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立てた生卵はどこへ行った?②

前回の続き


周りを巻き込む

もともと新しい企画を考えることは大好きです。大学時代も学園祭の実行委員長をやっていて自分で企画したイベントを司会・進行してきました。ただ僕は「誰かに頼んでやってもらう」ことが苦手です。自分の頭の中にあることを説明し、お願いをするよりも自分一人がやってしまえば早いと思ってしまいます。なにより自分の考えた案を否定されたり、面倒くさいと思われたりしないかとつい考えてしまいます。しかし、今回11種目を1人でやることは不可能で徐々にこのレクリエーションのことで頭がいっぱいになり少しずつ追い詰められていました。困っていた僕に、多くの方が様々なアイデアをくれました。

「ストラックアウトを作ってみるよ」

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前回も紹介した先輩の先生はストラックアウトの的を自分で作ると言ってくれました。僕の考えでは段ボールで簡単に作ろうと思っていましたが他の競技の準備もあったのでこの一言で本当に救われました。「手伝いましょうか?」と声を掛けると「いや、1人でやってみる」とさらに心強い返答に内心ほっとしました。


「生卵を割らずに縦に立てたら盛り上がるよ」

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隣の席に座っている理科の先生は以前授業でやったことがある「生卵を縦に立てる」という競技を発案して下さいました。正直僕ではこのアイデアを思いつかなかったです。そもそも生卵が立つとも思っていませんでしたし、そんな競技を高校2年生が楽しんでくれるのかということが疑問でした。事前に生徒へ希望調査をした結果はストラックアウトに続き、2番目にやってみたいという人気競技となりました。


「針に糸を通して星型にするのはどうでしょう?」

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糸通しリレーでは5本の針を1列に並べて5人でリレーをしてもらいたいと担当の先生にルールを伝えました。すると後日「針を5角形に並べて星を作りたい、その方が完成した時に生徒たちも写真を撮りたくなるはずです」と提案してくれました。確かに競技をするだけではなくその後のことを考え、生徒がより楽しむことができるように工夫することまで考えられていませんでした。


「福祉コースの生徒なら折り紙が得意ですよ」

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競技を考えることに頭を悩ませていた時、福祉コースの担任の先生が「折り紙」を使ったらどうかと提案して下さいました。福祉コースは保育検定で折り紙を勉強しているので得意な生徒がいるということでした。実際に検定では折り紙の色選びも合否に関わるということを初めて知りました。(せみ)や(にそうぶね)など普段折り紙を折ることがない生徒もYouTubeの折り方動画を参加者に配信すると真剣に練習をしてくれていたそうです。


「得意な音ゲーを同級生の前で披露したい」

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競技を考えてくれたのは先生だけではありません。部活動の生徒に「今度校内でレクリエーションをやりたいんだけど、何かやってみたい競技はないかな?」と聞くと普段大人しい生徒が「音ゲーをやりたい」と言ってきてくれました。確かに休憩時間「太鼓の達人」や今回採用した「プロセカ」という音ゲーを熱心にやっている生徒が多いと感じていました。そのような生徒の得意を披露できる場所を用意したいと思い、講堂にスピーカーやプロジェクターを設置しライブハウスのような環境で思う存分プレイしてもらおうと思いました。何よりその生徒の「やりたい」という思いに全力で応えたいと思い、その企画は僕が担当することにしました。

このような話を職員室で話していると「これはどうかな?」や「それならこうしたらもっと面白くなるよ」など意見が飛び交い、先生方のイキイキした表情が溢れていました。1人で抱え込んでいた自分がバカバカしくなり、本当に頼りになる学年団の先生方に恵まれているのだと実感できました。そういった意味でも今回のこのレクリエーションをやってみて本当に良かったと思いました。

今回も長くなったので次回に続く⇒レクリエーションの名前は?



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