気持ちを鎮める【やさしい脳科学】
移動は制限され、生活は制限され、仕事が制限され、遊びも趣味も制限され、ならばいつまで続ければこの先が見えてくるのか?
文字通り不透明感に満ち満ちた社会情勢。
我々は『不安』の真っ只中におります。
『安全・安心』と言う言葉ほど、評価額が大暴落した単語も他に無いのではないでしょうか。
【安心安全】荒唐無稽なこと
と、いまや辞書の表記は改められてしまうほどに、陳腐な言葉に成り下がってしまったようにも感ぜられます。
マインドレスネス
我々の脳は常に何かしらを考える状態にあることが多いです。
仕事のこと、家庭のこと、健康面のこと、お金のことなどなど。
それらのことを考え続いてハッピーになれば良いのですが、職場の人間関係、来週のプレゼン、家人との意見の相違、健康診断結果、ローンなどなど…を考えると次第に憂鬱な気分になったりもするわけです。
そのように『雑念』に覆われている状態を『マインドレスネス』といいます。
冒頭のように不透明感の拭えない日々は、より一層、我々をマインドレスネスな状態へともたらすようになってしまっております。
マインドフルネス
昨今、よく耳にすることがある『マインドフルネス』は、呼吸に集中したり、「今ここに」存在することだけに集中するようにトレーニングすることで、マインドレスネス状態→マインドフルネス状態へとシフトさせることが理想形です。
ここではその一つの方法、『呼吸に集中する』について以下にご紹介します。
身につけておくと、大変頼りになる「技」となります。
呼吸に集中 【マインドフルネス入門】
(1) 手始めに楽な姿勢で座ります。
(2) 目を瞑るか1点を見つめます
(3) 呼吸だけに集中して3分間過ごそうと試みます。
実際、かなり慣れている方でなければ、3分間呼吸だけに集中するということがとても難しいことに気づくと思います。
そしていかに自分自身に対して、雑多な事柄を考え続ける『クセ』があることをわからしめられます。
より集中するためには、
(4) お腹の底から息を吐き出すようなイメージで鼻から息を吐き、今度はお腹が膨らむように鼻から息を吸います。
この呼吸を時間にとらわれずにゆっくりと繰り返していきますと、徐々に心が落ち着いていくことを実感することが出来ます。
暗算法
雑念が思い浮かんで来た時、不安が急に訪れて脳内を支配しそうになった時に、非常に効果的な方法があります。
(1) 数字の100を思い浮かべて、そこから7ずつ引き算を行い、0になるまで繰り返します。
(2) 出来るだけスピーディに計算を続けます。
(3) 外音に影響されて集中出来ない時などや、確実に効果が出る方法としては、「数字を声に出す」ことをオススメします。
暗算という行為自体が、脳にかかる負荷が高い行為なので、これを何度も続けるうちに頭の中が計算というプロセスに占有されていき、次第に未来や過去から意識をそらしやすくなるようです。
繰り返しやって来て、計算考案よりも、答えを暗記してしまった場合には、引く数字を変えて、「9」や「11」で試すと良いでしょう。
またマンネリ化を防ぐ別の方法としては、もとの数字を100よりも大きい数字の「200」などで行うこともその1つのバリエーションです。
この方法は、近頃読んだ本『無』において紹介されていました。
実際試してみて、大変に効果があることを体感しました。
上記の本は、大変示唆に富んでいる内容です。
おわりに
安寧な日々が訪れるのはいつになるかわかりません。
でも自らはことさらにネガティヴ、マイナスな思考へと引きずられてしまわぬように、出来得ることを行って、過ごして行きたいものです。
おしまい
最後までお読みいただきありがとうございます。 いただいたサポートは麦チョコ研究助成金として大切に使用させて戴きたいと思います。