“心揺さぶる”青春三部作の3人が新たに挑む
映画の記録。
今回記録する映画は【ふれる。】です。
公開日は10月4日(金)という、久しぶりに公開直前とも言えるタイミングで鑑賞しました。
この映画、スタッフ&キャストが有名かつ豪華過ぎて、注目されていた。
と、言う事で
観た結果は・・・
プロモーションビデオ、ですか??
数行前を文章にも書きましたが、
この映画、スタッフ&キャストが有名かつ豪華
なため、注目されていた。のですが、注目されて”いた”。と、感じざるを得ない、空席が目立つ劇場内。
SNS時代に重要なクチコミの少なさ。
ちなみに、有名かつ豪華スタッフというのが
約10年前に一世風靡したTVアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(通称:あの花)』の監督、キャラデザ、脚本家の3人のことである。
10年前?なんて思うかもしれないが
監督の長井龍雪さんは、この『あの花』ふくむ秩父3部作以外だけでなく、近年の実績として『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の監督をされています。
そして、脚本家の岡田麿里さんは、脚本家にとどまらず近年は監督としても活動している。監督作品としては劇場アニメ『さよならの朝に約束の花をかざろう』などがある。
また、キャラデザの田中将賀さんは、言わずもがな。絵柄を見たら「あっ」となる人が一番多いかもしれない。
新海誠監督の『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』と3連続でキャラデザ担当しています
。
つまり
期待値が上がらないわけ、ない!!!!
ですが、エンドロールが流れる頃には虚無。
壮大なプロモーションビデオかと感じてしまうぐらい。残念な結果でした。
プロモーションビデオだと、感じた理由
▶青年3人の友情物語?
個人的には、脚本家さんは少年少女のもどかしくも息苦しい繊細な葛藤を描写されるのが秀逸だと感じていた。
だからこそ、どんな葛藤があるのだろう?と期待していた。
しかし、友情物語と言うには関係性が構築される過程がショートカットされていて、浅く感じた。
かと言って、作品のキーともなる不思議な生き物「ふれる」についても、さらっと”主人公たちの生まれた島にある不思議な言い伝えがあります”と言うような、さらっとした説明描写のみで、こちらもショートカットされていた。終盤まで可愛いマスコットキャラ止まり。
終盤、雲行きが怪しくなってきたころには推理が苦手な私でも展開が容易に予測できてしまう。
だから、さほど驚きはなかった。
▶有名かつ豪華なキャスト
皆さん、声のお芝居お上手でした!
アイドルだけど俳優としても評価が高い永瀬廉さんに、実力派若手俳優の坂東龍汰さん、前田拳太郎さん。
もちろん、プロの声優さんには及びません。
ですが、作品の内容。
20歳の青年たちの等身大さがよく出ていてマッチしていたのだと思いました。
そういった意味では、キャラクターとお芝居は合っていた。
が、すごく上手い!すごく合っている!ということではない。
キービジュアルのひとつでもある、このイラストもちょっと違和感を感じてしまう。
一種のネタバレのような、内容とキャラクター描写の齟齬があるような…
解釈違いと言われそうですが【青年3人の友情物語】を押し出したい、大人たちの気持ちはビシバシ伝わってきます。
くわえて”期待値が高すぎた”という点はあると思いつつも、ストーリー含めて、期待を超えるような衝撃はありません。
だからこそ、この出演キャストありきだったのかな?と、勘ぐってしまいます。
ただ出演している3人の俳優さんが好き(推し)な方は楽しめると思います。
なぜなら、入場特典が
耳元で、推しの声を堪能できます。
配布は、公開から2週間(10月4日(金)~10月18日(金))なので、推しがいる方はお早めに。
最後に
作品の中には、3人の恋愛のあれこれがあるので、仕事とは言え、推しが他の女子と仲良くしているところを見るのは気分が悪くなる。など、ネガティブな気持ちになってしまう方にはオススメしません。
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