浴衣の柄を愛でて、残り少ない夏を味わう
お盆が終われば、かつてない猛暑といえども夏は頂点を過ぎ、まどろっこしい速度ながらも秋に向かているようです。
夕暮れ時など、いくぶんかは熱気が抜けてきました。
この時季になると、冬生まれで夏が苦手な私は秋の訪れを待ちわびつつ、晩夏ならではの哀愁に浸って夏を振り返ったりします。
この夏、新しい浴衣を手にしました。誂えではなく仕立て上がりのプレタですが、タイトル写真の左、ベージュに撫子柄です。
他の紺地の2枚は20代の頃、母が選んで買ってくれたプレタの浴衣。なぜかどちらも紫陽花柄です。
着物の柄は季節を先取りするのが粋なので、秋の花である撫子や萩、桔梗、芒などが洒落ています。流水文様、蝶やトンボの柄も渋めで素敵。
柄の華やかさが優先されて、近年は季節を選ばない洋花の柄も流行っています。私も呉服店で白地にブルーの薔薇模様の浴衣を纏って、クラクラ心惹かれました。
憧れとしては、呉服問屋で着物の生地、柄から図案、染めの色調など意匠の企画段階から参加して浴衣や着物の究極のお誂えをしてみたい。
そんな夢を抱いてます。
まずは着付けに慣れて、粋に衣紋を抜いて綺麗な襟元で、かつ楽に着こなすことが目標です。
浴衣で繰り返し練習しなくては。
着物、帯のデザイン、着付け方は江戸を通じて流行の変化によって大きく変化しました。
「江戸服飾史談」では、髪型から足元までのあらゆる流行が語られて貴重な資料です。
着物を着る機会は少ないけれど、着物の本は買い集めてきたので、作品に着物の描写を取り入れるのが心浮き立って楽しくて…もうやめられないのです。次作にも、書き込んでいきます!
今回も読んでいただき、ありがとうございます。
マイnoteでは、③現代に流れ込む江戸の習俗 とします。
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