突然知らない人に怒鳴られた
結構前の話。
友人ととあるターミナル駅の近くを歩いていると、知らない人に急に
「アホ!!!」
と怒鳴られた。すごい声量だった。
こんな経験は初めてだったのでものすごく驚いた。し、あとから怖くなった。怒鳴られるだけで済んで良かったと思った。(良くはないけれど)
でも、面識のない(顔を見てないのでわからない)中年男性が知らない人を怒鳴り付けるのは、何かしら鬱憤があってのことだろうという想像はできた。
人が怒るのには、何かしら理由がある。人それぞれ怒り方(感情表現の仕方)に違いはあるけれど。
単純にイライラしやすい人もいるのかもしれないし、なにかきっかけがあったのかもしれない。怒るほどのものではなかったけれど、普段溜まっていたモヤモヤが噴出するのかもしれない。
私はいつも、怒りの原因は「悲しい気持ち」が大きいと考えている。
たとえば、自分の期待と違ったから悲しかった、自分の気持ちをわかってくれなかった、信じてくれなかった、要望が通らなかった、などなど。
それが怒りの形になって相手に伝わるのだが、そうなると余計に、本当の気持ちである「悲しい気持ち」が伝わりにくくなる。
※「怒る」と「叱る」は別物。けれどもここから先は、同じものとしてご覧いただければと。
私が子どもを叱るときは、できるだけ「こういうつもりだったのに(期待していたこと)」「(先生が)悲しかった」と伝えるようにしている。怒られたら「怒られて自分が嫌な気持ちになった」という気持ちが先行してしまうからだ。
そうすると、子どもには「悲しませてしまった」ということを感じさせられるので、怒るよりも、伝えたいことがスムーズに伝わる気がする。
たとえば、子どもがやる気をなくして宿題をやらなかったと言ったとき。
「〇〇さんならできると思ってこの宿題を出したのに(期待していたこと)、
やらなかったのを聞いて、先生はとても悲しい。」
と伝えてから、次にできるようにするにはどうしたらよいか、一緒に考えるようにしている。そうすると、子どもも向き合って考えてくれるようになる場合が多い。
つい怒ってしまうときは、たまにそれをグッとこらえて、悲しい気持ちを伝えてみてもいいかもしれない。
突然怒鳴ってきた中年男性を理解することはこの先もたぶんずっとできないだろう。
でも、なにか悲しいことがあったのかな、とは考えている。
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