【学生・新人さん必見】鍼灸マ・セラピストにオススメ参考書10選と勉強法

先日、来春から鍼灸マッサージ師養成学校に通う
というママさんからご相談を受けました。

その中で



おすすめ参考書や施術の知識になる本があれば教えてください

と質問があったので、その時の返答+αを残します。 

質問されて思い出してみると

「あ〜、こんな本読んでたな」
「これ役に立ったな」

というのがゾロゾロと芋づる式に出てきたので
一旦アウトプットしたくてこれを書いています。


卒業してからは自分の興味や好みの手技に沿ったものを
セミナーに行ったり実際に手に取ったりして
買っていくと良いと思うのですが、

学生の時や勉強を始める時って
教科書読んでもちんぷんかんぷんなんですよね。


何がわからないかがわからない状態



私はそうでした。
ですので、この記事が少しでも勉強のお役に立てれば嬉しいです。


私が鍼灸学生だった20年前はメル●リとかなかったし
古本屋はありましたが種類が揃っていなかったので、

✔︎東京駅の八重洲ブックセンター
✔︎新宿の紀伊国屋書店

など大型書店に入り浸っていました。

一回行くと思わぬ出会いや発見があるので
一日中いても飽きませんでしたね。

医療系の本って高いんですよね。
それでも将来のための投資だと思って、
少ないお給料からコツコツ揃えていきました。

そのたくさんの本の中から、
今でも手元に残っていたり、
学生の頃に役に立った記憶があるものを
ご紹介していきます。

最後にちょろっと

自分の勉強方法も載せています

ので、学生さんやこれから学校に通う方は
よろしかったら参考にしてください。

1 分冊解剖学アトラスⅠ 


基本のきほん、解剖学。その中でも必ず手元に置いておきたい辞書のような必読書です。
分冊は Ⅰ運動器、Ⅱ内臓、Ⅲ神経系・感覚器 の三部作になっていますが、まずはⅠのみ購入して授業でわからないところや深掘りしたい部分があったら調べてみると良いです。20年経った今でも現役で頑張ってくれています。

2 解剖学は面白い

難しくて馴染みがないにも関わらず、絶対に必要な解剖学。そのハードルを思いっきり下げてくれます。私はこの一冊で解剖学に対しての苦手意識が吹っ飛びました。読み物としてもとても面白いです。月一で著者の上野先生ご本人の授業があって、抱き合わせで全員買わされたのですが、それも貴重な良い思い出。上野先生もとても気さくで面白い方でした。当時はテレビで時々見かけましたが、最近めっきりですね。お元気でしょうか。「死体は語る」もお勧めです。

3 目で見る動きの解剖学

動作時に筋肉が連なってどう動くか。「連動」と言いますが、これを理解すると体に対する理解がグッと深まります。単に暗記するだけではなかなか頭に入らないので、動きと関連付けながら覚えていくのに最適な入門書です。

5 身体運動の機能解剖

4の動きの解剖学よりもう少し深い本です。より現場で使える実践向きの本ですね。これも筋肉の機能を知る上で絶対にお勧めです。

6 体の地図帳

解剖、生理学を広く学ぶ入門書として超お勧め。何が良いって、絵が多い。イラストがキレイ。大きくて印象に残る。字で追うより圧倒的に頭に入りやすいです。

7 標準整形外科学 

ちょっと値段は張りますが、鍼灸マッサージ師や整体師など体に関わる人は絶対に持っておくべき一冊。知らない疾患を調べたり、隙間時間に読み込むなど、辞書がわりに使い倒していました。

8 図説東洋医学

鍼灸師なら誰もが苦手科目に挙げる「東洋医学概論」。それまで生きてきた中でほぼ触れない理論満載なので、当たり前です。ちんぷんかんぷんな頭にスイスイ入ってくる圧倒的な量の図説の数々。東洋医学理論の理解に大きな大きな貢献をしてくれた一冊です。値段が比較的安いのも有り難いポイント。

9 東洋医学見聞録(上・中・下)

これを学生さん向けのものに入れるかちょっと迷いましたが、自分は現場に出ていて役に立ったのでランクイン。ドクターでありながら鍼灸を行い、その体験をベースに治療法を載せてくれています。非常にわかりやすく、すぐに実践で使える物ばかり。今でもお世話になっています。

10 医道の日本 

月刊紙ですが、これはもう言わずもがなの必読書。セミナーや最新情報まで網羅されています。定期購読していました。

おまけ 開業鍼灸師のための診察法と治療法 1〜5

通称「田端本(デバタボン)」私は学校でテキストとしてもらえたので、おまけとしてランクイン。おまけと言うにはあまりにも失礼な、私にとっての初めての臨床手引書。ひたすらノートに書き写して、実践して、コピーして貼り付けて、またノートに書いて実践して。自分オリジナルの参考書を作っていました

学生時代の勉強方法

整骨院で修行させて貰っていたので、
実践で勉強していきました。

1 今日はこれを覚える!

とターゲットを決める。

例えば解剖なら「ふくらはぎにある筋肉を全部覚える」
生理学なら「おしっこが出るまでの過程を全部覚える」
など


2 目を瞑ってイメージできるまで刷り込む。

帰りの電車でひたすら暗記する。

3 実際の場面でイメージとすり合わせる

・整骨院でふくらはぎのマッサージをやりながら
・トイレに行くたびに過程を思い出す


基本的にこの繰り返し。

次の日は同じくふくらはぎにあるツボを頭に入れながら指圧、
また別の日は機能解剖=膝屈伸のストレッチをやりながら
「今は大腿四頭筋が収縮しているな」などですね。

パーツに分けると覚えやすい

と思います。
唾液の働きを学んだ日には食事しながら

今はアミラーゼがデンプンを分解して
働いている筋肉は咀嚼筋の咬筋と側頭筋と・・・
食道を通って胃に入って行って
消化を促進するツボは・・・

などと考えてました。

この1か月は解剖だけ集中!とかやると
短期的な試験の点数は上がるかもしれませんが
なかなか身に付きませんので、

横断的に学んでいく

方が効率が良いです。

まとめ


以上、学生さん〜未満さん向け参考書10選+αでした。

最近は漫画やイラストが豊富で
わかりやすく書かれた本も多く出ていますので、
今日紹介した本を参考にして、
大型書店に行ってみると面白い出会いがたくさんありますよ。

別の方から国試対策の参考書も教えて欲しいと言われたのですが、
私は国試に向けては

基本教科書と過去問のみ

で勉強していました。

数年に一度傾向も変わりますので、
それはその都度過去問を購入すれば良いと思います。

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