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蒼い鳥/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。


第31弾は

蒼い鳥

2007年1月10日に発売されたシングル。
映画「悪夢探偵」のエンディングテーマとして
起用された映画公開記念限定シングル。
10,000枚限定生産シングルであり、現在は廃盤。

後に2010年6月30日に発売された
SINGLES 2004-2009にも収録されている曲です。

イントロから流れるキーボードの音色が
頭に残ることもさながら、
曲が進むに連れて他の楽器も順に
音が重なってサビには壮大になるのも聴き所。

そして歌が終わった後の繰り返す
バンドサウンドのアウトロから、
だんだんフェイドアウトするように
演奏する楽器が少なくなり、
最後はキーボードの音色と
ギターのストロークで
終わっていく所も聴き所。


フジファブリックのダークサイドといえば、
この曲だ!という1曲。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューなどを
下記に紹介したいと思います。

今回は悪夢探偵の監督、
塚本晋也監督の対談をメインに紹介します。

今回のシングルはあくまで映画公開記念の限定盤なんで、ジャケとかも今までとはちょっと違う感じになってますね。今風に言うとコラボレートって言うんですか?ちょっと古い言い方か。それを楽しんでください。(志村正彦)

東京、音楽、ロックンロール完全版 P.175 2007.01.10より 


監督からオファーが来た経緯っていうのは、フジファブリックが前に担当した、映画『スクラップ・ヘブン』のエンディングテーマ『蜃気楼』を塚本監督が聞いて"このバンドにお願いしたい”ってことで、むしろ 『蜃気楼』をこの映画に使いたかったぐらい、その曲が好きだったみたいで、 それでフジファブリックにオファーが来たんです。 で、 予め仮編集段階の映像を見せてもらって、メロディ作ってメンバーに持ってって、併せてデモを録ったやつを監督に聴いてもらって、反応を伺いながら、方向を確かめて仕上げていったって感じですね。 ただ、予め打ち合わせした時に、 映画のエンディングに合いそうな感じを説明されていたので、割合スムーズに出来ました。デモので何も注文をつけられなかったくらい。(志村正彦)

赤富士通信 第壱拾壱号より


いや、フジファブリックが大好きでして(笑)。ちょうど悪夢探偵役の松田龍平さんのような若者と、志村さんの声のイメージがダブるところが僕の中にはあって。志村さんが映画の終わりで歌うことで、悪夢探偵が叫んでいるような、若者の心の叫びを放つイメージの連動感が得られたらいいなと思ったんですよ。(塚本晋也監督)

QRANK VOL.17 2006 最終号より

一緒に作品を創る仕事なので、方向性をお互いに理解していないと納得する作品はできないと思うんです。だけど、その意思疎通が監督と初めての打ち合わせで見事にできたので、まったく迷いなく曲は創れました。もちろん、監督がどういう人なのかお会いするまで、かなり気になってはいましたよ。『鉄男』とか『六月の蛇』を観て、変わってる方なんだろうなってイメージしてたから(笑)(志村正彦)

QRANK VOL.17 2006 最終号より

すごく具体的なところとまったく具体的じゃないイメージがあって、そのとき自分の中にあった、勝手に思っている偏った情報をとりあえず全部投げかけたという感じです。“映像の最後のシーンで終わるところでCマークが出ますんで、そこでクッと終わりたい”とか、そんな感じで(笑)。最初に詩とか未完成なんだけど歌の全容がわかるような、“こんな方向性でいいのか”という、お互いのイメージを擦り合わせたデモテープが志村さんから送られてきたんです。まあ、一回は僕が何が言うことになるだろう、その次に凄い曲が送られてくる、と予想してたんです。それが一発目からすごくって、エンドレスでずっと聴いてました。映画がサウンドからイメージされていく部分もあったので、“このままでお願いします!”みたいな感じ。驚いたことに出来上がった曲には、『悪夢探偵』のムードが全体に異様なほど満ちていたので感心しました。(塚本晋也監督)

QRANK VOL.17 2006 最終号より

デモテープを聴いていただいて、言われたことは曲の終わり方くらいでしたね。逆に“ちょっとどうだったのかな”、“ほんとに大丈夫かな”と創った後、しばらく思っていたんですけど、すごく好評でよかったです。(志村正彦)

QRANK VOL.17 2006 最終号より


自分の曲っていうのは、実体験とか、実際には起きてないけどイメージしてとか、偶然できた曲とかいろいろあると思うんです。今回は、映像や監督からイメージやヒントをもらったりしつつ、自分が歌いたい想いとミックスさせていく作業だったので、普段の曲創りとは違った頭の使い方をした気がします。もともと曲があって、映画を観て、それから歌詞を書くという単純な作業ではなくて、映画を観てからメロディーも創ったので、一つの作品に音楽という面から参加できた気持ちが自分の中で強く残っています。(志村正彦)

QRANK VOL.17 2006 最終号より


最後に歌が終わってから、ある音楽の繰り返しが来るんですけど、そこがもう、本来僕が大好きだった江戸川乱歩とかに持っていたイメージの音というか、昔のサーカスのジンタの響きに聞こえるような、なんともいえない不思議なこだまが響いているループで、まさに悪夢探偵なんですよ。(塚本晋也監督)

QRANK VOL.17 2006 最終号より


映画の世界観にマッチするように
塚本監督のイメージと
志村さんの歌いたいことを
擦り合わせて作った曲が蒼い鳥


塚本監督がフジファブリックが大好きで
フジファブリックの世界観を
知った上のオファー。

志村さんは映像だけを見た上の曲作りも
新鮮な気持ちだったことでしょう。

これだけ息ピッタリの曲作りはある意味、
志村正彦と塚本晋也監督のコラボ曲とも
言える曲なのかもしれませんね✨

ちなみに志村さんは完成した悪夢探偵を観て、
どのような感想を持たれたかと聞かれた時に、
こう答えていました。↓

そうですね、生きていく中で一歩間違ったら陥ってしまいそうな、紙一重のことってあると思うんですけど、その紙一重の先に行ってしまった人たちの様子が観られるなって。もちろん自分が“こういう状態になりたいか”と言われたらそうじゃないですけど、僕もたまにその先を想像することがあるんですよ。そんな“怖いけど覗いてみたい”的な感覚が作品になっている感じがして、共感できる部分があります。(志村正彦)

QRANK VOL.17 2006 最終号より



歌詞について

ここからは個人的な歌詞解釈になります。
上記の歌詞リンクを見ながら、
温かい目で見ていただけると幸いです、


蒼い鳥 1番の歌詞解釈


本当の自分をごまかしたいのか、
さらけ出したいのか、
どちらも蒼さ(未熟さ)に足止めをされ
表現できずにいる。

今はまだ激しい風が吹いていて、
行く時ではない。

その時まで
羽ばたいて見える世界を
幾重にも思い描く。

羽ばたくことに憧れる飛べない鳥を
イメージしているのか、
または憧れのステージに立つまでの
自分の葛藤などを書いているのか。


蒼い鳥 2番の歌詞解釈

昨日、飛び立った者の跡が増えている
無事に飛べたのか分からないが、
飛べない自分はそれを睨んで跡を踏み潰す。

今はまだ激しい風が吹いていて、
行く時ではない。

でも、少しずつ飛べる希望の光が
見えてきたような気がする。
それを逃さないように
たぐり寄せていく。

いつかは飛べるその時まで
羽ばたいて見える世界を
幾重にも思い描く。

・・・


…みたいな感じでしょうか。
個人的な解釈ですが、
この曲って飛べない鳥を
イメージしてしまうんですよね。

深い海の中から羽ばたいて見える
イメージを思い描く。
なんとなくペンギンなイメージ🐧

そして、最後まで飛べない。
思い描いている理想にたどり着けない。
なんだか作詞してる
本人が葛藤してるみたいな。

この曲が出る前の年のフジファブリックは
ライブ活動はしてたけどCDの発売がなく、
曲ができなくて苦しんだこともあったみたいです。

その中で映画のエンディングのオファーもあって、
曲の制作に力を入れている片隅、
自分の歌いたい想いもミックスさせたと。

インタビューでは
映画のイメージから作ったというので、
本当の歌いたいことの憶測は分かりません。

私はホラーが苦手なので、
実際に映画は見ていないのですが、
映画をご覧になった方はどう思いましたか?

もし見られた方は
映画の世界観と
曲の世界観がマッチしてるのか、
教えて欲しいです(笑)
noteにもコメント欄ありますので、
よろしくお願いします(_ _;)


いかがだったでしょうか✨
蒼い鳥を紹介させていただきました✨

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います☆


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