考えこまない。なんとなくやってみる。
Voicy No.0230 2022年10月21日放送
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経営がうまくいかないときは、時代に合わないことをしていたり、自分の考えがズレていたりするものです。信頼できる方の提案なら、腹落ちしなくても、なんとなくやってみることで新しい展開が始まります。
青年コテツ社長の頑張り。
まだオレが26歳の青年社長だった頃、経営に真剣だったのに、なかなかうまくいきませんでした。考えに考えているのに、最初の3年ぐらいはなぜかうまくいかなかったんです。
原因は山ほどありました。
今思えば、そもそも経営者としてのレベルも器も全く足りていなかった。
労働時間をかけて真剣に取り組んでいましたが、夜中まで頑張って本を読み部下の営業報告を見て努力っぽいことをしているだけで、経営者としての自己満足におぼれていたような気もします。
あなたのやり方はズレているかも?
今オレがさまざまな企業からご相談を頂く中で、うまくいっているところの仕事をやっています。
ですが、うまくいってないところからも人を介してご相談が来るのです。
「困っているんです。相談に乗ってあげてください」ということで。
仕事を今一緒にしている方からの紹介なら、相談はお引き受けしています。
仕事としてやるかどうかはまた別ですが。
先月(22年9月)、ある会社の社長のお話を聞いていました。その方は紹介で間に入っている方が同級生で、「今を突破しないと会社の成長がない」ということでお会いしたのです。
その社長さんは熱心な方で、自分の人生賭けてその経営をやっていましたが、90分ぐらいしゃべっていて感じたことがあります。考えに考えてやっていること全てが、どれもこれもズレていたのです。
一晩じっくり考える意味。
この例を、その社長さんが「考えているのにズレている」という悪いケースとして捉えたいのではありません。
他のクライアントでも「あるある」だからです。何回か作戦ミーティングしたとしても、考えに考えたら大体、過去の甘い蜜とか今までやってきたことに戻ってしまいます。
言葉の伝え方はいろいろありますが、過去にやってきた「なんとなくうまくいっている収益モデル」もやり方が時代とズレて、だんだん下がってくるのです。
日本の今のビジネスは全部そうです。
例えば新聞とかテレビ局は、まだぎりぎりビジネスが成り立っていますが、テレビの広告モデルとか新聞の個別宅配モデルは、遅かれ早かれ、そのままでは成立しなくなるといわれています。
これは大企業に限らず、個人事業主も中小企業も同じです。
商売的にうまくいくことと、ご本人が腹の底から納得することの両方を一致させたいのでしょうか。でも、自分が腹落ちしすることを今までやってきたから現状があるわけです。
腹落ちはいらない。
腹落ちしてやったほうがいいとか、本人が納得するやり方をしたほうがいいとか、世の中的にはそういう言葉がすごく好かれるでしょう?
オレが実際にどうしているかというと、人と一緒に事業をするとき「こんな感じかな」となったら、納得してもしなくても、なんとなくやってみています。
納得できることをしても、同じような結論になって突き抜けられないからです。
納得感とか強い覚悟なんて、なくてもやったらいいのです。
どうしてそんなに腹落ちと納得にこだわるのでしょう。
それでは可能性が広がらないと思います。
だから、一晩とか1週間とかとって深く考えたりないほうがいい。
自分を新しいステージに乗せていきたいのであればです。
考えに考えて腹落ちしてやってきているから、今の自分の状況がつくられているのです。
変わりたくない方、今のままで自分の人生もビジネスでいいという人は、この発想とか視点は何のヒントにもならないでしょう。
今の売上じゃ、なんか嫌なんだ。
今の人生のステージ感が、なんか嫌だ。
今の自分のポジショニングのぐらぐら加減が、なんか嫌なんだ。
そういう場合は、信頼できる、参考にしてもいいという人を探してください。
誰彼構わず意見を聞くのはいいやり方ではないけれど、これぞと思う人と一緒に仕事をするチャンスがあったら言われたことをなんとなくやってみれば、可能性が開けると思います。
信頼する方からの依頼に乗ってみる。
オレは営業をしていません。
自分でドアノックしているのではないんです。
強力にオレを推してくれる熱狂的な支援者が3人いて、その方たちが大きな企業に「今の時代だったら、コテツに話を聞けよ」といって、いきなりトップにつないで、その方と話す場が設けられています。
「今度、こういう人と会うんだけど、コテツさんに仕事してもらったらすごく良くなると思うから行く?」という話が来たら、何も調べずに100%行きます。
その企業や職種がどういうものか、社長さんがどういう経歴か、全く調べません。行ったときの損得も全く考えません。
オレを推してくれる3人の熱狂的支援者は、もちろん反社でもなく、変な会社と付き合いがないとう前提です。紹介されたところと取引して、将来に悪影響が出るような方じゃないことがわかっているからです。
そんな支援者の方たちが、日本有数とか世界的ブランドのトップみたいな人の商談や食事の席に、連れて行ってくれます。
「こういうプロジェクトが止まっているみたい。でも、コテツちゃんがやったら動くから、一緒に仕事するから来なよ」と言われたら、「わかりました」の二つ返事なんだよね。
もちろん、自分が一緒にやっても壁を突き抜けるほどのことが起こらないと思えば、お断りします。そうでなければ、深く考えずに「やってみます」という感じです。
考えこまないで決めて、新しい可能性の扉を開いたよ、という話でした。
久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
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