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機材紹介#8 fuji/AFTERGLOW


随分、あいだが空いてしましました...
ご無沙汰しています。

modern gear times、久しぶりの機材紹介です。
ここから再スタートです。




久しぶりとなる今回は、2021/7/18に解散した、メタルコアバンド、AFTERGLOWから筋肉伊達男のギタリスト、fujiくんの機材です!!

大変おまたせいたしました…。
ごめんなさい以外言うことがないですね…。
本当におまたせいたしました…。
時間が経ってしまったにもかかわらず、紹介を快諾してくださったふじくん、ありがとうございます。

fujiくんの記事に関しては、現在所属している、Nimbusでの使用機材も紹介いたしますので、二本立てとなる予定です!!

写真左端


fujiくんとの出会いは、過去の記事にも軽く書きましたが、sunsetinfallのkoh君の主催で、岩神さん/far.とふじくん/afterglowと僕の4人で機材会をやったときになります。
(主催のkoh君は寝坊して来なかった)
今思えばあの会はこのnoteの先がけだったかもしれないです。

そんなfujiくんですが、自他共に認める??筋肉と真空管アンプ原理主義者です。

今までModern gear timesで紹介したプレイヤーの中では、ここまでアンプ側でセッティングをこだわっている方はいなかったともいます。

では早速機材を見ていきましょう〜!

〜使用ギター〜

Ibanez RG1027PBF
めっちゃかっこよくてコメントを失うヘッドストック


ボディ材
:ポプラバールトップ
バスウッドバック

ネック材
:ウェンジ,メイプル,
パープルハート,ブビンガの11ply

指板
:ウェンジ

PU
:Seymour Duncan
Pegasus(R) + Sentient(F)

使用弦:ダダリオ NYXL1164
ピック:Jim Dunlop JAZZ III 0.60mm


お気に入りポイント

ふじくん『まず杢目が最高です!!!買った決め手はこの杢目でした。ネックは固い木材を集めている上にステンレスフレットが標準装備なので、音は硬めで立ち上がりがめちゃくちゃ速いです。自分がハシリ気味なだけかな。さらにロックペグも標準装備なので、チューニングもずれにくいのがポイントです。サイドドットも標準で蓄光なので、暗いステージでもポジションミスは最小限に抑えられます。ミスったら弾き手のせいです。』

11プライの強固なネック材構成

ふじくん『ブリッジがオリジナルの固定式で、がっちりとボディに固定されているので安定感があります。また手が触れる面がフラットなので弾いている時もストレスがないのが秘かな推しポイントです。Ibanez最高!!』

採用されているTight End R-7 fixed bridge

やりすぎなまでにガチガチに固定されているフィクスドタイプのオリジナルブリッジです。
サドルがよくあるネジ&スプリングで弦長補正するタイプではなく、ビスで完全固定するフロイドローズ系を踏襲したブリッジで、一度セッティングすれば基本的にサドルが動くことがないのが魅力的。
ふじくんのコメントにある通り、手が乗る面が平らに設計されているのがミュートを多様するギタリストには嬉しいポイント。


ふじくん『PUをディマジオPAF7のセットからダンカンのモダン系ピックアップPegasus/Sentientのセットに変更しています。元々載っていたものが好みでなかったため、バンドの方向性も加味し力押しのNazgulでなくほどほどの温かみと圧倒的分離の良さを持つPegasusをリアに置いています。歪みが足りなかったらピッキング強化すればいいしね!!』

『SentientはダンカンのフロントPU2強と言われるSH-1 “’59”とSH-2 “Jazz”のいいとこどりと言われています。使った感じは変なクセがなくてパワーとサステインのバランスもいいので、一言でまとめると「ソロで『ゴキゲン』になれるPU」というところ。ちなみにどちらもアルニコマグネットなので音の温かみはこれに起因しているのが大きいと思います。』

もはや自分のコメントが不要なほどの完璧なレビュー、ほんとに何もコメントすることがないな…

個人的にもPegasus/Sentientのコンビネーションはすごく好きですが、Pegasusを採用しているギタリスは少ないかもしれませんね。
ふじくんのコメントにもある通り、Nazgulより明朗なサウンドイメージです。

seymour duncan Sentient
seymour duncan Pegasus

ふじくん『あとはヘッド裏にピックケースを貼っています。超便利。一回使うともうこれ無しじゃ安心してライブができないぐらいです。』

ピック落とす問題、ありますよね…
速弾きやリフをメインとするギタリストには致命的なトラブルですもんね、自分もよく落としますが(落とすな)スタイリッシュなギタリストはかなりの確率でピックケースを貼ってるイメージです。


このギター/ベースの音が聴ける音源
:基本的にすべてこのギターを使って収録をしています。

普段のピックアップセレクト
:バッキングはリアのみ、ソロ時はフレーズによりリアとフロントを使い分けていて、クリーンはリアとフロントのタップをミックスしています。



いつか来ると思っていた、Ibanezユーザーです。
このRG1027PBF、めちゃくちゃ良いですよね。スペックといい、ルックスといいグッと来ちゃう人が多いのではないでしょうか?

なんといってもやっぱりポプラバールtopのかっこよさでしょうか。
軽量でサウンドにも癖がないポプラ、優秀な材ですよね、自分も大好きです。

次に超多層ラミネート11プライのネックですね。
fujiくんも触れていますが、音の立ち上がりの速さとタイトなサウンドが特徴です。

そもそものプライ材の目的は、反りに強い、強度を上げる、というところを狙ってのことなのですが、副次的な恩恵でサウンドがタイトに/音が早くなる印象があります。
もちろん貼れば貼るほど音が良いというわけではないのですが、このギターのようにリフマシンのようなコンセプトを持った楽器にはもってこいですね。
あと何より見た目の美しさもありますよね〜。

フレットも消耗することがほぼない、ステンレスが採用されているとのことで、こちらもタイトなサウンドと立ち上がりに貢献していると思われます。
こちらは初期仕様ですが、一度搭載してしまえばメンテナンスフリーのステンレスフレット、おすすめです!!
打ち替えのご相談、お待ちしております笑

ボディはバスウッドとポプラバールで、どちらも癖のないボディなのでサウンドのネックに依る比重が大きいとも言えると思います。

それとやっぱりIbanezのオリジナルブリッジ、これいいですよね!!
Ibanezはこういうところが偉いと思います。
ブリッジミュートしろと言わんばかりの広めのブリッジ面積に6本のボルトでガッチリボディに留まってます。
イモネジも飛び出したりしないような長さになっており、快適なミュートが約束されており、サドル自体はネジで固定できる機構のおかげで、一度しっかりセッティングすればそれが長く維持できる点もポイントが高いかと思います。
昔からある発想のブリッジではありますが、それをアイバニーズっぽく解釈して自社製品に反映させる、これはすごいことだなぁと。

遠目で見ると見た目がフロイドっぽいのもメタラー的にはポイントが高い?でしょうか。

それとペグはGOTOHのロックペグが標準仕様となっております、ロックペグ、イイよね。
弦交換楽だし、なんかかっこいいし。

続いて機材です

〜エフェクトボード〜

基本的にヘッドの上に置かれているボード


①Line 6 Relay G50
(ワイヤレス)

②KORG PitchBlack
(チューナー)

③BOSS NS-2↔④L' MAT(ループ内)
(ノイズゲート↔OD)

アンプin

VitalAudio VA-08
(パワーサプライ)

これらは基本的にはヘッドの上に設置されていて、演奏中はほぼ触らないとのこと。

足元

足元にはアンプのセンド/リターンに設置されたStrymon blue skyと、アンプのチャンネル切り替え用のフットスイッチが設置されている。

ふじくん:基本的にほぼアンプ直みたいなものです。

プリの一式はライブ中も触らないのでまとめてアンプの上に置いていて、接続もパッチケーブルで済ませてしまっています。

ノイズゲートにセンドリターンがついていて、そのループに入れた方がノイズをよくカットできるみたいなのでブースターとして使っているMATをその中に組み込んでいます。また、パワーサプライで18V出力の設定ができるので、L’のMATを18Vで動かしています。

これでアンプに入る前に歪み過ぎないという設定の自由度が広がるので、いいものを見つけたなと思っています。


ボードでの音作りのポイント

ふじくん:MATのゲインとローカットの設定で音のキャラクターがガラッと変わるので、ローをカットしすぎずボワつかずというポイントを探って日々微調整しています。
リバーブについて、見えているセッティングは普通のリードの時に使うものです。ポイントはプリディレイのツマミで、最初に返ってくるリバーブ音を思いっきり遅らせてディレイをかけたみたいな効果を狙っています。

またblueskyにはFavoriteスイッチがあって、そちらにトレモロとかクリーンの時に使うアタック消し気味系浮遊感リバーブのセッティングを保存しています。

アンプヘッド:Laney Ironheart IRT60H



ギター/ベース、機材を含めた音作りのポイント、こだわりを教えて下さい。

ふじくん:よく「頭がおかしい」(多分褒めてない)と言われるのは上段リードchのEQです。

でも自分の機材との組み合わせを隅から隅まで探った結果このセッティングが一番音が良かったんです。

ちなみにEQのツマミは下段のリズムchまで含め全部プッシュプルのポットになっていて、リードchのトレブルだけプルした状態です。

これでトレブルをフルにしても耳に痛い部分がいい感じにカットされて好き放題できるようになりました。
それ以外は頭使ってません。


リズムchはトラディショナルな「ドンシャリ」になっています。
ローを全カットするようなセッティングも試したのですが、音程感がなくなって何を弾いているかわからないという経験からある程度ローは必要だという結論に至り、そこそこしっかりローを出すようになりました。

リズムchでポイントになるのはマスターVoの設定だと思っています。最大出力が60Wと比較的小さいので、1時~2時前後までガツンとボリュームを上げてアンプをフル稼働させるという志向に基づいてこのセッティングにしています。
(やはり音はデカいのでさらに出力は絞っていますが。。。)

ボリュームを上げる関係上ゲインを上げすぎるとハウってしまうため、弾けるギリギリまでゲインを下げています。
このセッティングだとピッキングの荒々しいバイト感が激しく出るので、生々しさを求めるAFTERGLOWの雰囲気には合っているのかなと思います。
歪みが足りなかったらピッキング強化すればいいしね!!(2回目)

CD的な「良い音」を出すのであれば出力全開にしてボリュームを11~12時まで絞り、ゲインを3時ぐらいまで上げるのが個人的には好みです。
しかしライブは攻めてナンボと思っているので現在のセッティングに落ち着いています。




自分もギターを始めてそろそろ10年になるんですが、アンプつまみフルテンを実践してる人を見たのはふじくんが初めてです…笑
フルテンが最高、っていうのは神話か都市伝説かと思ってましたね。

とはいえ、ペダルボードのMATでローを、アンプ側ではポットのプルでハイを適度にカットしているのでサウンドが破綻しない絶妙なセッティングになっているのではないかと思います。

ペダルボードは無駄のないシンプルな構成ですよね。
アンプでできないことを補正の範囲でペダルで行っているのかな、といった印象です。
個人的にはやはりL'のMATが採用されているのがアツいですね!!
このペダルは自分も好きなペダルで、ローカットの効きが本当に秀逸です。
一応TS系のペダルですが、プリアンプ的な音色補正にもつかえますし、単体でもディストーション並に歪む圧倒的な汎用性と、小型筐体と低コスパ、間違いなく歴史に名前が残るんじゃないかと思う名機だと思います。
自分も過去3台ほど売っては買いをくりかえしておりました…。

それとマイヘッド、憧れはありますけどやっぱり運搬が辛いですよね。
それでも練習やライブでのサウンドの安定はピカ一なので、苦労して運搬するだけの価値はやはりあると思います。
ちなみにふじくんは機材会のときもしっかりアンプを持ってきてくれました、抜かりない…!!

昨今はデジタルアンプが支流の世の中ですが、昔ながらの真空管アンプにしか出せない迫力ってやっぱりあるので…。

以上、機材周りでした!!


〜ギター始めたキッカケを教えて下さい〜

4つ上の兄の影響で小2の時にエアロスミスが家で流れるようになって、そこからハードロックに親しむようになりました。

基本的に兄の後追いでいろいろ聞いていて、エアロスミスの次はボンジョヴィ、リンキンパーク、スリップノットという順番で道を踏み外していったと思います。
そこから(まさに中学2年ごろ)「速さは正義」となった時期があり、そこで初めてDragonForce、Children Of Bodom (R.I.P, Alexi Laiho)、Arch Enemy、BFMVなどに出会いました。
その流れで自然にギターに興味を持つようになり、高1の時に初めて自分のギターを買ってひたすら16分を刻み続けていたのが今の原型になっているかなと思います。


順当に道を踏み外している…。
音楽って、兄弟や家族の影響って大きいですよね。
自分もギターを持つきっかけは姉でしたし、やっぱり育ってきた環境で聴こえてきた音楽には、大なり小なり影響は受けちゃいますよね。
ふじくんはハードロックやメタルが源流にあることは、そのプレイを見ていただければわかるかと思います!!

〜音作りの参考にしているアーティストがいれば教えて下さい〜

バッキング編
Dimebag Darrel (Pantera),Mick Thomson (SlipKnoT),Bjorn Gelotte (In Flames),Adam Dutkiewicz (Killswitch Engage)

基本的にザクザクしたリフの音が好きで、特にPanteraのCowboys From Hell,Vulgar Display of Powerのサウンドが最高だと思っています。あとはやはりMick Thomsonの音、特に2ndのIowaのサウンドも大きな影響を受けています。
あの絶妙に切れ味の悪いデカい刃物がぶつかり合うような音に衝撃を受け、サウンドに狂気を孕ませるという表現を知りました。


ソロ編
Paul Gilbert (Mr. Big),John Petrucci (Dream Theater),Steve Vai,Gary Moore,Andy James

音に魂がこもっている人達です。こうなりたかった。
テクニックとかセッティング云々ではなくギターを弾く姿勢に影響を受けています。
ライブ中ずっとニコニコしてるのとか、力入ったら全部顔に出るのは完全にこの人たちに憧れた結果です。これ以上説明のしようがない!!!理由が知りたかったらYouTubeでこの人たちの動画見て!!!


きっちり王道メタルやハードロック、バリテクギタリストの名前が上がってますね!
ふじくんのリフ〜リード/ソロまでマルチにこなすスタイルは上記に挙がったアーティストを目指した賜物なのかなと思います。
クラシカルで王道なスタイルのメタルコアギタリスト、意外と少数派ですがみなさん本当に上手な方が多いです、バックボーンって大事なんだと思う今日このごろですね。

〜まとめ〜

以上、快活で元気、圧倒的な筋肉で魅せるfujiくんの機材紹介でした!!
本当に本当におまたせしました。
申し訳ない気持ちでいっぱいですがまたここから更新をしていきたいと思っております。
このあとの第二弾の記事でも、もうしばらくお付き合いください、よろしくおねがいします。

ふじくんに会うたび思うのは圧倒的な自信ですかね!!彼は本当に前向きというかプレイに自信があるように見えてとてもかっこいいギタリストです。
僕はどちらかというとナイーブなので、前をしっかり向いて、顔で弾くふじくんのようなかっこいいプレイヤーを観ると、やっぱり喰らうものがありますね。僕も頑張ります。

AFTERGLOWは解散となりましたが、現在はNimbusにてそのプレイを目撃できます。
また、この記事は二本立ての予定ですので、次回は現在活躍中のNimbusでの使用機材をまとめさせていただきます!



AFTERGLOW


https://twitter.com/afterglow_27?t=SbKEUo8Phuki1PG3bZSEnQ&s=09

2016年3月より、AFTERGLOWとして東京都内を中心に活動を開始

メタルコアを基調としたサウンドの中に、叙情系ハードコア等様々な要素を混ぜ込んだ曲を持ち味とする

2016年7月に1st Free Single "Atlas" をリリース

9月には1st EP "sunseeker" をリリース

更に続き、2017年2月に1st Single "Resonance / Campanula" をリリース

そして1st Singleのリリースに伴い、リリースツアーを行う

長野、埼玉、北海道、大阪、名古屋、千葉、神奈川など地方を中心にツアーを行った

活動開始から約1年半の間、音源のリリースやツアーを重ね精力的に活動してきたが、2017年6月にボーカルのhum、ベースのNORA、ドラムの荒谷の脱退が決まる

3人の脱退に際し、AFTERGLOWは活動休止をする

そこから約9ヶ月間の活動休止期間を経て、2018年3月にボーカルのkeito、ベースのRyo、ドラムのYuichiroの加入が決定、3人の新メンバーを迎え活動を再開、現体制となる

そして活動再開と同時に2nd Free Single "Flag / whiteout" をリリース

新メンバーの加入、リリースに伴い、新宿ANTIKNOCKにて自主企画 "Our flag vol.1"を開催

その後4月に立川BABEL、5月に新宿ANTIKNOCK、6月に渋谷CYCLONEとの共同企画を開催

2021/7/18、新宿ANTIKNOCK
「UNITED WE RISE vol,Final〜AFTERGLOW Farewell Show〜」をもって解散

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