに好感を持ってもらえるような服装や身なりをすることが大切ですね。


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