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土に触れる

今日は、農作業のお手伝いに行きました。
退職する、しないで悩んでいたので、
土に触れるのは、約2年ぶりでした。


内容は、玉ねぎの苗を整える作業。


苗を整える?
どんなことをするのか、
行ってみるまでわかりませんでした。


種を蒔いて、成長した苗を、土から引き抜きます。
苗の根元を1本1本そろえて、コンテナに入れていきます。


この後、農家さんが根元を切り、
別の場所に苗を機械で植え替えていきます。


地味な作業に見えますが、玉ねぎの引越しを
スムーズに行うための大事な作業です。


畑に行くと、植え替えを待つ玉ねぎの苗が
広がっていました。
苗を土から抜いたとき、玉ねぎの香りがすでに
することに驚きました。


1本の苗から、1個の玉ねぎが生まれます。
細い苗は、玉ねぎの赤ちゃんのようなもの。


苗が細いぶん、丁寧にやろうという気持ちになります。
かといって、ゆっくりやっていたら、進みません。
丁寧さと速さが求められる作業に、苦戦しました。



もくもくと苗を抜く。
もくもくと苗をそろえる。
1つのことに集中して手を動かす。
他のことを考える余地がないので、
気づくと無心になっていました。



ごちゃごちゃと頭で考えているとき。
落ち込んだとき。
イライラしたとき。
働いているときは、そんな自分をリセットしたくて、
畑におじゃましていました。


久しぶりに、土に触れて、
ああ、よかったなと思いました。


あれこれ考える時間から、距離をおく。
環境を変えて、手を動かすだけで、
気持ちがすっきりするのを感じました。


頭で考える前に、手を動かした方がいいなと
改めて思いました。



そのほかに、
細やかな作業を経て、
玉ねぎが手元に届けられていることを知りました。


植え替えた玉ねぎは、来年の初夏に収穫を迎えます。


数ヶ月前に、農家さんの作業があったから、
玉ねぎが今、ここにあること。
畑と食卓はつながっていること。



つい忘れてしまうことを、思い出す1日になりました。



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