地理空間データってどんなふうに役立つの?どうやって使うの?
地理空間データにあまりなじみがない方もおられるでしょう。
でも今や様々な地理空間データがあふれていて、様々に活用されています。
今回はどんなふうに地理空間データが使えて、どうやってデータを集めるのかを見ていきます。
地理空間データってどんなふうに使われてる?
1. 意思決定のお供に
地図上に分析結果を表すことで、どこに人口や人流が集まりどこに施設を建てるかを視覚的に説得力をもって説明できます。
2. 資源管理に
地域の水資源を地図上に表すことで、効率的な水資源の活用ができて持続可能な農業計画ができます。
3. 公共安全に
災害時の被害想定を地図上に表し、どこに避難すればよいか、どこに避難場所を設置すればよいかなどが分かります。
4. 環境保護に
熱帯雨林の違法伐採活動の様子を衛星画像から追跡して、環境保護に役立てられています。
5.公衆衛生に
COVID-19流行時にウイルスの広がりをマッピングして、検査やワクチン接種の対象を効率的に絞り込むことができました。
6. 輸送インフラの効率化に
運送会社の配送ルートと配送場所を分析することで物流をもっと効率化できます。
7. 商圏分析に
顧客の所在地から性別や年代、年収などの属性を予測して、広告ターゲティングや新店舗の立地分析を行えます。
地理空間データってどうやって集める?
1. 衛星画像
NASAや欧州宇宙機関は衛星画像をデータセットとして用意してくれています。
2. GPS
全地球測位システム(GPS)を使えば人がいる正確な位置が分かります。
3. GIS
様々なデータを統合して分析して可視化するためのツールである地理情報システム(GIS)はもはやこの分野で欠かせない存在です。
4. カメラとセンサーを積んだドローンと無人航空機
ドローンや無人航空機(UAV)をつかって空から写真撮影したりセンサデータを取得することで、高解像度画像が得られます。
5. モバイルアプリからの情報
今は誰でもスマートフォンを持っている時代なので、専用のアプリを入れてもらうことで位置情報を取得できるようになりました。
6. 質問票
いわゆるアンケート調査を行うことでどこに住んでいるかという情報に加えて質問者が知りたい様々な情報を得ることができます。
7. クラウドソーシング
OpenStreetMapのようなみんなで作る地図情報をがあるので、道路状況や名所など多様な情報を取得できます。
おわりに
普通に生活しているだけだと、地理空間データを収集される側になることはあっても活用する側になることはあまりないでしょう。
実はいろんなところで地理空間データが使われているということをわかっていただければ幸いです。
参考
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