484.【WACK峮峮スピンオフ創作ノート#2】イメージを追いかけて
大家好。「峮峮(チュンチュン)スピンオフ」のイメージについて書いてみたいと思います。こんなつぶやきをしたことがあります。
永井豪先生を出すのは不遜の極みですが、イメージが先行して、それを追いかけていくというパターンで進行するこの「峮峮スピンオフ」、要するにマネッコです。
では、「峮峮スピンオフ」の最初のイメージは?というと、これが次のルシファー登場回なのです。
このイメージはご存じの方も多いと思いますが、『Fate/stay night』でセイバーオルタが登場するシーンそのものです。つまり、峮峮がセイバーオルタで、そこに出てきたのがワディさんとみこちゃんと丸武でした。最初のイメージでは、Julieはいませんでした。そして、丸武が峮峮に殺されるというイメージでした💦・・・ぉぃぉぃそこかよ!
このイメージが出てきたとき、峮峮がルシファーになるのは既定路線で、そのイメージに向けてストーリーを展開させていったというのが正直なところです。
それでは、このルシファーの場面について、イメージがどのように変化していったか追いかけてみましょう。
まずよくわからなかったのは、ワディさんと丸武の登場は問題ないとして、WACKで赤ちゃんスカウト設定だったみこちゃんがどうして出てくるのかということでした。この小説はメタ要素がたくさん入っていますが、みこちゃんと編集会議をするというのを5月になって思いつき、ようやくみこちゃんを違和感なく登場させることができました。
次に、セイバーオルタのイメージは黒ですが、ルシファー峮峮のイメージは白です。ここで違和感があったのですが、サタンであった当麻無明の黒を峮峮に溶け込ませることで、イメージが合いました。ルシファー峮峮が黒いバイザーと黒いマントを着けているのは、セイバーオルタから来ていますが、これはサタン当麻が憑依しているからです。
次は場所についてです。『Fate/stay night』のイメージから、この場所は公園でなければ違和感がありました。そこで考えたのは、ルシファーに獅子、サタンにドラゴンが対応するので、入口に獅子と龍の像を設置し、獅龍(しりゅう)公園としました。そして、サタンに始まりルシファーで終わることを示すため、龍像(サタン)を阿形(あぎょう)とし、獅子像(ルシファー)を吽形(うんぎょう)としました。
そして、峮峮を救うということでJulieが登場しますが、書いているうちに直前で付け加わったイメージがありました。それがピラミッドです。
ルシファーということで突然思い出したのが、ケネス・アンガーの映画『ルシファー・ライジング』でした。この映画は、学生時代数回観ているので出てきて当然と言えば当然です。そして、そこに出てきたエジプトの遺跡、ピラミッド、アンク十字というイメージが自然と付け加わっていきました。峮峮もピラミッドが大好きなので、あまりにピッタリです。
そのピラミッドがまたイメージを広げていくことにもなりました。ピラミッドがルシファー峮峮のエネルギーを増幅させ、ノートガルドの街を巻き込んでいったのです。もちろん、この設定も初めは存在せず、ピラミッドが出てきてからできた設定です。
こんな感じでどんどんイメージが膨らんで出てきたのが、この「峮峮スピンオフ」です。
途中、「たまゆらの繭」とか「Julieのスミレの花」とか突然入ってきますが、これは最後のシーンにつながるイメージを先に出しています。
では最後のシーンとは?
峮峮がJulieに救われるというのは、皆さん想像できることかと思いますが、5月終わりになって「あぁこうなるのか」と浮かんできたシーンがあります。それは、峮峮とJulieが如水珈琲店に行くシーンなのですが、それについてはお楽しみに。
最大難関であった峮峮とJulieが仲直りするシーンも、Julieがセリフを言ってくれたお蔭で解決しています。後は、細かなところを書いていくだけですね。ということで、皆さんよろしくお願いいたします。
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