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人生を変える「正しい問い」

ここまで述べてきたものは、私が長年研究してきた「求道具」という詩編に基づいています。

この詩編がゴキゲンLifeshiftのバックボーンになっています。ここではこの詩編のエッセンスを文章化してみます。

真摯に未来を企み 真摯に人生を創る


正しい問いを得れば 

正しい行いは そこに現れる

安易に 答えだけを求めて

あてもなく さまよってはいけない


いまならどんな疑問も、ネット社会の誰かが瞬時に解答を提示する時代です。だからこそ「正解のない問い」に向き合うことを推奨しています。

人生において、手軽に、手っ取り早く、簡単に、答えが見つかることなどありません。誰かに答えを提示されることもありません。

それらの安易な答えを選んでしまうと、後々、その選択を後悔することになります。


だからこそ【自分の生き方を照らす「正しい問い」を見つけ出す】ことを最上位に位置付けました。人生でこれ以上に、大事なことは存在しないのです。

それは安易に「答え」を出してくれませんが、自分の行くべき方向を指し示してくれる「智慧の光(ガイドライト)」になります。

そのガイドライトさえたどっていけば、真摯な人生が送れるのです。そんな「正しい問い」を持つことが、人生で一番大事なのです。


生き方を問いかける「正しい問い」を考え続けて、自分なりに主体的に選択し、とりあえず行動する。

そして、間違って、迷いながらそれを修正する、地道に毎回それを続けていく。それが正解のない時代である21世紀の生き方です。


ビジネスライクに言えば、人生に「リーンスタートアップ」を導入することに近いと思います。

小さく始めて、現場で細かい試行錯誤を繰り返して、徐々にフィットする領域を拡大していくことで、正解に近づいていくアプローチです。


あなたの人生は、ロールモデルも、前例も、存在しないオフロードの道程なのです。

だからこそ、自分だけのガイドライトを見つけ出さなければならないのです。

だからこそ、ひたすらトライアンドエラーを続けて、修正を加え続けるのです。


序 はじまりの詩|太田泉 / 太泉|note

正問  嘆く人よ|太田泉 / 太泉|note


歴史を駆動するモノ

次に「正しい問い」に出会うために「社会貢献する生き方」を問いかけます。これは「利他主義」に近い考え方で、人生にヤリガイをもたらすものです。

そして、市井の人々の「社会貢献の行い」の総体が、この世の「歴史」であると指摘しています。

これはいわゆる教科書が説く「一部の英雄たちの行動や戦争が歴史を進めている価値観」とは正反対の歴史観です。普通の人々の営みが、時代をジリジリと数ミリずつ進めているのであり、そうした細かいイノベーションの積み重ねが、人類の進歩であるという考え方です。

再び戦争の時代に突入した現在、特定のリーダーが説く急進的な進歩論ではなく、善意の民衆によるパワーを信じる思いが、ここに現れています。


大事なものは 人間の目では 見えないのです

あなたが ひとの歴史を進めていることを

あなた自身が 一番、理解していない


「自分の活動が、明日の世界を変える」と理解すること。これがゴキゲンLIFESHIFTが提唱する「ヤリガイの神髄」です。

その理解と納得が、人生に意味を与え、日々の労働にエネルギーを与えてくれます。

だからこそ、私たちは、自分の人生をかけて邁進することができるのです。


人生編 1 より善く行う 営みの積み重ね|太田泉 / 太泉|note

人生編2 あなたのデスマーチに 気づけ|太田泉 / 太泉|note


次に訴えたのが、刻々と変わり続ける「状況への対応」でした。

あなたが志を持ち、ヤリガイを持った時、それを打ち砕く最大のものが、「状況変化」だと説きます。

状況変化に対応するものは、「時の試練に打ち勝つものを追いかけること」だと説明します。

時を重ねるだけの 価値があるものを 目指すんだよ

時の試練に 打ち勝つものを 追いかけるんだよ

歳月を重ねても 自分の 覚悟 と 共感が 続くものに 集中するのさ

人生編3 あなたのまわりに なにが ある?|太田泉 / 太泉|note


でも社会イノベーションは、短期手段ではなく、長い期間を費やす旅です。

しかしながら時間をかければかけるほど、状況は変化をし続けます。

いずれ風向きは大きく変わり、順風も逆風になるでしょう。

その時にあきらめない、逃げ出さない、ガイドライトに向かって歩み続ける。

でも、それにはそれなりの工夫が必要です。


夢を追いかけていけば 必ず 岐路が現れる

独自の道を歩んでいれば いずれ 選択を迫られる時が来る

その時に あなたが しなやかか どうかが 試される

人生編4 時を重ねるものにこそ|太田泉 / 太泉|note


その答えが、ゴキゲンLIFESHIFTで、なんども言及している「選択肢を拡げるしなやかさ」です。

自分で人生を選ぶときに「選択肢を最大化するように選ぶ」ことが、生きる知恵として必要なのです。


その選択が どんなに 無謀に見えても

その選択が どんなに 危険に見えても

それが 次第に 選択肢を広げていくようなものは しなやかな 選択さ


賢く生き抜きたければ、「選択肢が多い方を常に選ぶ」のです。それが、知性的な最善手なのです。

袋小路にはまらないように狡猾に、選択肢を拡げ続けることが人生のしなやかな生き方なのだと説いています。


人生の 選択肢を 最大化する AIが進化した方程式 – ゴキゲンLifeShift (gokigenlifeshift.com)


またその選択肢を「選択する自己」について述べています。

自己の在り方に触れ、「常に真摯であること」を求めます。


空気を読めという同調社会では「まじめで、真摯であること」が悪目立ちする空気感があります。そんな社会でも、「真摯な生き方」を貫く、心構えを説明しました。

真摯である 自分を 笑ってはいけない

照れたり 誤魔化したり あきらめて 

自分の 真摯さを 笑ってしまうと どんな 立派な種でも 育たない

人生編5 自分の真摯さを 笑わない|太田泉 / 太泉|note


次に、昨今よくある「裏面の自分をわける」という裏アカ的な活動を指摘して諫めます。

隠しても隠しても、自分の行いは、いずれ自分を追いかけてきます。

真摯に生きたければ、すべての面で真摯であることが大事なのです。


あなたは あなたの行動 すべてを含めて あなたなのさ

多面的な自分の なにかが欠けても 安定は得られない

すべての 自分を束ねて 真摯に 配分するのさ

多面的なあなたの 真摯な行動の集積が あなた なんだよ


これを書いているとき、自分自身を見つめました。そして自分の人生のパーツをひとつずつ、丁寧に見直しました。そうやって、自分という存在の「総体」を俯瞰しました。

そこで「なんと、偏った人生を歩んでしまったのか」と驚き、取り返しがきかない日々を後悔しました。

そして、これからは「家族のケアで後悔しない」、人生の選択肢をつけ間違わないように生きたいと真剣に思いました。

その想いが「ゴキゲン×ヤリガイの両立を図る」ゴキゲンLifeshiftを書かせています。

ですから、これは、だれに対するメッセージとかではないのです。

たぶん明日の自分自身にむかって、投げかけている自分自身の「正しい問い」なのだと思います。


真摯に生きるためにどうすればいいか

正しい問いを得れば 正しい行いは そこに現れる

人生のすべての面で 真摯に考え 真摯に選択し 真摯に行動する



求道学が次に述べているのは、「自分と異なる人々との関わり方」です。多様な考え方を「寛容」に受け止め、その差異を「アイデアの広がり」と考え、それを活用することを勧めます。

異なる分野の知識をどのように統合し、多角的な視点を持つことの重要性や、異なるアイデアを組み合わせることで新たな価値を生み出す方法について探っています。

簡単に手順をまとめます。


未知の領域に挑戦し続ける

私たちの成長は、未知への挑戦から生まれます。このセクションでは、未知の領域に挑むことの重要性と、それが私たちの知識と能力をどのように拡張するかを探ります。

新しい分野への好奇心を育て、学びの旅を続けるための戦略を提案します。

参考記事 学び編 4 独自を育て 工夫で磨く|太田泉 (note.com)


師匠を持つ意味

師匠との関係は、学びの旅において貴重なものです。師匠は、私たちが知らない領域への扉を開き、深い洞察と指導を提供します。

このセクションでは、師匠を持つことの価値と、師匠から学ぶプロセスを詳しく掘り下げます。



多様な人々との学び合う価値(多角的な視点)

多角的な視点を持つことは、問題解決やイノベーションにおいて非常に価値があります。

異なる分野の知識を持つことで、私たちは一つの問題に対して複数の角度からアプローチすることができ、より創造的で効果的な解決策を見つけ出すことができます。

これは、ビジネスにおいて競争優位性を確立するためにも不可欠です。


参考記事 学び編 3 師匠を求め 道場を探す|太田泉 (note.com)


多様な衝突

多様な人々との交流は、私たちの視野を広げ、新しいアイデアを生み出します。

このセクションでは、異なる背景を持つ人々との学び合いの価値と、その衝突から生まれる創造性について探ります。

異なるアイデアを組み合わせることで、私たちは既存の枠組みを超えた新しい価値を生み出すことができます。

これは、新しいビジネスモデルの創出や、革新的な製品やサービスの開発につながります。

例えば、テクノロジーとアートの融合は、新たなエンターテインメントの形態を生み出し、人々の生活に新しい喜びを提供します。


創発と進化

創発は、予期せぬ新しいアイデアや解決策が生まれるプロセスです。

このセクションでは、異なる知識やアイデアが交わることで起こる創発の現象と、それが私たちの進化にどのように寄与するかを探ります。

学び編 5 次につなぐ|太田泉 (note.com)


知識の統合 

知識の統合は、異なる情報源から得た知識を相互に関連付け、一つの有機的な全体として機能させるプロセスです。

例えば、心理学の知識とビジネス戦略を組み合わせることで、消費者行動の理解を深め、より効果的なマーケティングプランを立てることができます。

また、工学的な知識とデザインの原則を統合することで、機能性と美学を兼ね備えた製品を開発することが可能になります。


学び編 6 置き石の美学|太田泉 (note.com)


これらのコンセプトを通じて、私たちは知識をどのように統合し、応用するかを理解し、自己実現への道を歩み続けることができます。

私たちの学びと成長は、私たちが直面する様々な課題に対してより効果的に対処し、より充実した人生を送るための力となります。

ご愛読いただきありがとうございます。 テーマごとにマガジンにまとめていますので、他の気になる記事も読んでいただければ幸いです。