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【日本最大級!探究の祭典】「会社に木材でつくったアスレチックスペースを設置!?」出場チームのメッセージから⑤

探究学習の成果発表の場「クエストカップ2022全国大会」(2月19~27日)。出場チームの皆さんから送られてきた、これまでの学びの振り返りと、本番に向けた意気込みをまとめました。

「クエストカップ2022 全国大会」には261チームが出場。当日はYouTubeLiveで配信します。※タイムスケジュールは公式サイトで公開予定
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企業から出された「ミッション」(課題)にチームで取り組む企業探究部門「コーポレートアクセス」の出場チームをご紹介します

多治見西高等学校 「 PM:1604 」

メンバー(敬称略)
井戸彩良、伊藤羽叶、野田陽菜

作品の概要
私たちが提案するのは未来型移動施設です。この施設の特徴は「定期的に別の地域へ移動することで、どんな人でも楽しい体験をすることができる」です。施設内には、様々な空間を作りました。商業スペース、飲食スペース、休憩スペース、体験スペース…。まさに「未来」を誰もが感じられるような施設です。また、現実世界とオンライン世界2種類の場を持っており、プロジェクションマッピングやメタバースなどの技術を取り入れています。今、私たちが考えうる楽しい未来、夢を詰め込みました。

最も苦労したこと
移動施設をどうやって移動させればいいのか。どのような形にすればいいのか。そしてどこに設置するのか。とても悩みました。

最もテンションの上がったこと
もちろん全国大会に選ばれた時もですが、活動の中で自分たちのアイディアがどんどん形になっていくのが面白かったです。特に、メタバースを取り入れようとなった時、調べてみると様々な映画、ゲームなどで見るようなワクワクする世界に興奮しました。

発見、成長、やりがい
「どんな施設にしよう」とさまざまな考えを仲間と膨らませていく。
今までにはない活動をすることで、知らなかった世界、情報を知っていく。「活動の全てが、自分たちの視野を広げていったこと」が、この探究を通した大きな成長です。

メッセージ
私たちが提案する未来型移動施設。近年、様々なところで話題になっているプロジェクションマッピングやメタバースを取り入れた夢の施設。私たちがこの案を考えているときの「ワクワク」そして「ひらめき」それを皆さんにもぜひ味わってもらいたいです。

早稲田佐賀中学校「チームwithネイチャー」

メンバー(敬称略)
山田麻美子、中島望々子、塩塚敬光、吉村陸

作品の概要
私たちは、独自の解釈でミッションの中にある“山まるごと”というキーワードを捉え、“本能”とは何なのかを徹底的に突き詰めたうえで、簡易的なアスレチックやスペースを廃棄された木材で作り、全国のショッピングセンターや会社に置く企画を考案しました。人々が木に対して温もりや落ち着きを感じるという性質を活かしたり、廃棄材を使ったりすることで、今世界中で扱われている環境問題にも対処できるような企画となっています。

最も苦労したこと
私たちの企画をどのように工夫したらより相手に分かりやすく伝えることができるのかということを突き詰めたり、発表スライドに絵を用いて見やすくしたりするために、家に持ち帰って夜遅くまで作業をすることが連日続いた期間が大変でした。

最もテンションの上がったこと
中間発表を教育と探求社の方に見て頂きました。それまでは自分たちの発表に全く自信がありませんでした。他のチームは「山で何かをする」という企画だったのに対し、私たちは「山で伐採された木を使用することで山をまるごと活用する」という考えだったため、このような企画で通用するのか不安でした。しかし、発表を終えた後「とても面白い企画だ!」とお褒めの言葉を頂き、本当に嬉しかったです。「今まで頑張ってきて良かった。本番までもって探求しよう!」と思うことができました。

発見、成長、やりがい
最初は「どうしよう、どうしよう」だけであっという間に時間が過ぎてしまっていましたが、徐々に慣れていき、チームの中で自分が得意とする作業、例えば、原橋を考える、絵を描くなどと作業を分担することで効率良く且つより質の高い企画を作り上げることができました。また、最初は全国大会なんて夢のまた夢だと思っていましたが、だんだんと自身がつき、さらには全国大会を目指すようになりました。最終的には本当に出場することができ、夢でも見ているような気持ちです。今回の活動を通して、企画を考えることやプレゼンの楽しさを見つけることができ、仕事に対する興味も湧いてきました。

メッセージ
私たちは、いかにインターン先のフォレストアドベンチャーの理念を大切にするかにこだわっています。現実性と独自性ではどこのチームにも負けません。一風変わった私たちの企画のプレゼンを是非楽しんで下さい!このような貴重な機会をいただき、ありがとうございます。

岐阜県立益田清風高等学校「Pom‘s」

メンバー(敬称略)
杉本楓香、江間瑞希、桂川芹菜、奥田彩乃、腰山咲歩

作品の概要
私たちはミッションからこんな疑問が浮かびました。
「仕事に就くって何だろう?みんなを幸せにできないかな?」
この疑問から仕事に関わりのない人々に着目して全員の生活が豊かにするためにわくわくわーくすくーるという仕事に就くきっかけとなる企画を考えました。

私たちの住む下呂市は少子高齢化がかなり進んでおり、人口減少も進んでいます。働く世代が少ないため企業も人手不足になっています。そのためこのままでは下呂市がまわらなくなってしまいます。そこで私たちは働く人と人手不足の企業を結び付けて、人手不足で困っている企業に人手を紹介する。働きたいという意欲のある人々の一人一人にあった仕事を見つける。この二つを叶えることができる企画がわくわくわーくすくーるです。

最も苦労したこと
作品づくりの中で最も苦労したエピソードは、3つあります。1つ目ははじめは仕事に関わりのない人に着目しすぎて、地元の下呂市ならではのことが考えられていませんでした。下呂市のことをよく知り、地元の大切な温泉や特産などと繋げて企画を考えることが難しかったです。2つ目は作品をつくっていく中で先生方から鋭い指摘を受けたことです。柔軟な発想で物事を見て5人で意見を出し合いました。3つ目は仲間関係です。グループの中には中学からの同級生という人もいますが、高校で初めて出会った仲間もいます。そんな仲間に自分の考えを伝えるのは勇気のいることでとても難しかったです。

最もテンションの上がったこと
作品づくりの中で最もテンションの上がったエピソードは、中間発表の時に企業の方からほめていただいた時です。褒めていただいて、自分たちの作品に自信がつきました。さらに、もっと良いものにしたいというやる気も出てきました。そこから自主的に先生のところへ行き、アドバイスをもらいました。難しいことも言われましたが、それをみんなで考えてひらめいていくのがとても楽しかったです。そして全員の意見が一つの作品にまとまって、みんなの気持ちも一つにまとまりました。

発見、成長、やりがい
作品づくりを通して発見・成長・やりがいがあったことは、自分たちの住んでいる下呂市の現状を知れたことです。
作品を作っていく中で説得力をつけるために下呂市役所に電話をして下呂市の高齢者数、企業の求人者数などを聞そのデータは企画の説得力以外にも私たちは下呂市の問題について知ることができました。自分たちの地元がなくなってしまわないためにどうしたらよいかをみんなで考える良い機会になりました。

メッセージ
働く意欲のある人を増やしてそれを企業と結びつける幸せの新しい働き方を皆さんに提案します。私たちの地元のように少子高齢化で人手不足の問題がある地域は他にもきっとあると思います。この企画で皆さんの地元も変えることができるかもしれません。私たちの新しい働き方を見てください。

昭和学院秀英中学校「SKY」


メンバー(敬称略)

鈴木朝日 小原颯太 近藤和真 柳快世

作品の概要
「ブレインスキャナー」という、頭に1日中設置することで、使用者が何に対して幸せを感じるのかを感知する機械を販売する。血流の調子や発汗の頻度・脳波の波長・表情などの情報から、その人の生活過程における生理的な幸せを知ることができるため、自分では気づいていなかった幸せを把握することができる。装置をつけ終えると、ブレインスキャナーが収集した情報を解析し、その後、ブレインスキャナーの情報をパソコンやスマートフォンなどのハードウェアに転送することができる。また、顧客が何に対して幸せを覚えるかを提示するだけでなく、どこの企業でそれを手に入れられるかまで案内する。例えば、ある人がブレインスキャナーを使い、「パン」と表示されると、その人が幸せを感じる対象はパンである、ということを意味する。そして同時に、パンを買うことができるお店について、案内を出す。このとき、案内表示をする企業は、富士通と事前に契約した企業を優先的に表示する。この製品により、「自分には幸せなことなんて無い」・「自分は不幸だ」などと否定的に考えていた人も、その人なりの幸せに自信を持つことができる。加えて、富士通と契約した企業にとっても、自社の製品やサービスを提供できる機会を増やせるため、双方にメリットがある。  

最も苦労したこと
途中まで企画内容が現在と全く違った状態で進んでおり、具体的な内容を決める際に行き詰まった時があった。チーム内で、このまま進めていくか企画を変えるかで意見が分かれたが、長い目で見たときにどっちの方が悔いなく努力を反映できるのはどちらかをグループ内で話し合い、新しく内容を練り直した。その結果、より斬新な企画を提案することができた。                

最もテンションの上がったこと
原稿やスライドを作成する中で、チームの仲間と協力しながら、企画の魅力がよりはっきりと伝わるようにどういう工夫をするべきか話し合い、それが上手くまとめられたときにテンションが上がった。特に、スライドのアニメーション機能を用いて効果的に聞き手を惹き込むことができたときに達成感があった。

発見、成長、やりがい
自分たち自身でもどのような作品にするのか把握できていなかったときは、何をするべきか分からず漫然と話し合っていただけだったが、それを乗り越えた後 伝えるべき内容が確定したときに、より魅力的な作品に仕上げるために目的を持 って話し合うようになりやりがいを感じた。そして、チーム内で仕事を分担して効率よく企画内容をまとめることの重要性を学んだ。

メッセージ
未熟な面もありますが、自分たちができる最善の工夫を凝らしてこの作品を完成させました。ぜひ、応援の程よろしくお願い致します。

【参考】
探究学習はじめの一歩!【実例】探究学習のテーマ16種
「探究学習」の最先端 教育と探求社の総合パンフレット
教員向けイベント情報

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