両親のこと

私は生まれながらの恋愛依存症なのではないか、と思う。
暴力をふるう酒乱の父親から、男を作り逃げ出した母親。。。
2人は何度か復縁を繰り返し、その間子どもを何人か産んだ。そして最後に2人が別れたのは、私が小学校高学年の夏だった。

2人が出会い、結婚。
第一子を出産したのは母親が19歳、父親が22歳の時だった。
それから2年後に私が生まれ、その後もくっついたり離れたりを繰り返しながら、子どもは4人に増えた。
親戚の叔母さん曰く、この世に生まれてきていない子どももいるとかいないとか。

そんな昭和を生きる両親を見てきた私は、友達の家に遊びに行って、自分の家とは全く違うことに衝撃を受けた。
その時私は初めて、女とは男でこんなにも人生が変わってしまうのか、と感じたのを覚えている。

昭和という時代もあったのだろうが、当時多かった専業主婦の母親は、今思うと、ADHDだったのではないかと思う。
頼れる実家もなく、若くして子どもの世話に明け暮れ、夜はいつ暴れ出すかわからない夫の相手をする母。
ご近所付き合いやお金の計算、料理、スケジュール管理、全てにおいて見通しの立たないことが多かった。
エピソードとして、給食費を払っていなくて先生にいつも呼び出しをされるのが、私はとても嫌だった。
職人だった父親は、冬場は仕事がなく酒を飲んで過ごす。
お金がなく、母親がサラ金からお金を借りてしまい毎日取り立ての電話がくる。
それに怒り狂う父親。
家の中で血をみることもザラにあった。

いつ父親が暴れ出すかわからない家で、ビクビクして過ごす幼少期の私。

いつか、シンデレラのように私を助けてくれる王子様が現れてくれるのではないか、この時からそんな妄想を抱えて行きてきたのかもしれない。


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