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380.【WACK峮峮スピンオフ#2】峮峮(チュンチュン)の日常。森の中のカフェレストラン。

大家好。WACK峮峮スピンオフの2回目、今回は日常の峮峮(チュンチュン)です。

登場人物は、峮峮大元(ターユエン)さん。2人は陽明山にあるカフェレストラン「VVG hideaway 好樣秘境」で女子会を!

ここで少し、峮峮の親友の一人である大元さんについて。大元さんは、本名・林盈臻、1989年11月14日生まれ、さそり座♏のA型。身長161cm体重44kg、歌手、タレント、モデルで活躍してます。人気番組『大學生了沒』出身というところは峮峮と同じですね。

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ベランダに一羽の鳥。名前は知らない。だから…、鳥がとまってる。

 あなたはいない。
 やっぱりあなたはいない。

あのとき、同じ景色をここから見たのに。もう同じ景色ではない。

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小鬼兄さんが亡くなって、もう三カ月半。峮峮はのろのろと身支度を整えた。今日は大元とデート。「好様秘境」の予約がやっと取れたから。

心は不安定だったが、友達の励ましで心を落ち着かせる。波間に浮かぶ小舟は、凪のときは心地よい揺れをつくっていたが、荒波に耐えられるようなものではなかった。

朝…、なんとなくつぶやく。ひび割れた鏡に、朝の光はまぶしすぎた。

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「わぁ、クマさんだ!」

大元峮峮に声を掛ける。

「今日はクマさんとデート!昨日は何してた?」
「チアの仕事で出かけて…そう、道で仲間に会った」
「仲間?」
「クマさん!……子どもだけど」
「なにそれ、うける~」

大元はクマさんフードの意味がわかっていた。クマさんフードのお店は、小鬼兄さんと親交があったMei’s Warehouse。

(やっぱり忘れられない……って当然だよね)

大元はそう思った。

ふと峮峮の手を見る。峮峮はネイルもしてない。ネイルは小鬼兄さんのお気に入りだった。

テンション高くして、大元は言った。

「陽明山はバスでね。景色いいよ!」

陽明山の景色は良かった。曇り空が残念だったが、空気はおいしい。底冷えする山道も、昼過ぎの柔らかさが冷たさを脇に押しやっていた。

そんな山の空気に浸りながら歩いていくと、こんもりした森の中にカフェレストランが現れる。それが「VVG hideaway好様秘境」。自然と一体になったカフェレストランだ。

「わぁ~」
と、小走りに入口に近づく峮峮

「待って、待って。動画撮るから」

スマホを向けると、ゴキゲンに笑顔で応える峮峮

(来て良かった~)

大元は心が温かくなった。

中に入ると、大きなガラス窓から差し込む光で、店内の植物が笑いさざめく。曇り空なのに、明るい店内だ。

2人がまず入ったのは、観葉植物でいっぱいの部屋。天井のランプから垂れ下がるミルクブッシュ、モンステラやトックリランといった定番も息していた。

2人とも観葉植物の名前はよくわからない。でもそこから流れる優しさに身を任せていると、ほんのりと胸が温まる。

「写真、写真しよっ!」

峮峮がスマホを向ける。

「インスタにぴったりだぁ!」

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店内は植物だけでなく、雑貨や本や調理器具、ジャムやお菓子も飾られている。しばらく楽しんでいると、予約席に案内された。

ソファーに並んで腰掛けると、メニューを見つめる。

「なに、その真剣な顔~」
「ここで失敗したくないの」

パスタにチーズサンドイッチ、でもやっぱりオレンジとニンジンのケーキが最高!

2人だけの女子会は、こうして暮れていった。

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峮峮スピンオフも、のろのろと続きます。。

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