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「変な家」

今回は最近読んだ本のうち、2冊目を紹介していく。

作者はオモコロなどで有名な、雨穴というライターだ。

作者の言葉を借りるがオモコロフォーマットで書かれた文章はとても読みやすく、読書嫌いな人にもおすすめしたくなる物であった。(遅読の私が2時間もかからずに読み終えてしまった代物である)

馬鹿みたいにバズったのでご存知の方も多いと思うが、この動画の先の話である。

この動画を見てから読むとより一層世界観に没入出来るのではないかな、と個人的に思う。

内容についてはネタバレになってしまうので深くは触れられないが、読了後、私は横溝正史の「犬神家の一族」を思い出した。それと同時に、古くて昔から脈々と血が繋がれている所謂名家にはろくな事がないな…とさして広くもない部屋の天井を見てしまった。

庶民でよかった。

作者はだいぶ、この手の作品に精通しているのかなと読んでいて感じた。

ミステリ好きとしては、随所に古典的ミステリの匂いがする作品でとても満足度が高かった。しかし、決して読みにくい訳では無い。図も多く、文章だけでは理解しにくい部分も丁寧にフォローされているため、ミステリ小説入門書としてもなかなか良いのではないかな?と個人的に思う。

そこまでたくさんの本を読んできた訳では無いので、デカいことは言えないけれど。

個人的にかなりおすすめの作品なので多くの人の手に渡って欲しいと思う。

なにより、ライターである雨穴の記事は面白い。

少しのくだらなさと、全体的にうっすらと広がる怖さが心地いい。民俗学などに興味がある人なら尚おすすめである。オモコロなので「ない話」が主ですが、知らないだけで本当なのかもしれない…と思わせる話の巧みさがあると感じる。

YouTubeもおすすめです。


それでは皆さん、ごきげんよう。

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