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キャラクターを作る。その②

続いた。書く事がなかったのと、昨日は駆け足で説明したので不足していた部分の話をしようとしている。どうもこんばんは。彗月はづき 漣太郎れんたろうです。実のところ、ここ最近はメンタルの崖崩れの他、ちょこっと忙しい。いやまともな社会人からすればそうでもないのだが、まともじゃないのでまあまあ切羽詰まるぐらいには忙しい。

キャラクターを掘り下げる。

そんなわけで昨日の続きである。何かの物語のモブキャラを作ってそれを掘り下げたものを新規フォルダに投げ込む、まで説明したと思う。この“掘り下げ”という作業をどうしているかについて、これまた他の作品をツールとして使う方法を、砲手たゃの友人というキャラクターを使って具体的に話していこうと思う。言うまでもなく二次創作である。

引き続きネタバレ注意であるが、Skyはこのストーリーをクリアする必要なく進めることができるし、このイベント(深淵の季節)が初出の世界観の解説があるものの、それ以降に大きく語られている内容でもあるので特に本編に影響はないだろう。Skyはいいぞ。

砲手たゃかわいいよ砲手たゃ。ちなみにイベント時点での情報を元に作っていく(Skyそのものの世界観がこの後の3つのイベントで大小様々な変更や開示がなされたのだ……)

イベント時点では、彼(性別は不明だが、まぁ彼としておこう)の性格は日本語公式Twitterの他、「印象的な笑い声」「体格がそれなりにいい」「心底負けず嫌い」「もりは百発百中」「ちょっと話を盛る傾向があるが、スベるとちょっと照れる(エモーションより)」「年下や後輩への面倒見がいい(精霊解放クエストより)」といった感じだろうか。

ちなみに、彼が持っている銛は手投げではなく、銃のように発射できるタイプである。(王国では手投げ、銃型、船に積載されるなどの大砲型とある)砲手という名前を深読みすると、元々は大型の銛を使っていたかもしれない。

そこに当時の考察として「戦争を引退、除隊、脱走などをしている」「もしかしたら少年かもしれない」というエッセンスを付け加える。これはイベント当時に武器を持つキャラが『捨てられた地』という戦争跡地までほとんどいなかった事から、そう考察していた。また、見栄っ張りだったり、無鉄砲さ、提督に抱っこむぎゅされて照れたりする様子なども考えた結果だ。歳の頃を17〜20くらいだと考えておく。

①キャラクターとの関係性から作る

同年代の友人を作るとして、その友人が、『捨てられた地』で行われた戦争でうしなわれたとする。(まあそんな過去があったらあんなに無邪気じゃないと思うけどさ)(とはいえ『深淵の季節』のイベントと相性がいいんだよなそういう設定)

戦地に共にいた二人がどういった会話をしていたかはわからないが、仮にこの二人で戦争に参加していたとして、きっと彼らが戦地で無事に自軍へ戻るたび、砲手たゃは自慢げに武勇伝を語るだろう。あれだけお調子のりでプライドがたか〜い男なので、きっと萎えさせるようなツッコミをする友人はあまり持たないと思う。

なので、大抵その席にいる友人はその武勇伝に色を添える形で「そうそう、あの時にブワーって敵兵が逃げるのなんかおっかしーでやんの!」「暗黒龍のあの赤い瞳をズガーンってな!」なんて合いの手を入れるのだろう。負けると泣いちゃう(クエストより)ぐらいテンションの上下がある砲手たゃに付き合ってる友人なので、面倒見も良さそうだ。上手く敵を仕留められなかった時なんかは酔い潰れるまで飲むだろうし、酒にも弱そうな砲手たゃがオレは酔ってないぞ!というのでハイハイといいながら肩を貸して基地に戻るのだ。

そして砲手たゃの大きな特徴であるのが、割れた仮面である。深淵の季節の精霊の仮面は4つ(性格には6つだが、2つは付けている精霊がいないため除外する)だが、その全員の仮面にヒビが入っている。スカベンジャー(ゴミ漁りなどを生業にするものである)(差別的な意味合いを含むため、ウエストピッカーという呼称に変わりつつあるが、とりあえず公式では前者であるためこう呼ぶ)というだけあって、その仮面ももしかしたらどこかから拾ったのかもしれない。が、特に砲手たゃの仮面は大きく壊れている。また、他の精霊に比べて実はやや小さいものを付けている印象がある。

この点を踏まえて。例えば砲手たゃがつけている仮面が、彼がもう少し若い少年兵の頃から着けていたりはしないだろうか。などと考える。(未成年飲酒?Skyの王国の話だから日本の法律とは違うかもだろ!)そして、なぜその大きく壊れている小さな仮面を着けているのか。もしかしてその友人の形見ではないだろうか……。

友人は砲手たゃの目の前で頭を半分吹き飛ばされて死んだ。その場から逃げる事も考えたかもしれないが、彼はプライドがたか〜い、しかも命まで投げ捨てるような男だ(クエストより)。友人の仇を取り、あるいは抵抗するもボコボコにされたかもしれないが、生き残ってしまい、友人の壊れた仮面を拾って、ずっと着けているのではないだろうか。

そんな事を考えているうちに23:25。んえぇ……。

②テンプレートを使う(真4方式)

これで砲手たゃの友人の骨格が出来た。まだ少年で、盛り上げ役で、面倒見がいい、頭を吹き飛ばされて死んだ、砲手たゃの相棒。これを更にテンプレートを使って掘り下げていく。

以前にも少し触れたことがあるが、私はキャラクターを作る時、結構な割合で真・女神転生Ⅳの『哲学の回廊』に投げ込む。

ここでは3つの質問に答え、その質問の回答により、キャラクターが秩序(支配)を重んじるか、改革(混沌)を望むかをおおよそ判定することができる。後になるにつれて点数が高い、くらいの気持ちで考えておいていい。実際には3つめの質問のみが高配点だったと思う。(メガテンシリーズではロウ(秩序)とカオス(混沌)と表現されるが、日本人の肌感覚に合わせたカッコ付けをする)

「マスゲームを綺麗に揃えるために身長が高い人間を排除するか、揃っていない事こそを個性として受け入れるか」
「村に新たな技術が持ち込まれたが、村の安寧のためにこれを拒否するか、発展のために受け入れるか」
「大事な人が植物状態となり、回復の見込みはないが、延命するか、止めるか」
という3つの質問だ。

3つの質問ではあるが、哲学の回廊に投げ込むだけではなく、どちらかというと、この回廊で投げかけられる質問がどのようなものか、に注目してほしい。例えば1つ目の質問だけ見れば、秩序の答えは独裁的であり、秩序というよりは『管理社会』といった印象が強いだろう。例え秩序を重んじる人間であっても、たかだか身長差で、たかだかマスゲームのために演目から除外する事にいい気分はしないだろう。

(これは日本人の肌感覚である。そもそも独裁者とマスゲームという題材を選ぶ辺りがメガテンらしいっちゃらしいともいえる。さすが三島由紀夫や大槻教授を出演させたゲームだ)

しかし、二つ目の質問から少し風向きが変わってくる。秩序というものが何を指すか。この場合には、秩序の答えはこれまで存在した村を守るための選択でもある。もし村を発展をさせるための新たな文化だとしても、それによって仕事を失ったり、その文化を取り入れる事によって逆に排除される人間や、穢れを担う人間がいるかもしれない。

当然3つ目となると、それは現代医療においてはどこまでも議論するしかない課題であるし、ゲーム内の各キャラクターでさえ、この質問には答えようとしない。そういった、完全にどちらかである、と決められないような事に対して、どう答えるのかを考えていくのだ。

砲手たゃの友人は砲手たゃが気持ちよーく話せるように合いの手をうち、彼を家なり基地まで送り届けるような面倒見のいい少年だ。恐らくは(自分の周りの)秩序を重んじるタイプだろう。少年兵であるが故に敵が同じ人間であると認識しないまま、自軍の平和のために武器を手にしているかもしれないし、あるいは敵も同じ人間であると心を痛めている可能性もある。

ただ、砲手たゃの武勇伝に歯止めをかけたりはしなかっただろうし、砲手たゃが武勇伝を語る事に不快に思っているわけでもない事を考えると、大なり小なり考えることはあるかもしれないがさほど気に病む様子はないだろう。彼が心からの意思で戦争に参加するか否かを決められるほどの年齢ではないし、その選択肢すら頭になかったかもしれない。砲手たゃがヤンチャすればノリノリでついていきそうなので、『やや秩序を重んじるが、盲目的に秩序を重んじるわけではない』程度だろうか。

③テンプレートを使う(fgo方式)

もっと掘り下げたい場合、今度はFate/Grand Orderの方式で当てはめていく。これは細かい事を設定していくと本当に本当にキリがない(スキルも属性も続々と増えるよ!)ので、感覚的に、好きな部分だけを決めていったりする。fgoを選んだ理由としては、クラス属性(相性的なもの)、ステータス、スキル、宝具、再臨(進化のようなもの)をまとめて見ることができるからだ。

これは攻略まとめサイトの、わかりやすく筋力のページである。ステータスにこのような形で評価基準を設ける点ではいわゆるTRPG的なステ振りに近いだろうか。

砲手たゃの友人であるからして、砲手たゃと同じく砲手として軍属していたのならばクラス属性らアーチャー(弓兵)、方向などの指示を砲手たゃに出していたのならばキャスター(魔術師)だったりしてもいい。(Fateシリーズはこの辺りも割とフィーリングではあるので、好きにしていいと思う。そもそも砲手たゃがアーチャーかどうかも怪しい。ストーリー的にはバーサーカーの可能性もあるよね)

ただ、友人は戦死したのだから多分幸運値は低いだろう。筋力も捨て地の大精霊様(という存在がいる、くらいでいい。クッソデッカ精霊が各地にいる)に比べたら砲手たゃも友人もゴリゴリではなさそうだ。

また、技にもそれぞれ属性がある。バスター(筋力)、アーツ(魔術力)、クイック(敏捷性)らしい。友人は砲手たゃの補助に回る役割が多いからアーツ属性かなーとか、そんな事を考えていく。

更には砲手たゃの仮面が友人の仮面だとしたら、最初のカードは割れる前の仮面、2枚目、3枚目と背景がおどろおどろしく進化していって、最終形態(1〜3とは別に描かれた、差分ではない一枚絵)では砲手たゃのつけている仮面の形に割れた仮面、それを着けた友人、その割れた部分が不自然に隠れた振り向き顔に闇の花(Skyの自生植物であり、滅びの象徴でもある多肉植物のような禍々しい黒い花である)が添えてあって……などなどと考えているうちに、完全に幻覚が出来上がるのだ。

ちなみに砲手たゃに少年兵である描写はないし、武器も戦争で使ったものじゃなさそうだし、漁村のガキンチョが調子乗ったくらいのノリで生きているかもしれない。なんでこんな幻覚を見ているんだ……と冷静になりながら、念のため注記しておく。二次創作だ。マジで。

次回予告。

考える時間なんてないよ!23:56!

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