「SNS漫画」で紐解く、TwitterとInstagramでバズりやすいコンテンツとは?(後編)
みなさんこんにちは!
Minto IP編集部の田中千裕です。
前編に引き続き「TwitterとInstagramでバズりやすいコンテンツ」を紐解いていきたいと思います。
前編はこちら↓
前編では各SNSの特性からUI・UX設計の違いをみて、以下のものが相性がよいのではないかと捉えました。
Twitter=自分の意見を載せて拡散させたいコンテンツ
Instagram=受動的に消費したいコンテンツ
上記をコンテンツ=漫画に置き換えて考えてみると、
Twitter=深読みして意見を交換したい漫画
Instagram=さくっと読めるスナック漫画
以上の要素を持つ漫画がエンゲージが伸びやすいとまとめたところまでが前編の内容です。
後編では「深読みして意見を交換したい漫画」「さくっと読めるスナック漫画」とはどんなもの?かを各SNSで人気の漫画から解説していきます。
上記の特徴を細分化すると、Twitter漫画とInstagram漫画ではいくつかの要素があります。
Twitter漫画で必要な要素
①引用RT・リプライを含めてコンテンツを楽しめる
②自分ごととして感情移入できる
③リアルな要素が付加されてギャップができる
Instagram漫画で必要な要素
①1枚につき1コマ分(イラスト)の情報量
②つい見てしまう(ぼーっと読める内容)
③読後感が決まっている
実際に各SNSで人気の漫画アカウントの事例で見てみましょう。
Twitter漫画の事例
①引用RT・リプライを含めてコンテンツを楽しめる事例
・新井すみこさん
アカウントURL:https://twitter.com/agu_knzm
フォロワー数:67.8万人 ※フォロワー数ランキング638位/日本のユーザー数4100万人
引用RT例
引用元
主人公キャラ2人の好きなバンドと楽曲を介して、心の交流が描かれています。
登場する楽曲は実際に発表されており、バンドを知っているユーザー/知らないけど漫画を読んでキャラクターの心境を深堀りしたいユーザーが楽曲を聴いたなど、二次発信があります。
②自分ごととして感情移入できる事例
・Pericoさん
アカウントURL:https://twitter.com/perico_op
フォロワー数:32.5万人 ※フォロワー数ランキング2486位/日本のユーザー数4100万人
引用RT例
引用元
一時的な遠距離恋愛を味わい、幼馴染の義務感で共にいるかもという恋愛の共感できる不安を描きつつも前向きな選択をする2人というラストを描くことで、読者も自分ごととしてキャラクターたちの関係に感動を感じるコメントが多くなっています。
③現実的なストーリーが付加されることでギャップができる事例
・ちいかわ(ナガノさん)
アカウントURL:https://twitter.com/ngnchiikawa
フォロワー数:152.8万人 ※フォロワー数ランキング137位/日本のユーザー数4100万人
引用RT例
引用元
かわいい見た目のキャラ(でかつよ)が「弱者をいじめる・蹂躙するのが楽しい」という人間的感情を抱いたというギャップに読者が気づける演出となっています。
・リプライまで読んで漫画内の楽曲への造詣が深まる(新井すみこさん)
・幼馴染の義務感、遠距離恋愛での不安など自分ごとのように思える(Pericoさん)
・かわいい見た目のキャラに現実のエグい要素でギャップをつくる(ちいかわ)
深読みして意見を発信したいTwitterにおいて、上記の部分がユーザーに刺さっていると考えられます。
ではInstagramの事例も見ていきましょう。
Instagram漫画の事例
①1枚につき1コマ分(イラスト)の情報量の事例
・パントビスコさん
フォロワー数:60.3万人 ※フォロワー数ランキング568位/日本のユーザー数3,300万人
パントビスコさんには「オチのないハイコンテクスト(世間への問いかけ的要素)のあるイラスト・漫画」の特長があります。
アプリを開いたときに、正方形に入る情報を絵とテキストで表現しています。
②つい見てしまう(ぼーっと読める内容)
・ちなきちさん
フォロワー数:60.3万人 ※フォロワー数ランキング648位/日本のユーザー数3,300万人
ちなきちさんは「僕と帰ってこない妻」シリーズを連載しており、以下のような特長があります。
・シリーズの表紙を固定(変更点は話数のみ)
・続きの展開が気になるラスト
一枚一枚ページをめくっていくうちに、あれ?今日はここまで?と興味を持ち続けさせる情報量でまとめています。
③読後感が決まっている
・池田ルイさん
フォロワー数:50.8万人 ※フォロワー数ランキング593位/日本のユーザー数3,300万人
池田ルイさんは「このままじゃフラれる不器用上司」シリーズが人気で、以下のような特長があります。
・漫画は月4〜5回程度の投稿
・男女の関係でのシチュエーションでの1~2コマの導入
その場面に対して「キュンキュンしました!」などの感想が多く、
具体的なコメントについても現実の自分と重ねた「共感」のコメントが見受けられます。
毎話キュンキュンシーンを盛り込んでいるため、新規ユーザーからのコメントも見受けられます。
・つい見てしまうハイコンテクストなイラスト(パントビスコさん)
・毎日ころころ展開が変わるためつい読んでしまう(ちなきちさん)
・毎回受動的にキュンキュンシーンを摂取したい(池田ルイさん)
受動的にコンテンツを摂取したいInstagramにおいて、上記の部分がユーザーに刺さっていると考えられます。
TwitterとInstagramの媒体と人気の漫画の違いについて分析してみると、
UI・UX設計によって馴染みやすい構成があることがわかります。
フォーマットを踏まえて伸びやすい演出を意識するだけで、バズりやすいコンテンツへの一歩が近づくと言えるでしょう。
Twitter=深読みして意見を交換したい漫画
Instagram=さくっと読めるスナック漫画
マーケティングにおいて使い分ける場合は、
Twitter漫画=積極的にサービス・商品に関する意見がほしい
Instagram漫画=サービス・商品のおすすめワンポイントだけ伝えたい
ときにおすすめです。
ぜひ皆さんもTwitterとInstagramに合わせたバズらせ方を攻略しましょう。
バズるSNS漫画プロモーションを活用したい企業様をお待ちしております。
ご興味ある方はこちらの問い合わせ先まで!
Mintoでは、編集ポジションで採用活動を絶賛実施中です。
ご興味ある方はぜひご一読、ご応募ください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?