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結果と過程はどちらが大事なの?

どんな人も、素晴らしい結果を得たいという気持ちはあるでしょう。

ひどい結果しか求めていない、というような変態極まっているような人も、もしかしたら存在しているのかもしれないが、普通の私達はどんな些細なことであろうと、人に褒められるような、人に自慢できるような良い結果を求めることが当たり前であろう。

しかし、結果だけを求めるあまり、その過程でズル・インチキをしてしまう人も中に入るためか、

「今の時代は結果がすべてではない。過程も大事である!」

という過程を重要視する人や評価基準が普及してきたのも事実である。しかし、本質的にはほとんどの人間は結果を重要視していると私は考える。実際に過程を大事に、と言いながらも成績を見て、頑張った過程は多少配慮するが結果に繋がっていないね、というように最終的な結果があまりよくないと、過程すら良い印象が無くなってしまう。

ダイエットで例えると、ダイエットを決意してから早朝はランニングをし、通勤には徒歩を利用する、間食は一切やらない、というストイックに取り組んだ人でさえ、一か月で100㎏の体重が98kgと2kgしか落ちなかったとなると、過程は頑張ったけれど、他にもやればいいのでは?とストイックに取り組んだこともまともに評価されない。

このような形になってしまうと、最早結果さえよければよいではないかとなるだろう。それでは結果が良ければ過程などどうでもよい、と考えるとどうなってしまうのか。
イソップ物語に出てくる「ガチョウと黄金の卵」から簡単に要約しよう。

ある日、主人公は飼っているガチョウが卵を産んでいることに気づいた。しかもその卵は黄金に輝いており、鑑定士に持っていくと本物の純金でできた黄金の卵であった。それを売りに出すとたちまち金持ちに売れ、多額のお金を手に入れることができた。しかも幸運は続き、翌日もガチョウは黄金の卵を産んでいた。その日から毎日1個、黄金の卵をガチョウは産み続け、主人公はその度に売りに出し、沢山のお金を手にするようになっていった。しかしある時、一日に何個も黄金の卵を売ることができれば、一瞬でお金持ちになれると考えた。しかし、ガチョウは毎日1個しか黄金の卵を産まないため、より沢山の黄金の卵を手に入れるため、ガチョウを殺めてそのお腹をさばいてみた。しかし、お腹の中には黄金の卵は1個もなく、ガチョウを殺めてしまったことで、もう二度と黄金の卵を手に入れることができなくなってしまった。

読んでいただくとわかると思うが、欲張ったことでガチョウという過程をないがしろにしてしまい、長期的に得られた黄金の卵という結果を自分の手で失くしてしまった。
過程を怠る、ズルやインチキをすることで得られる結果は中途半端、また最悪な形になりかねない。


要するに、結果も過程も両方大事に、バランスよく保とうとすることが最も望む結果にたどり着きやすいという事である。ダイエットもそうだが、前述の例は1か月で見たら所詮2kg、100が98になったなど、わかりもしない。それで挫折してしまったら逆戻り。しかし、毎月2kg落としたとしたら、5か月90kg、10か月80kg、1年で78kgと、100kgから78kgまで落ちたとなると、称賛に値する努力であるといえるだろう。

この例は薬やサプリメントといった飲めば痩せるというようなものを使うことなく、毎日続けたことで望む結果に繋がった。

何事も、過程ではズルやインチキをせずにひたむきに続けること、結果は長期的に見ること。そして継続のために毎日1%でも小さな変化で感じる、知ることが良い結果に繋がっていくと私は思う。結果と過程は両方大事であり、継続していくことで望む結果を得ていこう。


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