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広重ブルーに染められて、炎暑の午後を涼しく過ごす!

茹だる猛暑の中、あべのハルカス美術館に
「広重-摺の極-」展を観てきました。

浮世絵の展覧会はこれまで何度か鑑賞してますが、ここまで保存状態がよく、鮮やかな摺物は初めて!
どれも摺りあがったばかりのようなくっきりした色調で、紙面も経年を感じさせません。

もちろん絵本体は、広重ならではの見る者を飽きさせない大胆な構図に叙情的な色使い、もう興奮して見入ってしまいました!

とくに広重ブルー、ベロ藍と呼ばれるドイツ・ベルリン生まれの化学染料で摺られた空や海ー。
くっきりと鮮やかに、どこか哀愁を滲ませるその青がグラデーションをつけて風景画にリズムを与えています。


私が好きなのは、名所江戸百景シリーズ。
眺めていると大好きな江戸にタイムスリップした心地になります。
浮世絵に涼しさを感じるのは私だけでしょうか?
とくにベロ藍に染まる空や川、着物は格別の爽快さがあります!


江戸時代の庶民の生きざまが描き込まれた広重の浮世絵は
風景を眺めては旅情を体感し、
人々のひたむきな懸命さに共感を覚えて、
いくつもの愉しみを与えてくれます。
時を超えて、現代の私たちにまでもーー
眺めていると、隣に江戸の人たちの息吹を確かに感じるのです。
愛しい景色を時間を忘れて眺めた美術展で、猛暑の午後を満喫できました。

今回もお読みいただき、ありがとうございました☆
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#猛暑の過ごし方

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