『働く女の「しないこと」リスト(ICE新書)』の編集後記を公開!
2021年3月30日に発売された書籍『働く女の「しないこと」リスト』(著:みくりや佐代子)の担当編集者による「編集後記」を公開いたします!
編集後記
本書の著者であるみくりや佐代子さんは、不思議な魅力をまとった作家さんです。エッセイストとして活躍されているので文章の魅力はもちろんのこと、直接お会いした方は漏れなくそのパワフルさにあてられてしまう(笑)、というようなまぶしい方です。
そんなみくりやさんとの出会いは、2019年10月に遡ります。
ある日ふとツイッターを開くと、1通のDMが来ていました。早速開いてみると、そこにはなかなかの長文が……。恐る恐る読み進めてみると、どうやら「出版のための企画書を書いたから見てほしい」という内容であることがわかりました。
特に印象的だったのは、その中身よりも、書き出しの部分でした。みくりやさんからも了承をいただきましたので、その部分をそのままご紹介させていただきます。
「初めまして。ライターのみくりや佐代子と申します。突然のDMでこのような図々しいお願いをするのは失礼だろうと何度も躊躇したのですが、話しかけたい人がいたら話しかけずにはいられない性格なんです。どうかご容赦ください」
僕はこの文面を見て、以前とある目上の方に言われたセリフを思い出しました。
「配慮はすれど、遠慮はするな」
人間誰に対しても配慮は必要です。赤の他人であれば当然ですが、家族にだって多少の配慮は必要だと思います。ですが、遠慮は違います。遠慮をされて気持ち良い人なんて、きっとこの世にはいません。
遠慮からは何も生まれず、ただチャンスを逃してしまう。とはいえ、相手に対する配慮も決して忘れてはいけない。そんなことをみくりやさんの文面から感じました。
さて、本書のジャンルはいわゆる「実用書」です。ですから、読んだ方にとって「タメになる情報」をお伝えすることを念頭に置いています。その根幹は、タイトルにもある通り「しないこと」リストですが、本当に読み手の方にお伝えしたいのはむしろ「すること」リストのほうです。
そして実際に何かの行動を起こすときは、ぜひみくりやさんのDMと同じように「配慮はすれど遠慮はするな」という言葉を頭の片隅に置いて、チャレンジしていただきたいなと思っています。
編集担当 岡本雄太郎
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