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【株式投資】信用取引の恐ろしさ

こんにちは。MAKOです。
今日は「信用取引の恐ろしさ」について書きたいと思います。

先日、以下のようなツイートをしました。

まずは私の信用取引のエピソードについて書きたいと思います。

信用取引で4000万円→1.3億円に

1年前、私の資産は4000万円程度あったため、多少のリスクを取っても大丈夫だろうと考えて、当時保有していた株(レノバとエネチェンジ)を担保に信用取引でエネチェンジを2500万円分購入しました。
するとその後、エネチェンジの株価はわずか4ヶ月ほどで4倍となり、資産も1.3億円まで急増させることに成功しました。

個人資産推移(マネーフォワードより)

浮かれた私は「自分は信用取引を使いこなせている」と全く根拠のない自信を元に、今度は1.3億円を担保にまた信用取引でレノバを2500万円分購入しました。
※この時点で信用取引額は5000万円に達しています。

そして12月以降に状況は一変します。

エネチェンジの失速

昨年11月を天井にして、公募増資やエネルギー危機の影響を受けて、突如エネチェンジの株価が急落します。
わずか半年の間に株価9割減という吐くようなチャートです。

エネチェンジ株価チャート

この時は信用取引を早めに手仕舞いしたので損失は最小限に抑えられましたが、それでも信用取引による資産の急激な減少は、血の気が引くような恐怖があったのを覚えています。

まさかのレノバ由利本荘落選

悪いことは続くもので、今度はレノバの株価が急落します。
当時レノバは由利本荘地域の洋上風力公募結果待ちであり、受注最有力と言われていました。
が、まさかの落選となり僅か数日で株価が7割減少してしまいました。
こちらも吐くようなチャートですね‥

レノバ 株価チャート

資産は1.3億円→1400万円に

エネチェンジとレノバの株価急落により、1.3億円あった資産はわずか半年で9割減の1400万円になりました。

個人資産推移(マネーフォワードより)

幸いだったのは信用取引をしたタイミングが安値圏だったことです(高値圏でやっていたら終わってました)。
当時の心境については以下記事参照下さい。

最近は少し資産も回復しつつありますが、元の資産に戻るにはまだまだ時間がかかりそうです。

教訓

これら経験から得た教訓は以下です。

・株価高値圏での信用取引は死ぬ
・信用取引は麻薬(やめられない)
・優れた株でも9割下がる事はあり得る
・バブルは後になって初めてわかる
・人は高値で買って底値で売りたくなる
・ホールドするだけが一番難しい

まだまだ教訓はありますが、言語化するのが難しい部分もあるのでこれくらいにします。

信用取引の何が恐ろしいか

信用取引をする人の多くは「ポジションを持ちすぎて株を買えない人達」です。
よって彼らはいわゆる「二階建て」という、持株を担保に取引することが多いです。

ここからは具体例を元に信用取引について詳しく解説していきます。

二階建てによる信用取引
①100万円分のA株を買う
②A株を担保に信用取引で240万円分買い増す
 ※担保評価80%で計算
③総額340万円分のA株のポジションが完成
 ※レバレッジ3倍とする

ここからA株がなんらかの理由により15%急落したとします。
するとA株のポジションは以下のようになります。

3倍レバレッジによる15%下落
・340万円(担保100万円+信用240万円)
 ↓(▲51万円)
・289万円(担保  85万円+信用204万円)

現物と信用の下落分は合計-51万円となるため、担保としていた100万円が一瞬で半値以下になります。

追証(-51万円)の発生

レバレッジ3倍ギリギリまで信用取引をしていたため、ここで51万円の追証が発生します。

A株を売却出来た場合
51万円の現金があればトレードを継続出来ますが、もしなければ現物のA株を51万円分売却すれば信用取引のポジションを整理する必要があります。

S安でA株を売却出来ない場合
A株が売却出来ない場合は、寄り付くまで待たなければなりません。
例えば30%下落で寄り付いたとしたら以下のようになります。

3倍レバレッジによる30%下落
・340万円(担保100万円+信用240万円)
 ↓(▲102万円)
・238万円(担保  70万円+信用168万円)

担保としていた100万円が-2万円となり、ここで退場となります。
もし信用取引をしていなければまだ手元には70万円のA株が残っていたはずなので、後悔してもしきれないでしょう。

追証が更なる下落を生む

高値圏で信用買いが溜まっている場合、下落し始めたら追証によるポジション整理で下落が下落を呼ぶ地獄のようなチャートを形成することになります。
まさに今話題のダブルスコープがその状態ですね。
ダブルスコープは信用買い残が1200万株(300億円)あり、僅かな下落でも加速度的に下落する環境が整っていました。

ダブルスコープ信用買い残
ダブルスコープ株価推移

信用取引で上昇した株は株の本質的価値に関係なく下落するので非常に危険です。
「高値圏の株」を「信用取引」で買うことは自殺行為なので絶対にやってはいけません。

まとめ

信用取引の恐ろしさが少しは伝わったでしょうか。私も株式投資に関してはそれなりに自信はあるのですが、信用取引に関してはトータルで数千万円の損失を出してます。
信用取引で利益を上げるのはほぼ無理ゲーだと思っており、信用取引は証券会社が仕掛けたワナだと思って手を出さないくらいがちょうど良いと思います。
もう一度言いますが信用取引は麻薬と同じで、一度経験したら辞めるのは容易ではありません。

初心者は信用取引には絶対に近づいてはいけません。

今日は以上です。

P.S.
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