キャッシュレスの時代にあえて「おかねのはなし」をしよう
子供がジャケ買い的に見つけた絵本。
意外と気に入っているようです。
ざっとしたあらすじは、
うさぎのくにの男の子「サニー」が主人公です。
サニーは、親から毎週にんじんを3本もらいます。
うさぎのくにでは、にんじんがお金なのです。
サニーには、買いたいものが3つあります。
そして、サニーは手元にある3本のにんじんでその3つ全てを買えると思っていました。
そこで母親は、欲しいものには値段(はらうにんじんのかず)が異なることを教えます。
そして、手持ちの3本でサニーは何が手に入れられるのか、また、それは本当に欲しいものなのか?
と、サニーと母親は2人で話しながら決めていきます。
相談の末、本人は自ら決断をし、にんじんで買い物をして、お目当の品をゲットしました。
というお話です。
世の中はキャッシュレスが推進されており、当の私もこの数ヶ月で現金に触れることが激減しました。
現金をみることなくモノの売買が成立している。そんな日々です。
しかしながらそれは、我々がお金という概念があり、現金を取り扱った経験があるからゆえ受容できている状況といえると思います。
(まぁ、私自身、完全に受容出来ているかというと甚だ怪しいのですが…。)
そこへお金の概念がないままの人間が、キャッシュレス世界に飛び込んでしまうと、
切り身が海を泳いでいる。
ステーキ肉がそのまま歩いている?
なんて理解するのと似ているかもしれません。
リアルな現実世界に触れることは大切なことです。
この本、海外の方が描かれた本なのですが、訳者の方の1人が公認会計士なのだそうです。
その方曰く、
この本で
「おかねをかせぐってどういうこと?」
「おかねをつかうってどういうこと?」
ということを伝えたい、とあとがきで記しています。
いずれどのステップかの教育課程で知ることになるのかもしれませんが、私自身があらためて考える契機になることもふくめて、
子供にお金というものについて知ってもらうキッカケになると思えば、
本書への出逢いは、つまり本人の「ジャケ買い的選書」がもたらした出逢いは、我々へのギフトだったのかもしれません。
おしまい
最後までお読みいただきありがとうございます。 いただいたサポートは麦チョコ研究助成金として大切に使用させて戴きたいと思います。