映画「架空OL日記」バカリズムの前世はきっと女性に違いない 笑
私はかなり迷っていた。
架空OL日記か。
ハーレイクインか。
両極のガールズムービーなような気がする2作。
果たしてどちらを選ぼうか。
ただ、バカリズムがOL役で馴染んでいる映画は
もはやガールズムービーとは言えないような気もするが
足は自然にこっちに向かっていた 笑
出典:映画.com (C)2020「架空OL日記」製作委員会
すでに盛り上がりから周回遅れだけど。。
で、結果、滅茶苦茶面白かったです!
何度か笑い過ぎて声が漏れてしまった。
時折り聴こえる笑い声は
劇場にいるたった3人の誰か。
私と女性2人お一人様なので
すぐ特定されてしまう。
でも誰も気にしてないように
代わる代わるささやかな笑い声が聴こえた 笑
後半は仲間意識が芽生えたのか、笑い声は皆かなり大きくなっていた 笑
ドラマは妻と次男が観ていてたまに覗く程度だった。
途中1話だけ観て
あまりのバカリズムの女子OLの馴染み感に驚いたが
今回は途中それすら意識することもなかった 笑
本当は、44歳のおじさんなのに 笑
あと、月曜日仕事に行きたくない案件がツボ。
好きな音楽プレイリストでテンション上げる!
先週月曜日にテンションあげようとしたら
イヤフォン忘れて泣きました。。
ちなみに今日は半年前から取得していた有給休暇。
当たり前だけど家族旅行もなくなりポツリ。
そして月曜日に会社に行かない一抹の罪悪感。
1週間でいつもダントツに忙しい月曜日。
今日月曜が普段よりもどんなに壮絶なのか、、
考えると身も震える。
この作品ではめちゃくちゃ忙しい時に有給休暇をとって
見事に集中砲火を浴びる
通称’一基’と呼ばれるおじさん上司がいる。
私はそのシーンを観ながら思った。
確実に私は今
最低なタイミングに有休を取る‘一基’扱いになっている😭
明日会社に行くのが正直怖いです。
でも罪悪感に満ちながらこの映画を観て
仲間を見たようで少しほっとして救われました 笑
言ってみればこの作品は全編にわたり
日々の些細なあるある日常で
映画的な事件は何も起こらないのに
いやスポンジ🧽盗難事件が起こるが 笑
ずっと心地よくニヤニヤしながら
楽しんだ今までにない新感覚の映画だった。
でもたまに
バカリズムのあの心の入ってない笑顔の奥で
細い目でニタニタ笑っている策士な表情が脳裏に浮かびます 笑
まぁ言っちゃ44歳のおっさんですからね!
いわば同世代のおっさんです!笑
逆にこの感受性に勇気をもらいます 笑
だからこそ
女子OLあるあるを紡ぎ出す感受性が
本当に不思議だ。
この作品が映画やドラマになる前に
本当にバカリズムだと知られずに
OLに扮してブログを書き続けていたという。
やはりそれを書いている時にはきっと
あの細い目でほくそ笑んで書いていたのだろう 笑
生粋のクリエイターとして
今、私は心から彼をリスペクトしている 笑
それにしても
女性が何気なく感じる苛立ちや共感ポイントを
なぜこうも捉えられるのか。
いや、なりきってしまえるのか。
たぶんこの人はきっと男女を超えて
怜悧な人間洞察力が半端ないのだと思う。
そして彼と場を作るOLメンバーも魅力的だ。
バカリズムの親友役の夏帆さんとの掛け合いも楽しく
今年「新聞記者」で日本アカデミー賞主演女優賞をとった韓国女優のシムウンギョンの飛び入りも良かった。
みんな本当に演技が達者で
間も自然な会話がほんと心地良い。
あと先程の空気読めない上司にツッコミまくる女子の中で
天然のサエちゃんが肩を持つと皆一斉に
「今必要なのは真実じゃなくて矛先だから!」
と言い放つくだりは爆笑しました🤣
ただ私はこの映画を
笑って終わらせることができません。。
自身があのボロボロに噂されていた
上司Jや一基にならないように心掛けます 笑
そしてやっぱり臼田あさみ扮するコミネさんのファンになりました✨
リスペクトの末ノセられてのあの踊りは最高!
ラーメン屋のくだりは最強 笑
臼田あさみさん代表作になったのではないでしょうか。
この作品が代表作になって良いのかわかりませんが。。
クライマックスのシュールな展開は是非いつか体験してほしいです。
バカリズムの世界観の完成度の高さを感じます。
また、この映画で彼女たちの生活や話題に
2つのシンクロがあって嬉しかったです。
1つはOL仲良し3人が会社帰りにいく
フィットネスクラブのTIPNESSですが
昔通っていた店舗でした 笑
もう1つは夢の旅先として
話題が盛り上がるボラボラ島🏝
遥か昔、、
ハネムーンで行きました✨✨
はぁ、夢のようでした。。
ボラボラ島に決めたきっかけは
ある映画の影響です。
私の大好きなウディアレンのミュージカル映画の「世界中がアイラブユー」で
ウディアレンがジュリアロバーツを口説くために
姪にスパイさせて彼女がボラボラ島が大好きなことを知ると
「僕が好きなのはボラボラ島だよ」と姑息に口説き文句に使うのです 笑
それで知ってこういう島あるみたいだよと言ったら
妻の方がボラボラ島の写真に一目惚れして決めました。
私の人生の決断のほぼ全ては映画からの影響です 笑
たぶんバカリズムもこのウディアレンの映画を引用してる気がします。
というのは彼の作風を見て
まさに21世紀の優しい和製ウディアレンだ!
と確信したから。
この映画を観に行って本当に良かった✨☺️✨
でもほんと凄いなぁ。。
たぶん間違いなく
バカリズムの前世は女性だったんだと思う!笑
世界に愛を届けるシネマエッセイストのクワン Q-Oneです。皆さまにとって、心に火が灯るような、ほっこりするような、ドキドキするような、勇気が出るような、そんな様々な色のシネマエッセイをこれからもお届けします。今年中に出版を目指しています。どうぞ末長くよろしくお願いします✨☺️✨