スワローズのお宝発掘ドラフト指名ランキング
いよいよ今年もドラフトがやって来ます。ドラフト上位指名選手を主力に育てることが、強いチームを作るための最重要事項であることは言うまでもありません。と同時にドラフト下位指名選手から主力選手を輩出することにも、スカウトやコーチの腕の見せ所があります。
千賀滉大投手、育成ドラフト4位。山本由伸投手、ドラフト4位。
甲斐拓也捕手、育成ドラフト6位。周東佑京選手、育成ドラフト2位。
佐野恵太選手、ドラフト9位。宮﨑敏郎選手、ドラフト6位。
岩崎優投手、ドラフト6位。中野拓夢選手、ドラフト6位。
スワローズにとっての、こんなお宝発掘指名は誰だったのでしょうか?今年のドラフトからもお宝が発掘されることを願って、勝手にランキングを作ってみます。
※ドラフト下位指名からのお宝発掘がテーマなので基本的にはドラフト4位以下を見ます。
※1990年以降のドラフトにさせて下さい。
※成績は参照していますが独断でランキング化します。
10位 久古健太郎投手(2010年 大社卒D5位)
2011~2018 試合:228 勝:8 敗:6 S:2 防御率:4.20
第一次小川監督時代~真中監督時代に左キラーとして活躍。ルーキーイヤーに21試合連続無失点を記録。2015年の優勝にも大きく貢献。
9位 河端龍投手(1998年 大卒D5位)
1999~2008 試合:231 勝:13 敗:14 S:0 防御率:3.45
若松監督時代の名リリーバー。2年目以降、5年連続30試合以上に登板。安定したピッチングでブルペンを支える。2001年の優勝に貢献。現在球団広報。
8位 塩見泰隆選手(2017年 大卒D4位)
2018~ 試合:456 打率:.270 出塁率:.345 本塁打:50 打点:180 盗塁:66
髙津監督時代の不動の1番センター。と言いたいところだがケガに泣く。チームの浮沈を左右する存在に。来年はどうか健康でいられますように。
7位 山本樹投手(1992年 大卒D4位)
1993~2005 試合:405 勝:27 敗:37 S:10 防御率:3.85
野村監督時代後期と若松監督時代にずっと投げ続けたリリーフサウスポー。1997年と2001年の優勝に貢献。
6位 飯原誉士選手(2005年 大卒D5位)
2006~2017 試合:901 打率:.258 出塁率:.322 本塁打:49 打点:246 盗塁:76
走攻守揃った右の外野手として活躍。全盛期は高田監督時代だが控え時代も長かった。背番号も同じ「9」だし塩見選手とプレースタイルが重なる。
5位 長岡秀樹選手(2019年 高卒D5位)
2020~ 試合:428 打率:.251 出塁率:.292 本塁打:18 打点:141 盗塁:10
ドラ5からのタイトルホルダー誕生。これからのスワローズを背負う選手。キャリアを重ねればこのランキングの3位までは行ける。というか行かないといけないくらいの選手になった。
4位 石井弘寿投手(1995年 高卒D4位)
1996~2011 試合:339 勝:27 敗:15 S:55 防御率:2.66
若松監督時代を支えた剛腕リリーフサウスポー。2001年の優勝に貢献。2005年にはクローザーを努めるが2006年以降はずっとケガとの戦い。引退後すぐに投手コーチに就任。スワローズのブルペンにゴリさんあり。
3位 畠山和洋選手(2000年 高卒D5位)
2001~2019 試合:1106 打率:.266 出塁率:.346 本塁打:128 打点:567 盗塁:7
戸田の問題児から打点王に上り詰めた男。2015年の優勝では山田哲人と川端慎吾とともに強力打線をけん引した。引退後二軍コーチを務めるが…。
2位 高津臣吾投手(1990年 大卒D3位)
1991~2003 2006~2007 試合:598 勝:36 敗:46 S:286 防御率:3.20
ドラ3は下位指名とは言えないかもしれないが、日本を代表するクローザーであり、メジャーリーガーであり、2連覇監督がドラ3から出たというのはランキングに入れないわけにはいかないでしょう。
1位 青木宣親選手(2003年 大卒D4位)
2004~2011 2018~2024 試合:1724 打率:.313 出塁率:.392 本塁打:145 打点:667 盗塁:177
文句なしのランキング1位です。よくこんな選手がドラ4から出たものです。これからもヤクルトスワローズをよろしくお願いします。
その他にも
惜しくもランキング外となってしまったのは、引退したばかりの山崎晃大朗選手(2015年大卒D5位)と現広報の三輪正義選手(2007年高卒独立D6位)です。
現役だと並木秀尊選手(2020年大卒D5位)と丸山翔太投手(2020年大卒D育成4位)はすでに一軍で活躍しており、今後の飛躍にも期待が持てます。
今回のランキングは1990年のドラフト以降とさせてもらいましたが、歴史をさらに掘り下げてみると。
・野口寿浩捕手(1989年D外)
・城友博選手(1987年D6位)
・加藤博人投手(1987年D外)
・飯田哲也選手(1986年D4位)
・栗山英樹選手(1983年D外)
・小川淳司選手(1881年D4位)
・尾花高夫投手(1977年D4位)
・鈴木康二郎投手(1972年D5位)
・水谷新太郎選手(1971年D9位)
・安田猛投手(1971年D6位)
・杉浦亨選手(1970年D10位)
・若松勉選手(1970年D3位)
・大矢明彦捕手(1969年D7位)
・松岡弘投手(1967年D5位)
・浅野啓司投手(1966年D10位)
・武上四郎選手(1966年D9位)
ということでスワローズを支えた名選手たちも、必ずしもドラフト上位というわけではなかったという事実に驚かされます。V1戦士たちってはい上がって来た選手が多いんですね。これはすごい。
来年のスワローズに新風を吹き込んでくれるドラフト指名選手はどんな選手たちでしょうか。願わくば長岡選手に続くお宝選手が発掘できますように。
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