見出し画像

人生の幸福とは(『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』より)

はじめまして

ごあいさつに代えて、ある本の一節を紹介しようと思ったのは偶然でした。
noteを始めることを決めて、既に一週間何も書きだせずにいました。
そんな筆不精の最初のご挨拶にお付き合いいただけたら幸いです。

『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』

週末、選択を終えてベランダで紅茶を飲みながら本を読むのが、最近の楽しみとなりました。

今日も、身支度と猫のおやつと洗濯を終えて、朝一で沸かしたポットのなかをカップに注ぎ、リーディンググラスと何冊かの本を手に取ったのですが、、その中の一冊が『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』(キングスレイ・ウォード著・城山三郎訳、1987年1月15日新潮社発行、33刷)でした。

「幸福は何かをすることである」

この本は、私の父が生前買い与えてくれたものです。父は自分が読んでほしい本を進めるタイプの人ではなかったので、”なぜ父がこの本をくれたのか”、何となく考えながら繰り返し活字を読み進めていますが、今日、偶然読んだのが、「第21通 人生の幸福とは」でした。

当時、ビジネスマンの父が息子に伝える人生と仕事に関するメッセージを手紙で書き残したものを書籍化したもののようです。世のお父さんたちが息子(或いは娘)を思いながら読んだのか、日本で翻訳だ出た際、多くの人に読まれた名訳なのだと思います。個人的には、本の価値は、その人の置かれた環境や心の状態で決まると思っているので、書籍のおすすめではありません。

ただ、仕事と幸福というのは、ビジネスパーソンの一人としては、いつも考えていることなので、ごあいさつに代えて一節を紹介させていただきます。長文ですので、興味がもしあれば読み飛ばしながら、気に入る部分を見つけていただければ幸いです。

「息子はいくつかの哲学的な質問をする。「人生の『真』の幸福はどのようにして手に入れるのか?」

君の尋ねることは、私自身も答えを見出すために、この世で与えられた時間をかなり費やしてきた質問である。(中略)最初の問いについては、ヴィクター・E・フランクルという、第二次世界大戦中、ナチの強制収容所で生き延びたオーストリアの精神科医の書いた本が、これまで読んだもののなかでもとりわけ啓発的で、私自身の考えにも大きな影響を与えている。・・・

「幸福の定義は達成感である」

フランクル博士は『医師と心』の中で、私よりずっと的確にこういうことを述べている。彼の幸福の定義は達成感である。

(中略)

フランクル博士の言う通り、私たちが真の幸福感を味わうのは、自分自身に定めた何らかの目標を達成したときである。裏庭の掃除をするといった単純なことでも、仲間からひとかどの地位に選ばれるといった名誉なことでもいい。幸福は誰かを助けることかもしれない。友人でもいいし、自分の知らない人ならなおさらだろう。学校で良い成績をとることでも、自動車の運転を覚えることでも、飛行機の操縦や自転車の乗り方を覚えることでもいい。幸福は何かをすることである。

「幸福は何かをすることである」

(中略)人生の意味を深めることは、質の高い生涯をおくることである。一瞬が、あるいはたった一つの仕事が、人生の意味のほとんどを、あるいはすべてを与えることもある。幸運に恵まれたときも、不運なときも、断固として最善を尽くすごとが、人生の意味を深めるだろう。どのような未来に対しても、勇気と気品をもって立ち向かうように。

さいごに

長文の引用となりましたが、最後までお付き合いいただき有難うございました。この一節の解釈は、読み進めてくださったアナタの中にあります。だから、私の考えやコメントは差し控えます。

でも、noteを始めるにあたり、何を伝えるべきか考えがまとまらず一週間を過ごしましたが、週末の空と、この本が何かのメッセージをくれた気がしました。

折角のご縁ですので、週一くらいのゆるさで、noteを書いてゆこうかなぁと思います。この一瞬の出会いが、お互いにハッピーなひと時となるといいな。

はじめまして、浅井英明と申します。
今後ともよろしくお願いいたします。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?