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仕事辞めて、来たのが京都で良かった。

ご覧いただきありがとうございます。

京都が好きすぎて、教員を辞めて移住してきたmikanです。
移住ついでに公立教員から一般企業に転職する話、京都での暮らしなどを書いていきます。



よく、「仕事を辞めた初めの1〜2ヶ月はいいけど、だんだん不安になってくるよ」と言われる。

たしかにお金が減る一方なのは怖い。
今まで楽しみにしていたお給料日に、この4月は一円も入ってなくて
「おぉ…」とずっしりと両肩に無職を感じた。笑

でも私の場合、「不安が増してくる」だけじゃなかったような気もするので、書いてみる。


「仕事辞めて移住するぞ!」と決めてから


京都に移住する。これはもちろんものすごーーく楽しみだった。
京都にまつわる本をいろいろ買って、「住んだらここ行こう」とにやにやしながらチェックする日々。
仕事が憂鬱なときも、京都本を栄養剤にして乗り切っていた。(特に日曜日の夜には枕元に。)

でも、これは移住を決めてから2ヶ月くらい。(大体10月〜12月くらいの話)
年が明けて「あれ、わたしって今年で退職だっけ…?」となってからは、少しずつ現実味と不安が増えていった。


そして退職後
4月に入ってから、移住まで少し時間があった。

「仕事を辞めたらめちゃくちゃスッキリするんだろうな」と思っていたが、これが意外にもそうではなく
これからの暮らしに対する不安な気持ちの方が大きかったように思う。
これは私が「どうしても教員が嫌で嫌で辞める」わけではなかったからかもしれない。

元同僚と自分を比べたり、育休に入る同期を羨ましく思ったりして、「やっぱり安定した環境のままのが良かったかな…」と思ったりもした。

地元では、ある程度「レール通りに走っている以上、守られている安心感」があったからこそ、
仕事辞めてから数週間地元にいたときは「何者でもない自分」がなんだか恥ずかしくて、不安で、あまり伸び伸びできなかった

京都に来てから


少し不安なまま京都に来て、「あぁ私って意外にニート適正なかったんだな」と感じていたものの
京都で1ヶ月過ごすうち、逆にその不安が減ってきたのを感じている。

それはおそらく、「京都」という土地がもつ力が大きいと思う。
(もちろん、無職に慣れてきた可能性はある。笑)


京都に来て、近所を散歩するのがとっても楽しい。
今まではすぐそこのコンビニに行くのも車を使う人間だったので、
去年の私が「来年のあなた、一日2万歩歩いているよ」と聞いても信じないだろう。

特に、平日に鴨川をぶらぶらするのがお気に入り。

でも「平日の川沿い散歩なんて、定年退職後の方しかみえないかな…浮いたら嫌だな」
と最初こそ思っていたが、これは全くの見当違い。

幼稚園児からお年寄りまで、実にさまざまな老若男女が!

一番多いのは、散歩やランニングをする人

その他にも
遊んでいる近くの幼稚園の子どもたち
音楽を流しながら太極拳をするおじさん
読書するお姉さん
楽器の練習をする学生さん
お昼ご飯を食べる営業マン
たぶん仕事の途中でちょっとさぼってる人笑
裸で寝転がるおじいさん(たまにお兄さん)
など。実に多様。

誰も人の目を気にしていなくて、好きに過ごしている。
いろんな人がいるって、なんと居心地のいいことか!!

そこから毎日のように鴨川に散歩に行って、ただぼーっとしたり、読書したりした。

北山大橋から

他にも、京都は言わずもがな神社仏閣がたくさんあって、一人でふらっと立ち寄れる。
街の本屋や喫茶店も多い。

もちろん、そこで「何してる人?」なんて聞かれることもなく、普通に一人の人間として接してもらえる。


こういう日々を通して、ゼロとは言えないけれど、だんだんと「人と比べる」気持ちは減っている気がする。

学生が多く「モラトリアムの街」と言われる京都。
今の私にとってはその懐の深さが本当にありがたい。

仕事を辞めても、地元にいたままだったら
こんなに穏やかに過ごせなかったんじゃないかなと思う。



実は京都に住むのは2回目で、学生時代を4年間過ごしている。
そのときも京都は、私にとって刺激的で魅力的な街だった。

けれどその分、学生時代の就職活動では、「私も何か面白いことをしなきゃ」と空回りした、苦〜い思い出がある。

今でも、京都は面白い活動してる人が多くてやっぱり魅力的だけれど
今回の転職活動では、「自分にもできることは何か」と「役割」みたいなものを考えるようになっている。

いいことかは分からないけれど、「自分、大した人間じゃありませんが、やらせてもらえることありませんか」みたいなテンションで。


いろんな人がいて、いろんな働き方がある。

至極当たり前のことだけど、私にとってはこれを肌で感じられていることが大きな一歩。




無理せず、自分にできる働き方、生き方をしよう。
そう思わせてくれた京都が、やっぱり大好きなのでした。






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