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『働く女の「しないこと」リスト(ICE新書)』本文「私が決めた13のしないこと」3まで無料全文公開!

2021年3月30日に発売された書籍『働く女の「しないこと」リスト』(著:みくりや佐代子)の本文を「私が決めた13のしないこと」3まで無料全文公開いたします!

はじめに

 この本を読んでくださっているということは、あなたはもしかしたらお仕事に追われ忙しい日々を送っている女性―――いわゆる「働く女性」でしょうか。それとも「働く女性」を妻に持つパートナーの方? それともワーキングママを多く抱える企業さんでしょうか?「もっと妻の家事に協力したい男性」や「育児休暇を取りたい男性」もいるかもしれません。

 私には読み手の顔が目に見えないけれど、きっとあなたは私が「届けたい」と思う人です。

 改めましてこんにちは。フリーライター・エッセイストのみくりや佐代子です。大学を卒業後、金融機関の正社員として働きながら2人の子供を育て、31歳でキャリアチェンジを求め退職。現在は広告代理店に非正規で勤務しながら副業で執筆業をしています。

 私の家庭の状況はこのとおりです。

・夫は単身赴任で週末のみ帰宅
・家事や育児はほぼワンオペ状態
・実家は車で15分の距離なので子供の世話に関して協力を仰ぐことも有
・仕事は週5日8時間のフルタイム
・月に2,3度、約2時間の残業あり
・週に4時間程度、副業の執筆に充てている

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 夜の自由時間は副業の執筆活動をしたり、大好きな作家である川上未映子さんの小説を読んだり、晩酌しながらお笑いの録画番組を観たりと気の向くままに過ごしています。

 とはいえ自由な時間を設けることができるようになったのも子供が少し大きくなってからであり、仕事を続けながら家事や育児にも追われ、とにかくせわしない毎日でした。そんな生活を10年以上続けていると、決まって言われる言葉があります。

「仕事と家事や育児をどうやって両立しているの?」

 すみません、全然両立できていないんです。オシャレなリビングにピカピカのキッチン、三菜一汁の揃った食卓に雑誌から出てきたようなオフィスカジュアルの服。私の生活はそんな彩りを持ちません。だから長年ずっと悩んでいました。

「仕事も家事も育児も完璧にしなくちゃいけない。会社に行けば周りの女性はいつも綺麗にメイクしている。SNSを見ればママ友はオシャレな料理を作っている。女なのに、それができない自分はダメなんだ……」

 けれどあるきっかけを機に生活が劇的に楽になりました。それは生活の中から「しないこと」を決めたこと。そうすると女性はこうあるべき、女性ならコレができて当たり前という呪いから一気に解放され、心が楽になったのです。

 この国はあまりに「女性ならこうあるべき」という意識が強いです。けれど考えてみてほしいのです。私たち女性の時間はこれまた男性と同じように24時間しかありません。それなのに女性が夢を持てば「結婚するなら無理」「普通が一番」、美容院に行けば「ご褒美タイム」「息抜き」、そう言われてしまうことにもっと違和感を持たなければなりません。

 女性の社会進出が活発になっている時代、これからは「働く女性」がますます増えていきます。同時に多様性も叫ばれている時代ですから、複業やリモート勤務などさまざまな働き方が普及していくでしょう。それはつまり仕事と家事の両立に疲弊し、「すべて完璧にしたいのに!」と悩んでしまう方もおのずと増えてしまうということです。加えて結婚や出産を選択する方は、そのたびにパートナーと協力して生活リズムをイチから組み直さねばなりませんよね。

 「がんばる女性」に少しでも肩の力を抜いてもらいたい。そして「がんばる女性」を支える男性にも手を差し伸べたい。そんな願いを込めてこの本を書きました。

 この本には仕事と家事を両立させる上で私が決めた「しないこと」を書いています。「すること」を決めるよりも「しないこと」を決める方が毎日は楽になる。あなたが時間に追われながらしている「それ」、しなくていいんです。家族に声を荒らげながらしている「それ」も、しなくていいんです。

 これを読んでいるということは、あなたはきっと忙しい毎日を過ごしているのだろうと思います。自分と似た境遇の人からヒントを得て少しだけ楽になりたい、そんな想いがあるのではないでしょうか。

 この本を読み終えたあなたが、ふうっと一息ついて、「がんばりすぎなくていいのだな」と肩の力を抜いてもらえたら。それがこの書籍の目的であり私の目指すところです。

 そして当事者ではなくともこの本を読んでくれているあなた。あなたは「女性が活躍する社会」への理解を深めたい勤勉な人なはずです。この本を読み終えた頃、あなたの一番近くにいる「働く女性」へコンビニでチョコレートを買ってねぎらいの言葉を贈ってあげてください。

 大丈夫、きっと自然とそうしたくなりますよ。

 この本を読む忙しいあなたが決して頑張りすぎず、笑顔あふれる生活が送れますように。働く女性の皆さんが「こうあるべき」を脱ぎ去って、自分らしく輝けることを心から願っています。

私が決めた13のしないこと

 仕事や家事に追われる生活を続けていると、休息をとるタイミングを逃して疲れてしまいますよね。「アレもしないと、コレもしないと」と常に考えてしまうのは、これまで積み重ねてきた「がんばり癖」があなたの体に染みついている証拠。

 この章では「しないこと」を決めることで日々のタイムスケジュールを調節し、あなたの心のゆとりを取り戻すことを目的としています。

 忙しい日々の合間に「自分の時間」を生み出すために、私と一緒に考えてみませんか。

┗1.本は無理に全部読まない

 通勤時間や就寝前に書籍を読むビジネスパーソンは多くいます。物語ならば最初のページからめくっていくものですが、実用書や自己啓発本であれば辞書のように読むのがオススメです。

 一般的に書籍の冒頭には目次があります。読者にとっての目次は「自分の知りたい情報がどこに書かれているか」を知るためにあり、目次から選択することで最短距離で情報に辿り着くことができます。

 当たり前ですが、本には冒頭から順番に最後まで読まないといけないというルールはありません。興味のない部分までくまなく読むことに疲れて離脱するくらいなら、無理にすべて読み切ろうとしなくていいのです。

 この読書方法を教えてくれたのは前職で出会った上司でした。読書好きだった上司にどうしてそんなに多くの本が読めるのかと尋ねたところ、返ってきた言葉は「最初から最後まで読んでいないから」でした。内容について気になることがあればその都度索引から選択して辞書を引くように読むため、その動作を繰り返していると脳に情報が定着するとのこと。

 これは、「本は最初から最後まで読み切らないと値段のモトが取れない」とこだわっていた私には目からウロコ! けれどよくよく考えてみたら、子供の頃読んでいた少年ジャンプは絶対にお気に入りタイトルから読んでたなあ……(笑)。

 それを機に目次を大いに活用して無理に本を全て読み切らないようになり、それ以降読書の回転数が大幅に速くなりました。

 そういえば苦い思い出があります。就職活動をしていた2010年のことです。

 とある面接で趣味を尋ねられた私は「本を読むことです」と答えました。すると面接官は
「月に何冊読んでるの?」と尋ねてきました。
 私は馬鹿正直に「2冊です」と答えました。決して多い数字ではないことは承知していましたが、気にいった本を繰り返し読むタイプだったので正直に答えました。
 面接官は鼻で笑って言いました。
「月に2冊じゃあ読書好きとは言えませんね」

 要領の悪かった私は上手く返すことができませんでした。けれど今になって思うのです。読書量は確かに重要ですが、多くを読んでも知識や記憶として定着せずにそのまま抜けていってしまっては本末転倒ではないでしょうか。

 私は繰り返し読んだ本については感想を人によく話していたので、そのアウトプットのおかげで記憶に定着している自信がありました。読書量や読書スピードと同じくらい、いえそれ以上に「いかに得た知識を自分のモノにしているか」を大事にすべきなのです。

 『学びを結果に変えるアウトプット大全』(サンクチュアリ出版)などのベストセラーで知られる作家の樺沢紫苑さんは、著書『精神科医が教える 読んだら忘れない読書術』の中で「読書をしても内容を覚えていないことの危険性」について触れています。私はこの本で紹介されている、時間を小分けにして読書する方法を実践しています。

 同書によると、人は何かの作業を行う時、最初の5分(初頭努力)と終わりの5分(終末努力)で集中力が高まるそうです。つまり読書においても長時間読むのではなく、短い時間の読書で回数を重ね、初頭努力と終末努力を繰り返す読み方の方がより情報を効率的に取り入れることができるというわけなのです。

 1回の長時間読書よりも複数回の短時間読書をしましょうということですね。

 例えば通勤時間もスキマ時間です。通勤の二十分で本を読むと、初頭努力で5分、終末努力で5分、合計10分もの時間を高い集中力で読書していることになります。

 私の場合はこれを通勤の行き帰りと、仕事のお昼休憩、計3回繰り返していたので、初頭努力と終末努力も3回ずつ利用できています。

 反対に例えばこれが1時間続けての読書だと、初頭努力と終末努力は1回ずつなので1時間のうち10分しか集中力の高い状態がキープできていないということになります。

 スキマ時間にはついスマホでゲームをしたりしてしまいがちですが、そんな時こそ初頭努力を利用することを意識して最初の5分で書籍の目次を眺めてみましょう。そこから興味を引く部分、あるいは一度読んだのに結論を思い出せない部分を選んで、情報まで一直線に飛んでみましょう。

 本は道具です。自分の代わりに誰かが体験してくれたことを伝聞する、しかも繰り返し使える道具です。「読むもの」ではなく「使うもの」と捉えて付き合ってほしいと願います。

 ところで、ここまで読んでくださった皆さんの中でお察しの方もおられるのではないでしょうか。

「え? じゃあこの本も最初から最後まで読まなくていいってこと?」

 心を込めて書いたので全て読んでほしいのは山々ですが……。ここまで読んだら一度目次に立ち戻って、興味を引く部分を選択し直してみてください。そして順番など気にせず、最も読みたい部分にひとっ跳びしてほしいと思います。

 こんな声も聴こえてきそうですね。

「じゃあ、読まないところはもったいないのでは?」

 大丈夫。あなたの人生の中で環境の変化があるたびに、目次の興味を引く部分が変化するはずです。何度でもあなたに出会えるように目次にはさまざまなフェーズでのケースを散りばめています。そのたびにこの本と出会い直してくだされば書き手冥利に尽きます。

この項のまとめ
・本は最初から最後まで全部読まなくてもいい!
・本は目次をフル活用&スキマ時間で小分けに読む!

┗2.同僚とランチをしない

 仕事中に同僚から「一緒にランチしよう」と誘われたことはありませんか? お財布片手にオフィスを飛び出して美味しいと評判のあのお店へ! ……とウキウキしたところで、聞こえてくるのはこんな話ばかりです。

「◯◯さんの仕事のやり方がおかしいんだよね」
「分かる~! あの人っていつもそう! だからミスが多いんだよ」
「ところで知ってる? ◯◯さんって◯◯さんと仲が悪いんだって!」
「そうなの? だからあのプロジェクト外されたんだね~」
「そういえばあの人、家庭でもこんなことがあったらしいよ」
「え~あの人の奥さんってそういうタイプなんだ~」

 この会話の名前、知ってますか?「不毛」です。不毛の2文字。

 そう、同僚とのランチや女子会では会社の愚痴と同僚の噂話がメインディッシュ。食事そっちのけで他人のあれやこれやを話す時間になってしまうんです。

 おーい、ついつい大きなリアクション取って盛り上げてるそこのあなた! 気づいてる? その時間お給料出ないよ?!

 また、そのような「不毛」を「社員間コミュニケーション」と捉えている人もいます。ただよくよく考えてみてほしいことが……。そのコミュニケーション、ちゃんと信頼関係が培われていますか?

 むしろ「私も居ないところで悪く言われているかも……」と不信感が募ってしまいませんか? 不信感のある人との仕事、本当に円滑に進みますか?

 同僚とのランチにほとほと疲れた私は、ある時「これからは昼食は必ず一人で食べる!」と決めました。

 お昼休憩は言葉どおり「休憩」です。仕事から意識を離し、体に休息を与える時間。会社の愚痴やそこにいない人の悪口はあなたの体を回復させるでしょうか? 心の栄養になるでしょうか?

 答えは、ノー!

 休憩時間はとにかく「仕事から意識を切り離すこと」を心掛けましょう。お昼休憩に仕事から意識を切り離す訓練をしておけば、いざ仕事に戻る時も意識のスイッチングが上手にできるようになります。

 もちろん「同僚とランチに行くのは好きだしやめようとは思わない」という人もいるでしょう。それはそれでとっても良いことなので、そういう人は週に1日だけランチタイムの他の過ごし方を見つけてみるのもアリ!

 例えば「毎週水曜日はお一人さまデー」と設定し、それを周りに公開してしまうのもいいと思います。最初は周囲を戸惑わせてしまっても、二、三度続ければ意外と浸透するでしょう。

 とはいえ「せっかくランチに誘ってもらったのに断るのは悪い気がする……」という女性も多いかもしれませんね。私も実際に誘いを断れるようになったのは入社から4年が過ぎてからでした。

 断れるようになったきっかけがあります。ある日のランチを終え午後から仕事に戻ろうとした時、右の口角に違和感がありました。手で触れてみると、ぴくぴくと無意識に頬の筋肉が動いていました。どうやら無理に笑っていたのが原因で頬が引きつる感覚が残ってしまったようなのです。

 しかし不思議なことに、実際ランチに行ったのはとても親切な人で特に嫌いな相手ではありませんでした。「どうして嫌いな相手じゃないのにこんなに心や体に負担があるのだろう?」そう考えた時にハッと気づきました。

 ……私、この人の親切さに同じだけの質量の親切さで返そうとしてる。私、めっちゃ無理してる。

 そこで、人付き合いに関する自分の判断軸を改めることにしました。それは、その人が好きかどうかではなく、その人といる時の自分が好きかどうかで判断すること

 私は、無意識に人に気を使って頬が痛くなるほど愛想笑いをしてしまう自分は好きではありません。いつも自分が好きな自分でいたいから、「これからは自分の好きな自分でいられる人とだけ付き合おう」と決心したのです。

 この人に対しては気を使って笑ってしまう。この人の前では話を膨らませて話してしまう。そういったことが起きた時、その相手は何も悪くありません。もちろん無意識にそうしてしまうあなたも悪くありません。それはもうほとんど自然現象。「仕方ない」と諦め、嫌いな自分になってしまう相手と過ごすのをきっぱり断ち切りましょう

 「今は誰のために時間を使う時なのか?」と真剣に考えた時、おのずと本当の自分に立ち返ることができるはずです。仕事を頑張るあなただからこそ、意識的に「仕事から離れること」も大事。そして仕事から離れた時こそ自分自身が愛せる自分でいてくださいね。

この項のまとめ
・休息時間は仕事から意識を切り離す訓練を!
・人付き合いは「その人が好きか」ではなく「その人といる時の自分が好きか」で選択しよう!

┗3.正社員にこだわらない

 現代、この国には正社員、契約社員、派遣社員、アルバイト・パート、フリーランスとさまざまな雇用形態があります。コロナ感染症の影響でリモートワークも徐々に浸透しつつあり、「働く女性」と一概に言っても働く日数や場所、時間と人それぞれパターンが違います。

 さて、あなたは「正社員」と聞いてどんなイメージを浮かべるでしょうか?「安定した生活を築ける」「福利厚生が充実している」などのポジティブイメージが強いことと思います。

 しかし、働き方において声を大にして言いたいのは「正社員が何よりも正しく、優れている」と勘違いしないでほしいということです。正社員であることにこだわりすぎて自らの負担を増やし、生活のリズムが崩れてしまっては元も子もありません。

 私は金融機関に9年間勤めていましたが、その時の雇用形態は「正社員」でした。私が就職活動をした2010年はいわゆる就職氷河期と呼ばれる時代で、4年制大学を卒業しても同じ学科の仲間の5分の1は就職が決まりませんでした。

 その状況下で手に入れた「正社員」。周囲の人からは「正社員で決まっただけ充分じゃないの!」「せっかく掴み取った正社員のポジションを大切にしなくちゃね」と繰り返し言われました。

 正直なところ金融機関は希望業界ではありませんでしたが、時代背景や周囲の反応もあいまって私も「正社員の座を失ってはならない」と思い込んでいました。

 社会保険が完備されていて、ボーナスもあり、有給休暇も取れる。加えて比較的福利厚生が整っている。とにかく「私は恵まれた環境にあるのだ」と自分に言い聞かせました。

 しかし実際のところ、契約社員やパートの方にも同様に社会保険が完備されていましたし、程度の差はあれどボーナスと有給は正社員以外にも与えられていました。

 確かに、契約社員や派遣社員では「一定の契約期間内の勤務」というデメリットがありますし、自営業やフリーランスでは「ある日突然収入がなくなってしまうかもしれない」という恐れもつきものです。その点、無期で働くことができるのは正社員のメリットとも言えます。

 ただ見落としてはいけないのが、正社員であれ「何があっても働き続けることができる」という保証があるわけではないのです。

 例えば業務上の過失やトラブルで解雇になるケースもあれば、心身ともに調子を崩して自ら退職を選ぶ人も少なくありません。「無期で働くことができる」のは、あくまで「あなたがその生活を保てる間は、」と枕詞をつけて受け止めるべきです。

 決して「無期で働くことができる」を「無期で働かないともったいない」「無期で働くことが正しい」に読み替えてしまわないように注意してください。

 私も会社員時代の9年間の間に「体がついていかない」「転職したい」と思ったことは数えきれないほどありました。業務における責任は圧倒的に正社員の方が大きく、「正社員だから」という理由で営業目標も多く加算されたり有給休暇も取りにくかったりしたのです。

 しかし「正社員の肩書を失くすと両親が悲しむだろう」「せっかく無期で働けるのだからこのメリットを手放してはいけない」と思い込み、その結果、業務上の責任が重くのしかかり体調を崩したことがありました。

 その後、正社員を辞めて非正規の職場に転職してから、こんな変化が起きました。

・前職では当たり前だった個人ノルマやイレギュラーな出勤がなくなった
・リモートワークが推奨されている会社なので通勤時間のない日も生まれた
・空いた時間で執筆業もこなすパラレルワーカーになった
・子供の保育園や習い事の送迎に余裕ができた
・帰宅が早く、自炊する時間が確保できるので外食の回数が減った

 このように、働き方の変化によって「会社で過ごす時間」が圧倒的に減少したので、その日の予定によって「この時刻までにこの業務を終わらせよう」など工夫して日々のスケジュールを組めるようになりました。

 息子の通っているバスケットボールスクールにも毎週欠かさず見学に行っています。何より、楽しい! リモートワーク中に業務の区切りがついたらYouTubeで宅トレ動画を見ながら筋トレしたり、息子のバスケットボールスクールの練習時間に娘と2人でミスドでお茶したり、「これが私生活の充実ってやつか! やっと出会えたな! 遅いぞ! むしろ今までどこに居たの~?!」という気持ち

 今思えばどうしてあれほどに正社員にこだわり続けていたのだろうとすら思いますが、やはりそれも自分で経験しないと分かり得ませんでした。

 これからはひとつの仕事を正社員としてやり抜くことよりも自分の生活に合わせて多様な働き方を選択することが自然な流れになるでしょう。

 正社員から契約や派遣に働き方を変えるのは「妥協」や「ドロップアウト」ではなく「選択」と捉えるべきであり、生活が変われば働き方も変わって当然なのです。

 無期で働くことができるのはあくまで権利です。結婚や転勤、家族の介護など環境の変化が変われば、その時その時で求める生活条件が変化して当たり前! だからこそ環境の変化に伴って働き方が変わるのは自然なことなのです。

 安定性を求めて「正社員」にこだわるあまり自分の未来を制限してしまわないようにしましょう。

この項のまとめ
・「正社員」にこだわる必要なし!
・生活が変われば働き方も変わるのは自然なことだと受け入れる!

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無料版はここまで。以降も「しないこと」の具体例、さらには自分のために「すること」についても解説しています。

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