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EP.23 待望の新卒1期生入社!若侍の巻き起こした風は⁉

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いつもお読み頂きありがとうございます。今回は、EP.19 ~後編~ 新卒1期生発掘(採用)プロジェクトから続くエピソードです。こちらをお読み頂くとより大きな気づきが得られると思います。

 さて、今回はいよいよ待望の侍1期生が入社して組織内に大きな風が吹き始めます。

 時期は、2011年4月。みんなの記憶に強く刻まれている東日本大震災直後のことです。社会の大混乱、東京では計画停電があり、スーパー、コンビニから物資が姿を消しました。ガソリンスタンドには給油待ちの長い行い列…。当社からも成人用オムツやパッドなどを段ボールで寄付させて頂きました。未だ復興半ばではありますので風化しないようにしていきたいところです。



◆感動のサプライズ入社式!

 内定者育成プログラムに従い、社会人のスタートダッシュが切れるように研修が進んでいる1期生。これまでも全社懇親イベントや内定者懇親会など彼らを迎え入れるWelcome感を作り上げ、いよいよ4月1日の入社を迎えます。そこで私は0期生(EP22)採用チームとサプライズ入社式を企てました。


 「いよいよ1期生の入社です。彼らを全力で迎えたい、テーマは”感動”、忘れられない入社式をしてあげたい。ゴールは!涙!!」

 「面白そうですね!! でも、どんなことやるんですか?自分たちは入社式に参加したことありませんし、想像つかないんですけど」

「企画案は・・・」
①朝は祝辞、辞令交付だけの淡白な形式的な入社式(仮)を行う。
→これまでWelcome感満載のイベントが多かったので、ギャップで違和感を与える。肩透かし的な感じ。
②入社事務手続き。
→本当にこれだけ?的な感じを抱かせる
③店舗・施設へ挨拶周り
→新人としてメンバーやお客様へ挨拶をさせることで新人の立場を理解。
④店舗についたら指令書(ミッション)を選択させる
→一筋縄でいかないことをここで理解させる。プチパニック状態。
⑤クリアしたら次の店舗へ移動。これを繰り返し全事業所まわる。
→毎回異なるミッションで焦りを助長。
⑥最後の店舗でのミッションは、DVD探しとし店舗のプレーヤーで再生。
⑦再生すると警告音がけたたましくなり、本社への帰還命令と時間がかかり過ぎている怒り表示。
→大パニック状態。
⑧急ぎ本社へ戻ると、誰もいない会議室で待たされる。同時に、全社員でクラッカーを鳴らして、「入社おめでとう!」のメッセージ。
⑨本入社式のスタート。本入社式では、入社までの歩みをムービー視聴、各所からのお祝いメッセージ、入社記念品授与、ご両親からの手紙の朗読、記念写真撮影、懇親会

「すごいですね・・・。やりましょう、絶対泣かしましょう!!」

 ここから0期生と突貫で準備です。本人たちに気づかれずにご両親から手紙をもらうのに苦心していました。ただすべての準備は万端、いざ実行!

結果は、大成功!! 

 ご両親からの手紙、恩師メンバーからのサプライズメッセージ動画で”涙がホロリ” 丸1日かけた入社式、こんなことやってるのうちだけだよな~と感慨深く感じていました。

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 1期生からは、自分たちの気持ちを表した感謝文(ポスター)がその後全社に配布されました。関りが薄れてきている世の中で、こういうことってとても大事なことだと考えています。 


◆元気朝礼の導入

 入社後も私の定期的な研修の為に集まるほか、何かにつけて同期で集まって何をしているとても横のつながりの強いメンバーでした。そんな彼らは、社長や私からの刺激と使命を持って活動し始めます。

「いきいきらいふは、介護を変えるんです。現場がもっと変わらないと!」

そう言って、TTP委員会に所属した1期生は他社の取組を調べ始めます。新卒の採用活動でお世話になっている株式会社ソリューションで行われているTVでも取り上げられている「元気朝礼」に目を付けます。

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社長と一緒に体験し、「これをいきいきらいにも導入しましょう!!」

 TTP委員会で、朝礼導入の企画を立て朝礼マニュアルを作成。1期生は私のところへやってきて、背景や主旨を熱量込めてプレゼンしてくれました。
 彼らが本気で取り組み始めたことを嬉しく思い、協力を約束しました。

いざ、導入。各店舗・事業所を回り、朝礼の意味を説明。

朝礼通知文

しかし、現場から帰ってくる声は、

 ・なんでそんなことしなくちゃいけないの
 ・今までの朝礼でいいじゃない
 ・めんどくさい
 ・時間がない
 ・大きな声はだしたくない ets.


 内容は理念の唱和に始まり、身だしなみチェック、挨拶の声出しやお辞儀の練習、1分間スピーチ、今日の宣言など、おおよそ介護の現場では無縁の内容だったのです。

本社では、私がいますので半強制的に実行。ほぼ力業です。
しかし店舗、事業所ではあらゆる言い訳をして実行されません・・・。

 ここであきらめる彼らではありません。若手配属店舗を中心にスタッフを意味や目標を根気強く口説き、少しづつ実行。徐々に協力者も増えていきます。若手が配属されていない店舗については、自分たちの休みの日に朝礼の時間だけ行って一緒に行い始めました。
 さすがに、ここまでやられるとと言う感じで半年後には全店舗・事業所で見事に朝礼が定着していったのです。

 このプロジェクトについては、半年の活動がムービーにまとめられ振りと共に後述する全社総会で流されました。

 元気朝礼については、その後9年間続きリブランドに向けた経営理念の刷新と共にコロナ禍により自粛。2020年にその役目を終えています。


◆新卒風土を切り開いた数々の活動

 1期生メンバーは、私の中でも最も思い入れの強い代です。新卒採用侍プロジェクトにて出会ったのはもちろん、当時の組織変革に本当に貢献してくれました。採用担当はもちろん、教育担当でもありましたので入社後も全面的に私と行動を共にしてくれました。

 0期生への育成研修をベースに1期生向けに改善。0期には、鬼軍曹と恐れられましたが1期生は、私のことを恐がらずむしろ「やさしい」人と言う印象だと言われたことが強く印象に残っています。後輩の2期生に向け、私といきいきらいふ名物、内定者合宿研修に臨んでくれました。内定者合宿は、侍プロジェクトによる育成プログラムの一環として組まれましたが、私が講師デビューしたのは、2期生(内定者時)の時です。

 2期生は8名に対し、2泊3日の合宿は、講師(私)、アシスタント2名の1期生と記録係として1期生1名の合計4名で臨みました。お気づきになりましたか?私以外は、入社1年目メンバーだけでの運営なのです。おそらく一般的な企業であれば、こんな博打体制はとらないと思います。しかし、1期生と私の関係値ではこれが可能。特にアシスタントとして参加した2名には絶大なる信頼をおいていました。
 合宿の企画説明から当日までは、打合せ数回でぶっつけ本番です。しかし、私の考えや意図をしっかりとくみ取ってくれて当日は、想定以上の関りで後輩に向き合ってくれました。講師として動けない私の代わりに!!

 社会に出るための本質を体感する基礎研修ですので、苦悩と苦難の連続です。時に叱り、時に寄り添い最後には涙・・・。
 本気とは、何か?常にこのテーマで運営です。年齢、経験の問題ではない、参加したメンバーにしかわからない空気、空間。
 今は、毎年のブラッシュアップでほぼ固まりつつありますが、正にこの年にすべてのベースが組み上げられたと言っても過言ではありません。
(研修の効果都合上、内容が明かせないのはご勘弁ください)

 第3期侍プロジェクトの採用チームとしての活動のほか、TTP委員会、全社総会「第1回活生会」運営委員などおおよそ新卒1年目が担うような重要業務とは考えられない活動を介護現場の通常業務と共に手を抜かずにこなしていってくれました。今やこれも伝統イベントとなっているビッグプロジェクトも0期の富士登山に続き、山の手線一周ウォーキングを企画実行し、仲間と苦楽を共に長距離歩く企画の第一歩をつくりあげました。

 2年目以降は、いきいきらいふSPAの新店立ち上げや当時の最年少店長に抜擢されるなど伝説的なエピソードがたくさん生まれました。

 その分、負荷のかかり方も半端なく、かなりきつかったはずです。ただ、続いていく後輩の為に全力でその使命に向き合ってくれたことに感謝です。私と一緒にいきいきらいふの転換期ともなる中核時期を駆け抜けてくれた大事なメンバー達です。

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今は別のフィールドでそれぞれ活躍してくれていますが、私の活動にメッセージをくれたり、食事に行ったりできる関係はとても心地よいです。

さて、実力とは別の何かが動く若手のエネルギーに関するエピソードでしたが、どんなことに気が付きましたでしょうか?


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