【日記】戦場のメリークリスマスを見た

 想像力というか、細かいことを覚えて、何かを慮るという、何というか、精神にある程度余裕がなければ動かせない思考の動きみたいなものが、最近削れてきているのを感じる。
 どうでもいいことを、頭の中からどんどん端折っていく、という感じだろうか。
 先日、映画の戦場のメリークリスマスを見る機会があった。4kレストアされたからということだった。
 恥ずかしながら、この世の名作と言われている戦場のメリークリスマスはもとより、大島渚という監督の作品を今まで一つも見たことがなかった。先入見として、大島渚という監督について、叱咤の激しい、作品内でも暴力や性描写の激しいものというイメージがあったのだが、実際見てみると、やはりそういう面がないではなかった。戦争を描くには、もちろん暴力というか殺しというものを避けるわけにはいかないのだろうが、どうも不自然な感じがあり、自分には合わなかった。同性愛の機微もそうかもしれない。それがありつつ、時は流れてメリークリスマス、という、何だろう唐突さがあり、同じテーマがあるにしても別の映画も見てみようと思った。
 その意味で、一つの比較対象にはなるだろうし、センセーショナルなキャスティングもまあ物珍しさで見ることはできたかもしれない。

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