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「3つの事だけ話します」マジックナンバー3

朝礼で学年主任として先生方に話す際、意識していることが3つあります。それは「できるだけ簡単に」、「はっきり大きな声で」、「伝える内容は多くても3つまで」ということです。特に最後の「内容は3つまで」というのは常に意識しています。これは話す相手が先生であっても生徒であっても保護者であっても「…あっそれともう1つ」や「忘れていました、これも大切なのでついでにお話します」という話し方をするといつまでこの話が続くか不安になります。長話は飽きてしまいますよね。この「3」という数字はとても大切でこれを心理学で説明すると


マジックナンバー3

「あぁ〜やっぱりな」 (5)

と言います。人間にとって3という数字は安定していて心地よいと思う傾向にあるそうです。例えば何かを説明する根拠が1つだと頼りないと思いますが、3つあるとそれらしく感じてしまうのです。特に日本では3という数字には昔から謎めいた強い力があるように思います。たとえば「日本3景」(松島、天橋立、宮島)や「日本3名園」(偕楽園、兼六園、後楽園)といったものは数えきれないくらいあります。スポーツでも、野球はなぜか3ストライクや3アウト、サッカーでも1試合で3点取ればハットトリックという言葉があります。「心技体」、「速い、安い、うまい」といった言葉も3つの要素からできています。世界に目を向けると世界4大文明(メソポタミア文明、ティグリス・ユーフラテス文明、中国文明、エジプト文明)のように4という数字も見かけます。私見ですが日本の「3」を重視する考え方は3種の神器(草薙剣、八咫鏡、八尺瓊勾玉)が由来なのではないかと思っています。また詳しくわかる方、教えていただけたら嬉しいです。


小論文を書く際も3点法


これから3年生の担任は小論文やエントリーシート、志望理由書の指導が本格化します。これらを生徒はなかなか書くことができないんです(T_T) 特に罫線だけ引かれたシートを9割以上埋めるということが生徒は苦手なようで「何を書けばいいのかわからない」と弱音を吐く生徒が多くいます。その際もこのマジックナンバー3をアドバイスします。「その学校や会社に行きたい理由を3つ掲げ、補足説明することで文量も増え、さらに説得力が増すよ」と道筋を立ててあげるとスラスラと書くことができます。

これは面接でも応用でき、「私は将来〇〇のような人になりたいです。その実現のために貴学で学びたいことが3つあります」という話し方をすると伝わりやすくなります。普段から意識して活用することで「短くわかりやすい説明ができる人」を目指していきましょう!


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