冬樹まさ

金融系でゆるく働きながら作家を目指して、はや幾年月か… 近年は美術に魅せられて美術検定…

冬樹まさ

金融系でゆるく働きながら作家を目指して、はや幾年月か… 近年は美術に魅せられて美術検定2級まで取得。仕事のオフタイムに読書、執筆、美術展巡りの日々。人生半ばか終盤か?ままならぬ、されどこれからが本番✨と愉しみながら執筆中〜

最近の記事

浴衣の柄を愛でて、残り少ない夏を味わう

お盆が終われば、かつてない猛暑といえども夏は頂点を過ぎ、まどろっこしい速度ながらも秋に向かているようです。 夕暮れ時など、いくぶんかは熱気が抜けてきました。 この時季になると、冬生まれで夏が苦手な私は秋の訪れを待ちわびつつ、晩夏ならではの哀愁に浸って夏を振り返ったりします。 この夏、新しい浴衣を手にしました。誂えではなく仕立て上がりのプレタですが、タイトル写真の左、ベージュに撫子柄です。 他の紺地の2枚は20代の頃、母が選んで買ってくれたプレタの浴衣。なぜかどちらも紫陽花

    • 踊る魔人の儚さ⁉️積乱雲の寿命はたったの1時間

      8月初めの帰宅時、南の空に見つけた入道雲 ランプの魔人だーとスマホでパチリ 夏の夕べは時が止まったかのように、 いつまでも熱気が冷めない南風が吹き、ほんのり朱を帯びた空は明るく霞んだままー この夏は終わらない…!? 常夏の世界に迷い込んだ心地になる 家に帰ってから 「風と雲のことば辞典」を手にとって積乱雲について調べてみました …十種雲形のうち、上空2000メートルくらいに現れる下層雲の一つで、積雲が発達したもの。… 積乱雲の寿命は普通1時間程度である。… なんか切な

      • 広重ブルーに染められて、炎暑の午後を涼しく過ごす!

        茹だる猛暑の中、あべのハルカス美術館に 「広重-摺の極-」展を観てきました。 浮世絵の展覧会はこれまで何度か鑑賞してますが、ここまで保存状態がよく、鮮やかな摺物は初めて! どれも摺りあがったばかりのようなくっきりした色調で、紙面も経年を感じさせません。 もちろん絵本体は、広重ならではの見る者を飽きさせない大胆な構図に叙情的な色使い、もう興奮して見入ってしまいました! とくに広重ブルー、ベロ藍と呼ばれるドイツ・ベルリン生まれの化学染料で摺られた空や海ー。 くっきりと鮮やか

        • 金曜だから晩酌でしょう❗️

          金曜の晩は、至福の晩酌タイム、家飲みで出来上がりました! 350cc缶1本で素早く酔える、コスパいい酒呑みです。 そう、私、花金世代、バブル弾けた頃に銀行のOLでした、ハイ! さてここまでの文章にいわゆる死語はいくつあったでしょうか? 気楽な家飲みも快適ですが、夏ならではのビアガーデンなど、外飲みにも行きたいですね。 まだまだ夏はこれからです! 飲みながら、読んだりもします。  この時は美術展鑑賞後、麗しのハイボールと共に。 平野啓一郎氏の本心、こちらは近未来を舞台にして

        浴衣の柄を愛でて、残り少ない夏を味わう

          『異人たち』〜愛を渇望するゆえのホラー…?

          タイトル写真は、夏の初めにミニシアターで観た映画「異人たち」から。 山田太一さんによる小説「異人たちとの夏」が1988年に大林宣彦監督により映画化され大ヒット。今回イギリスのアンドリュー・ヘイ監督によりロンドンを舞台にして再映画化されました。 私は大林作品を観ておらず予備知識なしに観ていたのですが、ラストでもう声が出そうなくらい驚きました。 しみじみと背筋が震えるほどのラスト……。まさに監督の狙い通りの衝撃を受けた観客でしたね。 ネタバレはしたくないので、ストーリーは少し

          『異人たち』〜愛を渇望するゆえのホラー…?

          猛暑の今とパラレルな、もう一つの世界

          猛暑の真っ只中で焦がれる日差しを全身に浴びる夏があれば、 ひんやりとエアコンの効いた空間で熱い珈琲、焼き菓子とともに読書する夏も捨てがたい。 いろんな夏の過ごし方がありますね。 心地よく冷えた珈琲店や我が家のワークルームで、この夏読了した中から 珠玉の1冊は、 万城目学作『悟浄出立』 ーーおまえを主人公にしてやろうか! これこそ万城目学がずっと書きたかった物語ー―。 勇敢な悟空や向こう見ずの八戒の陰に隠れ、力なき傍観者となり果てた身を恥じる悟浄。 ともに妖魔に捕えられた日

          猛暑の今とパラレルな、もう一つの世界

          心に沁みる夏の一瞬!

          外気の中に踏み出すと、熱気で溶けだしたかのように肌から汗が流れる猛暑の日々が続いています。 いやいや、茹だってばかりいないで、noteの企画、夏の連続投稿チャレンジに参加することにしました。初の企画参加なので、うまくいくかな? お題は、12.#夏の写真 でいきます。 タイトルの写真は、大阪の天神祭りの光景です。 大阪天満宮の境内、天神橋筋商店街を御鳳輦が賑やかに威勢よく巡行してました。祭り囃子の音色と掛け声、出店の焼き鳥の甘辛い香りに包まれて、団扇やハンディファンを持った人

          心に沁みる夏の一瞬!

          鳳仙花から爪紅、マニキュア、ネールアートへ ③現代に流れ込む江戸 化粧道

          動けば汗が流れる猛暑の日々が続いています。 夏に思い浮かべる花といえば、まずヒマワリですね。太陽に向かって咲き誇る、夏の日差しに似た黄色の花びらが青空に映えます。 漢字で向日葵と書けば和の味わいもありますが、今日はより趣深く鳳仙花についてのお話です。 華やかというより、可憐で地味な野花という姿形の鳳仙花ですが、その名前は漢名で、インド、中国南部の植物で中国を経て渡来したようです。貝原益軒の『花譜』(1694年)に出ていることをみると、それ以前に渡来していたとされます。爪紅(

          鳳仙花から爪紅、マニキュア、ネールアートへ ③現代に流れ込む江戸 化粧道

          はじめまして、冬樹です

          初めての投稿となります。よろしくお願いします。 クリエイターネーム、冬樹まさは小説執筆時の筆名とほぼ同じです。 (ほぼというのは、筆名では「まさ」が漢字だからです それだけ笑) 今年初の賞の応募を終えて一月ほど経ちました。 原稿が旅立った後は、映画や美術展を鑑賞し積読本を平行読みしたりとインプットを満喫してます。 応募のこれまでの成果は、二次通過がベストです。自分の実力、才覚の限界を痛感しつつも、友人の応援やサポート、これまで読んできた敬愛する作家の作品を糧にして書き続けて

          はじめまして、冬樹です