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これからの大学入試に思う事

先月、子供の大学受験が終わりました。
正直こんなに大変だと思っていませんでした。
精神力や体力をものすごく消費した気がします。
親の私は今、ちょっと燃え尽きてしまってる気がしています。
親の私がそんな状態なので、子供はその何倍も大変だったと思います。

私が知る限りの、今の大学受験の情報をざっくりまとめると、
一般受験で入学する生徒は年々減少しており、その割合は約5割、
大学生の約半数が総合型選抜や学校推薦型選抜で入学しており、その割合は今後ますます、増えていくと言われています。

国公立大学の一般入試の内容は、大学入試共通テスト(旧センター試験)といわれる、全国共通のテストを受けて、
そのテストをすぐに自己採点した上で、どの大学を受験するかを選び、出願し、さらに大学独自のテストを受けて
両テストの合計点数で競うというものです。ここにさらに面接や小論文が課せられる大学もあります。
科目もたくさんあり、一発勝負で、とにかく勉強が必要な道です。

私立は受験していないので詳しくはないのですが、
大学独自のテストを受ける一般方式や、共通テスト利用、推薦などがあり、国公立の一発勝負とはちがい
スケージュールさえ合えばいくつでも受験することができます。
国公立に比べて受験科目が少なく、自分の強みを活かせる特徴があると思います。

高校は、公立の進学校にいっていました。
入学したての1年生の最初から最後まで勉強漬けの日々でした。
生徒はT大学やK大など有名な大学に進む生徒もいました。
うちは、というと第一志望の大学は残念ながら不合格でした。

本人は浪人するか相当悩んだのですが、後期日程で合格したもうひとつの理系の国立大学に入学しました。
第一志望の大学より偏差値は低いし、全国的な知名度も高くありません。
進学校や塾からすると、輝かしい結果ではありませんが、偏差値にこだわらず、何を学べるかで選んだので良かったのかな
と思っています。何より本人が満足しているので良かったんだと思います。

今の日本の大学入試を見て思ったことは、偏差値の高い有名な大学に入ることが成功といわれる傾向があるんだなと思いました。
有名大学に入れば有名な会社に入り、社会的に成功する。
通っていた塾からは、おめでとうともいわれませんでした。
実績がすべての塾からすると当たり前なのかもしれません。

しかし、偏差値をみて志望校を決める。
偏差値だけを見て、その人を判断する。
本当にこれでいいのでしょうか?
いや、いいのかもしれません。私はわかりません。

登録者数20万人を超える大学生ユーチューバーのゆじーさんをご存じでしょうか。
日本の中高一貫校に入学しましたが、学校をやめてイギリスの高校に入り、現在ミネルバ大学で
世界中を旅をしながら学んでいる大学生です。

彼は、あるインタビューでこう言っていました。
「どれだけ暗記したかで競争して、その競争で大学が決まって、その大学の名前で将来の仕事が決まる。
正直、僕は日本の教育制度は終わってると思います。」

また、先日のツイートでは、大学入学までの期間を利用してインターンや旅を経験する
ギャップイヤーという制度を紹介した上で
「受験勉強しかしてきてない18歳が、学びたいことやりたいことなんか分からない。」
とおっしゃっていました。

登録者数約50万人のぼっち系ユーチューバーのパーカーさんは、難関大学の神戸大から昨年、
北海道の大学に編入をして話題になりました。
ホリエモンさんがこの大学とロケット開発をしていることを知ったのがきっかけだそうです。
それまでは海洋の勉強をしていたパーカーさんが、ロケット開発に興味をもち、編入したというのですから
ものすごい行動力と決断だとおもいました。

このお二人の経験をきくと
これこそが本来の学びの姿なんじゃないかなと思いました。

本当に学びたい学問の道に進むのが大学の魅力なのかもしれません。

一般入試の割合が減り、今後はさらに推薦入試などの割合が増えるだろうといわれています。
という事は、高校で取り組んだことや、課外活動、ボランティア経験、小論文、面接が評価の対象になっていくのでしょう。
そうすると、そこに特化した塾がふえていくのではという懸念もあります。

ご存じの通り、塾や予備校は大変高額です。
結局、教育にお金をかけられる家庭が、受験に強くなるのではと思ってしまいます。

ならば、学力だけで勝負できる一般入試のほうがまだ平等な気もしてしまいます。
どうなのでしょうか?

先日読んだ書籍に、定員割れをしている大学のお話がありました。
札幌のある私立大学では、学生を増やすために沢山の外国人を入学させた結果、
日本語があまりに乏しい生徒が多く、授業が成立しないという事態が起きているそうです。
そして、ついには教授が職を失うという事態にまで発展したそうです。

少子化も手伝って、定員割れを起こす大学や、閉校や合併に至る大学の話も耳にします。
どの大学にするか、こだわらなければ大学生になることは簡単になっているそうです。
一方、難関大や人気のある大学は高倍率で狭き門に多くの生徒が殺到する傾向にあるようです。

二極化が進む、日本の大学戦争。
未来を担う子どもたちにとっては、どうあるべきなのか。考えさせられました。

将来やりたい事が決まっているならば、道を選択しやすいかもしれませんが、
決まっていない人はどうしたら良いのでしょうか。

「受験勉強しかしてきてない18歳が、学びたいことやりたいことなんか分からない。」
というゆじーさんの言葉が重く心に響きました。

2025年度の共通テストから
新しく「情報」の科目が増えることがきまりました。

ますます、子供の負担が増えていくこの受験制度
は子供のためになっているのでしょうか。

よろしければ、みなさまの意見もお聞かせください。
それではまた、お会いしましょう。

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