転職活動におけるリスキリング～変化する職業市場への対応～

2024年2月26日 13:28

こんにちは。本日は転職エージェントR4CAREER小川が担当させて頂きます。
今回は、リスキリングについてお話したいと思います。

近年、ますます進んでいくであろう技術革新において、対応できるよう必要な知識・スキルを学んでいくことが必要とされてきています。
ちなみに経済産業省は以下のようにリスキリングについて定義しています。

「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する／させること」

要は、新しいスキルを学ぶということですね。

従来、日本におけるキャリア形成は、終身型雇用で、ジョブローテーションを行い、幅広い業務を行いながら、それに適応した知識・スキルを身に着けていくということが求められてきました。よって、会社が求めていることをしていれば何とかなってきていました。

しかしながら、終身型雇用は消滅しつつあり、数年前から、スキル特化型の働き方であるジョブ型雇用が徐々に浸透してきており、加えて、コロナ禍により、急速に多様な働き方への転換が進み、その対応が求められるようになってきました。

このコロナ禍で、DX化や技術革新がさらに進み、そのため、この変化に対応するため、個々のリスキリングが求められるようになってきています。

今回、私は、この世の中のDX化に対応していくために、デジタルスキルを身に着けていきましょう！！と言いたいわけでもなく、それについての専門家ではありませんので、【転職 × リスキリング】という観点で、お話していきたいと思います。

そもそも、現在言われているリスキリングは、世のDX化に伴いデジタルスキルを身に着けるといった側面で、語られていることがほとんどだと思います。

一方で、転職という面で見ると、例えば、全く未経験の方が、独学でプログラミングスキルを身に着けたり、そういったスキルを身に着けたいと思って、IT企業へ転職を考えたとして、成功するでしょうか。

残念ながら、成功の可能性は低いです。

例外はあり、一部の大手SIerなどは、若手向けに未経験採用枠を増加しているという背景はありますが、一部の例外です。

もちろん未経験で、新しいスキルを身に着けることは素晴らしいことです。しかしながら、現状の転職市場では、中途採用のことを経験者採用もしくはキャリア採用と言われるように、実務経験が求められることが多く、独学や学校（スクール）で学んだことがそのまま評価されることは難しいと言わざるを得ません。

転職市場においては、一部の若手のビジネスパーソンや専門スキルを持つ技術者やエンジニアを除き、未経験職種でチャレンジすることのハードルは非常に高いです。

ただし、あくまで一例ですが、例えば営業職や事務職の方で、ITスキルやプログラミングスキルなどを身に着け、自身でそのスキルを駆使し、業務の効率化を図ったりなど、プラスアルファで活用するシーンはたくさんあります。

ですので、転職活動におけるリスキリングは、ご自身の今までのご経験やスキルにプラスアルファして、新しいスキルを掛け合わるといった視点が必要になってくると思います。

また、新しいスキルを習得するだけでなく、業務で使用する様々なビジネスツールが出てきておりますが、ビジネスツールの使用歴や耐性も一種のリスキリングで、今後のDX化に対応していくために必要な要件の一つであると思います。

いかがでしたでしょうか。
あくまで私の一意見ではありますので、参考程度でお聞き頂ければと思います。

ただ、先ほど、現状の転職市場ではと申し上げましたが、今後、近い将来に今ある職業の半分がなくなり、新しい職業が誕生すると言われております。

そのため、転職市場、労働環境も近い将来、大きく変化することが予測され、今当たり前だと思われていることが変わっていきます。

リスキリングはそのために必須であり、この変化に柔軟に対応していくために、デジタルスキルの習得はますます重要になってきます。
我々も日々、新しい情報を発信してまいりたいと考えております。

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