【旬杯】エンドロール曲『ずっと、みんな一緒だよ』ライナーノーツ
すでに各賞の発表が行われ、その後もたくさんの記事でいまだ盛り上がっている「旬杯」。
エンドロール動画の音楽を担当させていただきました、くえすです。
「みんなの俳句大会」が今大会をもってとうけつ・・・つまり一時休止ということで「終わらないで~!」と思ってる方もいらっしゃるかもしれませんが(笑)きっと終わらないと信じて!一旦グランドフィナーレですね。
まずは、公開されたエンドロール動画です。どうぞ!
ホストの旬くんのイラストをベースに、しろくまきりんさんが作成してくださいました。大ボスはPJさん。
※なんと、しろくまきりんさんの記事からは特製「ブックレット」を入手できますよ!
ここでは楽曲のライナーノーツを書き残しておきます。
僕は文章をまとめるチカラがないもので、とりとめのない文章になっちゃいますが、よかったら読んでくださいね。
なお、できれば、以下の文章は動画をご覧になった後でお読みください!
★テーマは「みんなで歌えるメロディ」 終わりを感じさせない明るさを
前回の「ライラック杯」では春の移ろいの季節感を意識した曲作りでしたが、今回の「旬杯」は季節的にはまだまだ夏の盛りです。つまり、まだまだ夏は終わらないんですよね。
だから、みん俳は一旦凍結してしまうけど「終わらない」「続く」ということを意識した楽曲構成にしました。そのあたりを(僕が何も言わないのに)汲み取ってくださったしろくまきりんさんの動画も素敵ですね。
ライラック杯のエンドロールも明るかったんだけど、今回も明るく、そして旬杯のメインキャラクターの女の子は制服のお嬢さんですし「ポップで若々しい曲」にしようというのはすぐに構想に浮かびました。
前回も今回も共通していることですが、実は僕の作った音楽が最初にあって、そこから動画の構成が組まれていってます(なので、わりと好きに作らせていただいてます・・)
そして、今回はPJさんが「リレー小説を募集してそこから歌詞を構築しよう」という斬新な企画をおこなったので、メロディに対して歌いやすいフレーズを当てはめていってくれましたね。
歌詞を作っている時点で「これは誰の目線で歌っているのか?」という話になり、リレー小説募集時に出していた「プロトタイプ」の時点では「女性ボーカル」の前提でしたが、男性も女性も混ざってていいのでは?ということになり、今回のような形式にしました。メロディの音域的にも、男性でも女性でも歌えるものにしたので、みんなで歌ってほしいですね♪
ちなみに今回のメインメロディはサビの部分から降ってきました。プロタイプの時点で一応「ずっと、みんな、一緒だよ」って言葉を当てれば歌えるような、そんなメロディです。実際には「ここにいるよ」とか「そばにいてね」とか、このあたりの歌詞は完璧でしたね^^
Aメロ、つまり冒頭の出だしのメロディも自然に降ってきまして、特に現在の歌詞で「夢見る駅へ走る汽車」の部分の駆け上がっていくメロディは個人的にヒットです(笑)
★明るく元気な曲をどう盛り上げるか
プロトタイプの時点ではドラムとベース、ピアノ、エレキギター、そして間奏部分(オープニング曲のオマージュ)などで登場しているシンセサイザーの音、というシンプルな構成でした。
バンド演奏を意識しているような構成ですね。
シンセサイザーの音を明るく歯切れよくすることで、曲全体が快活になるようにと思いました。Aメロの「ちゃちゃちゃちゃちゃちゃっ」という6連発が僕の中では旬杯のヒロインの女の子の性格をイメージしています。
でも、それだけではシンプルすぎて単純になるなーと思って、伴奏を追加していきました。ストリングス、ブラス、そしてバックコーラスの順番に作ってます。バックコーラスは歌詞ができてからですね。伴奏のブラスの採用は曲を賑やかにするため、その中にまろやかさを加えるためのストリングスといった意識でしょうか。
楽曲を盛り上げようと思うと、どうしても楽器の種類を増やそうって思いがちなのですが、増やしすぎることでメインメロディが霞んでしまってはいけないので、フレーズの音数、音域を徐々に増やしていくことで盛り上げていこうと思いました。なお、動画で効果音を追加しやすいようにパーカッション類は使いませんでした。
そして効果的なフレーズは「使い回す」のではなく「効果的に再配置する」ことでイメージを残していく作戦。こういったことを考えるのがアレンジの一番楽しい作業ですよね。動画が素敵なので聞き流してしまう方も多いかもしれませんが、もしよければ伴奏にもご注目ください^^
★ボーカロイドで遊んでみた
ライラック杯でも採用してますが、今回もバックコーラスは「AIボーカロイド」を使用しています。使用した音声はHARUKAさんです。メインメロディも「AIメグッポイド」及びAKITOくんを使用しています。
(クレジットに表記してしまうとややこしいので載せてません)
前回はスローテンポでしたが、今回はアップテンポですので、いろいろなフレーズを盛り込んで僕自身も試してみました。
昔のボーカロイドと今のAIボーカロイドの違いといえば「英語を歌わせやすい」ことにあります。I love youだったらこのまま英語を入れればその通り歌ってくれます、昔だったら「あぃらびゅー」とか打ってあーしてこーしてみたいな感じでしたが。
なので、2コーラス目からは英語のコーラスを盛り込んでいます。最後の方は英語・・じゃないですね・・聞こえますかね?僕が勝手に追加しましたが(笑)
あと、今回の曲、メインボーカルは誰が歌っているの?という話。
今回は歌詞をリレー小説から構築するということで、いつどのタイミングで完成するかも見えていなかったので、割と早い段階で「今回はボーカロイド」にしようというのは決めていました。私事ですが来週開けに日帰りですが手術をするので(しかも歯なので、自分もしばらく滑舌が悪くなる)個人的なタイムリミットもありました。
これ、夢を壊すかもしれないなーと思って書こうかちょっと悩みましたが、ライナーノーツですし正直に書きましょう。
今回のメインメロディは「全部、僕が歌っています」(笑)
AIボーカロイドは、バックコーラスのように文字を打ち込んで歌ってもらう従来の機能もあるのですが「ボカロチェンジャー」という機能もあります。人間が歌った声の抑揚やピッチなどをそのままボーカロイドの音声で歌ってくれるという面白い機能。
女性パートも男性パートも、僕が数回歌ったものを変換し、重ねて、合唱団みたいにしています。一応女性パートは女の子になりきった気持ちで歌ってるつもりですよ。男性パートは自分も男性なのでわりと好き勝手に歌ってます。別に自分の声そのまま入れても良かったんですが、イラストに出てくる男の子ほどさすがに若くないのでね・・
実は僕は昔のボーカロイドってあまりスキじゃなくて、機械っぽいというか、それがいいって人もいるんですけど、僕はやはり人の歌声のほうがやっぱりスキで否定的だったのですが、今回ボカロチェンジャー機能を使って思ったのは「僕も女の子の声で歌えるんだ!」という新鮮さでした。いや、ボイスチェンジャーは昔からあったけどどうやっても不自然ですしね・・
今回はたぶん、言われなきゃわからない・・・ですよね!?
当たり前の話ですが歌い方は人間そのものです。にんげんだもの。
僕の中では「挑戦」だったけど、楽しいチャレンジでした。
ひとまず誰が歌ったのかは考えず(笑)お楽しみください!
★何度でも、歌ってほしいな~
というわけで、今回も長くなってしまいましたが(笑)
前奏と後奏、しんみりしてますが、最後は紙飛行機も飛んで、、きっとまた戻ってくると信じつつ・・・
「こ、こ、に、いるよ~!」ってみんなで歌ってほしいです!
というわけで、動画だけでなく今回は楽曲データもnoteでここからダウンロードできるようにしました!
気が向いたら、皆さんのパソコンやスマホにお収めください。
素敵な創作の機会を作ってくださった、PJさん、riraさんを始めとするみん俳のスタッフ、クルーの皆さん。動画を頑張って作ってくれたしろくまきりんさん。独特のタッチのイラストで盛り上げてくれた旬くん。
ありがとうございました。今回の動画、一旦みん俳が終わる寂しさも忘れてしまいそうな、ほんわかとした、しろくまさんらしさの光る作品になりましたね。
そして、参加者の皆様にとって、旬杯やみんなの俳句大会が季節の移ろいの思い出の一片となりますように^^
みんはい、みんはい、フォーエバー♪
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