見出し画像

人生で一番がんばったマネージャー試験の話(グループ面接について)

 これまでの記事はここに。

ぶっちゃけ本番には強いタイプです

 さて、なんとか業務改善提案も含めたレポートをまとめ、グループ面接にこぎつけたわけでありますが、面接にはちょっと自信がありました。

 社内研修なんかもたくさんやっていて知らない人の前で話すのも慣れていますし、実際、過去の昇格試験でも「ぴょん吉さん、面接、受験者の中でトップだったよ」という部長に言われるくらい。

とはいえ、対策はしなければいけませんので、情報収集に努めたわけであります。

グループ面接では、他の人の回答に引っ張られないように注意が必要

 結構これは思いました。ほかの人の回答をオール無視というわけにはいきませんが(まったく同じこと答えちゃいけませんから)、隣の人が回答したことに引きずられちゃいけません。

 私の場合、情シスの受験者と同チームの受験になりまして(配慮してくれよと思いますが。。。)途中で「〇〇さんの回答にもありましたが」みたいに「連携しているぞアピール」なんかもしたりしました。
 がんばったぞ。

どんな人が試験官になるの?

 まず言われたのが「結構当たりはずれがあるよ」ということです。弊社の場合、4種類の試験官が来る、と聞いておりました。

・1つ上の等級の人…課長級、基礎試験の内容や実務的なことを聞いてくる
・2つ上の等級の人…部長級、マネジメント力を問うてくる
・3つ上の等級の人…本部長級、ラスボス、何聞いてくるかわからん
・人事部長…人事のボス

1つ上→2つ上→3つ上と聞かれることのランクが上がる(わけわからなくなる)わけです。

実際、何を聞かれるのか?

 これは、ぶっちゃけ運も関係している気がするのですが、大体方向性としては対策していたとおりでした。

1)会社の数字や状況を理解しているか

 これはその前の基礎試験でも出てきたことですが、当然準備は必要です。
 弊社の場合、「〇〇と××と△△(財務用語)から一つ選んで、会社の状況について分析しなさい」みたいなことを即興で答えさせられたりします。
 しかし一つ問題があって、

情シスのお金の処理について、試験官自身が良く理解してない((´;ω;`))

 なので、私の場合、
「電算処理費のフローってわかってますか?」
「いったん他勘定振替して、その後減価償却にまわって…」
「ふーんそうなんですね、僕もよく知らないんですけど(笑)」

なんという会話になりました。

試験官自身が回答を知らない質問を興味本位で投げてくるのはあるあるらしいが、
いい迷惑だと思うの

2)チームの問題と改善は具体的に語る

 これはまあ、聞かれるのが自然な流れですが、情シスは古参メンバーと中途採用のメンバー含めたチームビルディング的なことが課題になっていましたので、そのあたりをいろいろと答えた記憶があります。

 ここで気を付けたのは、実態を意識して、具体的に、現実的に語ることです。あと、レポートの内容と整合性を取るように気を付けました。
(ここで違うことを言うと突っ込まれるらしいぞ)

3)部署のミッションに対する思いや取り組みについて

 これはラスボスの本部長や人事部長クラスに聞かれたりするわけですが、ぶっちゃけ「本当にやる気あんのか、やってくれるのかオラア!」ということですね、こりゃ。

 私の場合だと、こんなことを話しました。

①過去の大規模プロジェクトで自分がどんな役割を果たしたか 
②そのプロジェクト運営での失敗や、得た学び 
③その学びを次のプロジェクトにどう生かしたか 
④今後課題として感じていること、それをマネージャーという立場でどう実現したいと思っているか

 気を付けたのは「専門的になりすぎない」ことです。ほら、皆さん情シス内の用語とか「わからん!」てなっちゃいますからね。

  なので、ユーザとのやり取りも含めて、嘘を言わない範囲でストーリーを「盛り」ました。。。

4)人となりを聞いてくる質問は、その人自身が試される

 私の場合「社内で尊敬する人はだれか?」ということを本部長に聞かれて頭が真っ白になりました(笑)。
 そこで気を付けたのは

・本部長が知っていて好意を持っている(であろう)、人
・自分もそこそこ尊敬している人で、上司であったことのある人
・理由を具体的に語れる(語りやすい)人

 めっちゃ戦略的ですね(笑)

 さらに面接官がオーナーだったプロジェクトを例に挙げて、その方を尊敬するに至ったエピソードを挙げて、とどめであります。

結果的にはこれで大正解で、何度もうなずき、ご機嫌で聞いてくださいました

知っている人が面接官になるのはメリットでもありデメリットでもある

 面接後にフィードバックコメントを言われるわけですが、私のことをよく知ってくださっている本部長が「プロジェクトでの成功や失敗を経て大きく成長したと感じました」と書いているのに泣きそうになりました。

 下の記事で書いた、私のキャリアが途絶えた経緯もご存じだったらしい。
 ありがたいことです。

 しかしまあ、会社人生とは難しいものです。この本は、社内政治で「なぜ勝てなかったのか?」ということが書かれていますが、一度キャリア失敗している身としては身につまされるものがあります。

 そしてリーダーは、攻撃される立場でもあります。折れない心、志をもって生きることが大事だと思ってます。

迷った時こそ、初心に帰ろう。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?