2021年に「バカの壁」を読む

この本を日本の歴代ベストセラーに入るまで売り上げに貢献した、18年前、当時の言葉で言う「おじさんたち」の顔が浮かんでくるようです。

なぜこの本がそこまで売れたのか。歴代一位の黒柳徹子による「窓際のトットちゃん」は読んだ事があり、その読み応えに納得しましたが、この「バカの壁」は、「おじさんたち」による愚痴のような感じがして、著者が最初に述べていた「常識」があると思っていてはいけないという事ですが、後に若者像やその他諸々に偏見があるような気がして、終始愚痴のような内容だと思いました。

テレビ番組などで、「ザ・賢い人」のように紹介される事がありましたが、本の中で「子供の忍耐力」に言及されるところでの実証実験と、それについての考察がすごく浅くて、大丈夫かなと思いました。

たくさんの人が、売れてる本だから買ったと思うし、売れてる本だからありがたがるし、書かれている事がとても崇高なんだと、自分で実感しないままそれが本当なんだと思ったんだろうか、と想像します。

養老孟司氏と堀江貴文氏の共演YouTube動画で、養老氏は自分の話の流れが堀江氏によって思ったように流れない時に、足が細かく震え、貧乏ゆすりが始まり、イライラしているようでした。それを見た時に、賢い人としてメディアに登場してきたのに、どうしてなのだろうと思ったのでした。それが「バカの壁」を今読んでみようとするきっかけでした。

色々な意味で、私はまた世の中に対する見方が変わったのでした。









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