マン○リン?
ある夜
YouTubeにて、とある動画を視聴していると、それは英語で話されているコンテンツだったのですが、『マンダリン』という単語が耳に飛び込んできました。
字幕がついており、文脈からもそれは『(中国の)標準語』という意味であることが理解できました。
たしかに中国語の標準語、つまり北京語を『マンダリン』という、そのように聴いたことがある、と微かな記憶を感じとっていました。
あくる日
歩きながらふと「ん?、中国語って意味のアレ、マンドリンだったっけ? いやぁ、マンドリンは楽器かぁ、じゃあマンデリン?いやいやマンダリン?」と思い返して色々出てきてこんがらがってしまいました。
実に便利で、そんなときは手元で調べてみました。
マンドリン
【英: mandolin、独・仏: mandoline、伊: mandolino】
こちらはイタリア発祥の弦楽器でした。
弦は8本なんですね、しかし音色は4音。
調音は低い方からG-D-A-Eとなり、バイオリンと同じなんですね。2本は同じ音ということになりますが、微妙なズレが独特な響きとなるようです。
マンデリン
【英:Mandheling】
こちらはインドネシアのスマトラ島で栽培されるコーヒー豆の銘柄です。
名の由来は、この種類のコーヒー豆の栽培を進めたのが、マンデリン族という現地民族であったことによるらしいです。
マンダリン
【Mandarin】
中国の官吏、つまり官僚のことを元々指す言葉であったようです。
中国国内の様々な地方から集まった官僚が、コミュニケーションを取れるように共通の言語として用いたのが、官僚の話す言葉ということでマンダリンと言われるようになり、やがてこの言語がいまの標準語(北京語)ということでした。
ところでマンダリンという柑橘がありますが、あれは日本の温州蜜柑と同じらしいです。
ではなぜマンダリンというのについては、果実の色、つまりオレンジ色が、中国の官僚の衣服の色と同じであったことに由来するようです。
ちなみにタンジェリンという柑橘もありますか、これとマンダリンは色の違いで呼び分けるそうです。
マンダリンは黄色がかったオレンジの果皮、
一方でタンジェリンは濃いオレンジ〜赤の果皮のものを指すようなのです。
おわりに
冒頭に記した動画で耳にした『マンダリン』という言葉には、類似する言葉があり、なおかつ果実でも同様の単語を聴いたことがあるという記憶が想起されて、脳内にタグ付けされたのだろうと思います。
よってそれらの関連性が気になったのだと思います。
こういった自身の脳内の記憶が再編集されるプロセスが興味深くアウトプットしてみようと思った次第です。
おしまい