HUNTER×HUNTER考察 カルトの兄さんを取り戻すため発言についての考察

はじめに

オーダースタンプがミルキの能力であり、それを取り戻すためなんて面白考察を見たけれど、それはないだろうと思ったので、考察してみることにする。

兄さんを取り戻す

まずはこの兄さんとは誰か。
普通に考えてキルアである。
ゾルディック家の相関図を見ると、カルトがアルカに嫉妬とある。
加えて、キルアを連れ戻しにきたゴンたちに対する表情からして、カルトは他の家族同様キルアにぞっこんであることは間違いないだろう。
では、前回家出したキルアを連れ戻したのは誰か。
これはイルミである。
ならば、再度ゾルディック家へ、自分のもとに取り戻したいと考えたとき、カルトはイルミに頼むのではないだろうか。

イルミの立ち位置

グリードアイランドにて、旅団はカルトの能力で除念師を探し出した。
では、カルトを旅団にヒソカの抜け番として加入させたのは誰か?
それは旅団の中でヒソカと同じくらい、されどヒソカよりも少しだけ短くイルミと付き合いがあったもの。
つまり、幻影旅団の団長であるクロロ・ルシルフルである。
このときクロロは、クラピカの掟の鎖によって直接団員とは連絡を取ることができなかった。
そこで、ヒソカにはタイマンを対価に除念師との交渉役を。
イルミには、抜け番の補充を頼んだものと見られる。その際の条件として、おそらく除念師を見つけるために探索能力に優れたものを要求したのではないだろうか。
この抜け番補充には、イルミが直接加入することはできなかった。
それをすると、イルミが団員となり、掟の鎖が発動するかもしれない。
あとに入団したものは例外なのかもしれないが、そうでないかもしれない。
わからないためそんな危険はおかせず、連絡役のためにイルミが団員となるわけにはいかなかった。
そこで、白羽の矢が立ったのがカルトである。
カルトはイルミにキルアを連れ戻して欲しかったので、交換条件としてカルトが旅団に入団することになったというわけである。
旅団には手を出すなというのがシルバの方針ではあるものの、手を出すわけではなく、仲間になるのならと一応は承知したのかもしれない。
実際、クロロからの依頼を受けて黙認している以上は、敵対しなければ有りなのだろう。
というわけで、家族間の取引は成立したものの、キルアが家を出ることを家長であるシルバが後押しした以上は、すぐに連れ戻すことはできない。
なので、イルミはカルトの修行も兼ねて旅団の中でNo.2になることをミッションとしたのではないだろうか。

おわりに

カルトの目標と取り戻す方法が必ずしも一致するわけではないんじゃないかなって話。
まあなんとも面白くはない説ではあるけれど、普通に考えればこうじゃないかなと。
てか、こう思ってた。
正直伏線でもなんでもなく、旅団に入った目的を説明しただけなんだと。
暗殺の仕事でもないし、旅団に手を出すなとシルバが言っている以上、理由がないと旅団には入らないわけで。
イルミは家長ではないので、仕事以外でカルトに命令する立場にない。
なので、カルトがイルミにキルアを取り戻してもらうように頼んできた際に、取引として加入させたって感じじゃないかな。
流石にクロロやフェイタンが兄弟説はないでしょうよ。
この件については、今後何の説明がなくても不思議ではないと個人的には思われ。


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