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歯磨きの常識を新陳代謝しよう!

最適な歯磨きとは如何なるものか?

これまで、この問いを重ねて色々と歯磨きについて調査してきた結果として知りえた情報やノウハウを整理してみたので、共有します!

こんな方におすすめ

・歯を大切にしたいと努力をしている方
・虫歯を作らない歯磨き方法を知りたい方
・歯の寿命を短くしたくない方

1.「歯磨き粉」の常識を新陳代謝しよう

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まずは、歯磨きで慣れ親しんでいる歯磨き粉に関する常識です。

1-1.歯磨き粉の有害成分に注意!

歯磨きは、歯磨き粉を付けてするものその常識が私にもありました。

しかし、本当に歯磨き粉を使うことが歯磨きで最適な方法なのか?

これが疑問であった為、市販の歯磨き粉について調べてみた所、歯磨き粉の中にはたくさんのリスク成分が潜んでいることがわかってきました。代表的なモノをご紹介しましょう。

1-1-1.ラウリル硫酸Na=味覚障害を誘発する合成界面活性剤

市販の歯磨き剤は、ほぼすべてに合成界面活性剤が配合されています。合成界面活性剤は泡を立てて歯の表面を洗浄するためのもので、一般的には、ラウリル硫酸Naという化合物が使われています。このラウリル硫酸Naですが、かなり毒性の強い物質です。

飲み込むと有害
皮膚に接触すると有害
眼刺激
皮膚刺激
呼吸器系への刺激のおそれ
水生生物に毒性
引用:国際化学物質安全性カード (ICSCs)

上記のように、かなりの有害性を持ちます。飲み込むと有害だったり、皮膚に接触すると有害だったりと、歯磨き粉の成分としては不適切な気がしますねw

市販の練歯磨を用いて歯をみがいたあと,味覚変化や味覚低下の生じることが報告されており,この作用は歯磨中に含まれている界面活性剤ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)によるであろうと見做されている
引用:界面活性剤の味覚神経反応におよぼす影響 歯基礎誌  19: 463-468, 1977

また、味覚変化や味覚低下も歯磨きの後にしばらく食べ物の味がわからなくなるのも、このラウリル硫酸ナトリウムが原因と考えられています。一説には、舌の味らい(味を感じる細胞)を一時的に溶かしているからだとか。

1-1-2.パラベン=ミトコンドリア毒性を持つ保存料

歯磨き剤の多くには、保存料のパラベンが使われています。

現在までにパラベン類はアルキル側鎖が長い程抗菌作用が強いことが確認されているが,ミトコンドリア呼吸阻害作用(ミトコンドリア毒性)の強さもMPBおよびPPBについても一致する事から両パラベンのカビ,酵母等の真核生物に対する静菌作用発現機序の一つにミトコンドリア呼吸阻害作用が含まれることを示唆している。
MPBおよびPPBがミトコンドリア呼吸阻害作用を示すことが再確認された。その作用は協力ではなく,また容易に加水分解される性質上,人体への影響は少ないと考えられるが,禁煙パラベン類には一日摂取許容量(ADI)以下の濃度でエストロゲン様作用があることも確認されており,長期的な視野で多量の摂取は控えることが望ましい。
引用:鹿児島純心女子大学看護栄養学部紀要 Vol.17:59~64,2013

このパラベンですが、上述のように抗菌作用として細菌やカビなどの増殖を抑制すると同時に、ミトコンドリアに対する毒性も持ちます。引用文でも「長期的な視野で多量の摂取は控えることが望ましい」されていますように、ミトコンドリアの機能障害は、癌、糖尿病、神経変性、虚血などの多くの病態に関与することからも、出来れば摂取しないほうが良いでしょう。諸刃の剣みたいな感じですね。。

1-1-3.サッカリンNa=糖尿病を誘発する香味料

香味剤としてサッカリンNaが配合されているものが多くあります。合成甘味料の一種で、食品添加物としても使用が認められています。

マウスにブドウ糖または人工甘味料の一つであるサッカリンを投与すると、サッカリンを投与されたマウスでは、糖負荷試験で耐糖能異常(注)を認めた。
(中略)
ヒトにおいてもサッカリン投与により耐糖能異常を認めたものでは投与前後で腸内細菌叢の変化を認め、投与後の腸内細菌叢をマウスに移植することで耐糖能異常を引き起こすこと、などの結果から、サッカリンによる腸内細菌叢の変化により耐糖能異常が生じていると考えられた。
(注)耐糖能とは血糖値を正常範囲に保つ能力のことであり、糖尿病ほどではないが血糖値が正常よりも高い状態を耐糖能異常という。耐糖能異常があると、将来糖尿病に進展する危険が高く、また耐糖能が正常の者よりも動脈硬化が進行しやすい。
引用:独立行政法人農畜産業振興機構

ですが、上述にあるように、糖尿病を引き起こす可能性がある物質です。

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こちらは家に置いてあった歯磨き粉の成分表記

1-2.歯磨き粉を使わない方法

こういった情報を知ると、歯磨き粉を使いたくなくなりますよね。では、代替品としてどのようなものが使えるかについて頭出ししておきましょう。

歯磨き粉の代替品
・重曹
・油
・マイナスイオン歯ブラシ

どれも意外なアイテムと驚く方もいらっしゃると思います。

これらの機構は第3項で、詳しくご紹介しますのでしばしお待ちください。

2.虫歯のプロセスの常識を新陳代謝しよう!

次に虫歯とは何か?を調査してわかったことです。

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あなたは虫歯ってなってしまったら自分で治せない「不可逆的なプロセス」のイメージがないですか?実は虫歯はある状態までは自分で治すことが出来る「可逆的なプロセス」です。

この虫歯のプロセスを知っていると、食後時における口内の意識が変わってきます。

虫歯をつくりたくないという努力から、歯磨きをしたりキシリトール入りのガムを噛んでいた事が、実は歯の寿命を削っていたという気づきがあるかもしれません。皆さんの努力が報われるように常識をアップデートしていきましょう。

2-1.虫歯のプロセス

2-1-1.歯垢の付着

食後は口内に常在している細菌が糖を分解・代謝して酸性に傾きます。酸性の状態においては、唾液が歯と歯垢(※)の橋渡しをして結びつけてしまいます。

※歯垢=プラーク
菌とその菌が作り出した粘着物質の塊で、組成としては75%が菌、そして残りは菌が作り出した粘着物質。粘着物質はバリアーの役目をなし、唾液の侵入を防ぐ。

2-1-2.歯の脱灰と再石灰化

2-1-2-1.脱灰=歯垢による歯の腐食

歯垢をそのままにしておくと、歯垢中の菌が食事の際に糖を分解し、酸を排出します。この酸が増え、歯の表面のpHが5.5以下になると歯が溶けます。この歯が溶ける現象を脱灰と呼びます。口内のpHが酸性に傾くのは、食後の40分間で、この間は歯が溶け続けているわけです。

この状態での歯磨きはあまりお勧めしません。歯が溶けやすい状況なので、歯磨きをすると歯が削れやすいためです。

2-1-2-3.再石灰化=唾液のミネラル分による歯の修復

pHが6.0以上の中性領域においては、歯の脱灰が止まります。このpH中において唾液中のリン酸とカルシウムによって歯が修復されます。この現象を再石灰化と呼びます。

2-1-3.虫歯の進行=脱灰>再石灰化

日常生活においては上記の脱灰と再石灰化が繰り返されます。

脱灰量>再石灰化量 の場合に虫歯が進行します。

食事をするとその都度、脱灰が発生する為、間食が多い場合は虫歯が進行し易いです。どうしても間食をしたいならシロップがついていないナッツを摂ると良いでしょう。

2-2.虫歯の進行度

虫歯の進行度は、歯の部分によってC0~C4までカテゴライズされます。

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この図の中の緑色の進行度合いであれば、再石灰化によって治癒が可能です。
進行度の状態・痛みなどを表に整理してみましたので、参考にしてください。

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2-3.虫歯の判定

虫歯は見た目だけでは判断できません。黒くても虫歯ではない可能性があります。気になっている方は歯医者にいきましょう。

2-4.歯石の生成

歯垢は除去しないで放置すると、唾液中成分のリン酸とカルシウムが沈着し、どんどん堅くなります。そして、そのまま放置すると2~14日をかけて歯石になります。歯石になってしまうとこれが原因で歯ぐきから血が出たり、臭いも出てきます。

よく、キシリトール入りのガムで虫歯を予防している方がいますが、歯垢がある場合はその唾液が歯石を形成してしまう場合があります。特に下前歯の裏は、唾液線の前なので、歯石が出来やすいから要注意です。

歯石は歯医者さんにいかないと除去できないので、これが出来る前に歯垢を除去したいものです。

3.歯磨き方法の常識を新陳代謝しよう!

歯磨き粉や虫歯について知った後は、虫歯を予防する為に効果的な歯磨きの方法やその際にお勧めの歯ブラシなどをご紹介します。

3-1.食後のケア:オススメの歯磨き方法

3-1-1.食後は口をすすぐ!可能であれば重曹を含んで!

食べ残しの糖分が口内に存在すると、虫歯菌のミュータンス菌がこれを代謝して、酸を排出します。こうなると、先ほどご説明したように、口内のPhが酸性に傾き、脱灰が進みます。ですので、これを避ける為に、食後はまず口をすすぎ、糖分を除去して歯垢の生成を防ぎましょう。

3-1-2.重曹を口に含む!?

この時に、可能であれば重曹を口に含みましょう

重曹(重炭酸ソーダ)は水に溶けると弱アルカリ性(pH=8)を示す塩の一種で、口に含んだり飲んだりしても問題ありません。食後に重曹を口に含むと酸性に傾いた口内のpHを中性に持っていくコトが出来、脱灰を止めるには効果的です。また、重曹は研磨性も持つ為口をすすぐだけで、ある程度ブラッシングを兼ねる事ができます。

重曹を用いる際は、掃除用ではなく、薬用や食用のモノを選びましょう。何故かと言うと、掃除用の重曹には適用法令が無い為、より汚れを落とせるように重曹以外の添加物が入っており、口に入れたときの安全性が低い為です。

重曹を口に含むなら脱灰が起こりやすい食後~20分以内のタイミングで行うとよいです。

3-1-3.油を口に含む!?

また、この時に油を口に含むのも有効です。

オイルプリングというインドの伝統医学・アーユルヴェーダの自然療法を起源とする「オイルで口をすすぐ」健康法があります。

口内に生息する菌の大多数は単細胞で、脂質の膜で覆われています。油(脂質)と水を混ぜようとしても分離し混ざりませんが、油と油はお互い引きつけ合い、一体化します。脂肪酸を口に含むと歯肉の奥に潜む歯垢も取り出しやすくなります!(油でお勧めなのはカメリアオイルです!)

ちなみに、女優の石原さとみさんも実践中らしいです。

3-2.歯ブラシをする

3-2-1.マイナスイオン歯ブラシを使う

歯ブラシは歯垢を如何にうまく除去出来るかがポイントと言えます。

最近は色々な仕組みでブラッシング時にマイナスイオンを口内に提供する歯ブラシが発売されています。これを用いれば、歯垢の除去がしやすくなり、口内pHの調整も聞きます。

ブラッシングのし過ぎは、歯を削り過ぎる可能性もありますが、マイナスイオン歯ブラシを使うと毛先を軽くあてるだけで歯垢除去が出来ます。毛先は柔らかいくらいでちょうどよいでしょう。個人的に利用しているのは、ソラデーという歯ブラシです。

3-2-2.奇跡の歯ブラシを使う

より多くの歯垢を除去したい場合は、奇跡の歯ブラシがお勧めです。この歯ブラシは名前はすこぶる怪しいものの、歯垢の除去率がものすごく高いのでお勧めです。

3-2-2-1.奇跡の歯ブラシの特徴

この奇跡の歯ブラシの特徴はというと、上の動画でも説明があるように、歯ブラシの真ん中が山なりとなった非常に特殊な形状をしております。

この形状、元々はキーボードの汚れをキレイに落とす為のブラシ用に考案した形状だったそうなんですが、歯ブラシで試してみたらかなりいい感じに仕上がったとのこと。

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これが実物です。かなり思い切った山型ですよね

3-2-2-2.確かに歯垢が良く取れる

私が実際に試すと、動画の様に触れるだけで歯垢がとれるといった感覚は無いのですが、歯を磨いている際の抵抗が普通の歯ブラシよりもあって、それだけ歯に対して磨くアプローチが出来ていると思いました。

実際に下の前歯とか、親知らずの周辺は普通の歯ブラシで磨くと歯垢が残りがちなのですが、そこまできれいに除去できます(^^♪

Amazonの評価も[star4]と高く、300件近い評価があり、きちんとした日本語で記載されていたので、やらせでは無いかなと思います。また、口コミとしては、次のように今までと磨き方を変えずに、歯垢がしっかり落とせるというのがポイントのように思いました。

今までと同じ歯の磨き方にもかかわらず、歯の隙間の歯垢がしっかり落とせました。
程よい固さです。市販の歯ブラシの(ふつう)より若干コシがあります。シンプルな作りですが持ちやすいし、1カ月使用しても特に毛の広がりもありません。そして、とにかく良く落ちます。歯磨き粉を変えてないのに歯が白くなりました。歯石もなくなりました。通っている歯科医に最近とてもキレイに磨けています。とても上手になりまたね。何かやってますか?歯間ブラシとか使ってますか?と言われるくらい見違える程キレイに磨けてるようです。

3-2-3.歯間ブラシを使う

一般的に歯ブラシだけで取れる歯垢は6割程度と言われており、上記の歯垢が良くとれる歯ブラシを使っていたとしても歯のスキマの歯垢が除去しきれません。これが原因で虫歯になることが多いので、歯の隙間の歯垢を除去する為には、歯間ブラシやフロスを使いましょう。

ちなみに、歯間ブラシを使ったら、血が出たという方は、歯石の癒着や歯周病の可能性が濃厚です。一度歯医者にいったほうが良いと思います。先ほども記載しましたが、私の知る限り、歯石は歯医者じゃないと取れません。

3-3:歯ブラシの除菌

歯ブラシは一回使用するだけで、便器と同じだけの細菌が付着すると言われており、一か月使用すると70~100倍の細菌が付着してしまうそうです。

こういった歯ブラシの細菌をそのままにして、歯磨きをするのは最近を歯にこすりつけているのと同様なので、歯磨きの効果を損ねてしまうと言えます。

歯ブラシは、1か月位で変えようねと言われるのは、歯ブラシの毛先の乱れも勿論ありますが、それよりはこの細菌の付着を避ける為の対応なのです。

歯ブラシの保管方法にもよりますが、他の家族の使用している歯ブラシ同士が接触するとこの雑菌が移ってしまうので、除菌はかなり大事だと言えます。とりわけ、虫歯菌を移したくない3歳までの乳幼児がいらっしゃるご家庭は、歯ブラシを守る為には、この除菌対策が重要と言えます。

3-3-1.お勧めの歯ブラシの除菌機

そこで、わが家で使っているのが、MEDIK製の歯ブラシ除菌機です。

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使い方としては、歯ブラシホルダーをパカッと開いて歯ブラシを奥に向けてぶら下げるだけです。舌ブラシなどもぶら下げられますし、髭剃りなどをセットするようのアタッチメントも用意されている為、雑菌が気になるものがあれば利用してみるとよいかと思います。

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歯ブラシホルダーが開くと、対象のボックスのLEDが点灯して3分間かけて紫外線が照射されます。このLEDはUV-C LEDという方式を使用しており、除菌に適した200~279NMの短波長の紫外線を照射するそうです。

私は疑い深い性格で、この歯ブラシ除菌機が照射している光が青色なのもあいまって、本当に紫外線を照射しているか怪しいと感じたので、別途「UV CHECKER」なる商品を購入し、紫外線の照射度合を検証してみました。

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検証方法は、紫外線を放出と思しき青色発光エリアにこのカードを差し込むというものです。

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結果ですが、無事紫外線が照射されていて、「注意」レベルには照射されていることがわかりました。

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ここで、逆に照射されている紫外線による危険性があるのでは?と思い、ホルダー越しにUV CHECKERをかざして調べてみましたが、今度は反応しませんでした。

ですので、照射されている紫外線からの危険というのも心配なさそうです。

ちょっと微妙だなと感じた点は、紫外線の照射が始まると3分間は光が照射され続けて止められないことです。

設置方法は、ツルツルした壁に対して、3Mテープという強力な粘着力のテープで台座を貼付けて、3Mテープが固定されるまでに4時間待ちます。

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その後は、歯ブラシ除菌機の本体を刺し込むだけで設置が出来ます。

3Mテープをはがしたいという方はこちらをご参照ください

充電はUSBから可能で電池等は不要です。

3-2.食間のケア

3-2-1.間食を避けよう!

間食をするとその都度口内のpHが酸性に傾き、歯の再活性化が滞り、脱灰の時間が増えてしまいます。どうしても間食をする場合は、糖分を摂取しないで、腹持ちが良いナッツ系がおすすめです。

3-2-2.鼻呼吸をしよう!

再石灰化は口内の唾液中にあるカルシウム、リン酸を用いて行われます。この為、常に唾液が口内を満たしている状況が望ましいですが、口呼吸をしていると、口内が乾燥しやすくなってしまうので、鼻呼吸がお勧めです。鼻呼吸を心掛け、口内を唾液で満たしましょう。

3-3.寝る前のケア

寝ている間の口内環境は大事です。寝る前に重曹を水に薄めてゆすぎ、うがいをしましょう。これだけで、寝ている際の口内環境が良好になります。目覚めた時に、口内の状態をチェックしてみると効果がわかると思います。前述した鼻呼吸も併用するとなおよしです。

4.口内の虫歯菌を殺菌する

最後は、そもそも歯磨きを全くしないでも大丈夫な方法は無いのか?ということで、調査したことをご紹介します。

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4-1.虫歯とは感染症である

虫歯って「歯磨きをしなければ罹患してしまうもの」と当然のように教えられてきたこともあって、歯磨きが必要と言う点にあまり疑問を抱かない方が多いですが、実は単なる感染症であり、感染していなければ歯磨きが不要なんですよね。

この認識はなかったはという人が一定数いると思いますが、「赤ちゃんには元来、虫歯菌は存在せず、親から感染する」は結構な人が知っている常識だと思います。

この上記は、いつ定着したのかは定かではありませんが、「75%は母親、15%が父親、残りの10%が祖父母や保育園の保母さんから感染するらしい」という研究結果がTVとかで放送されて広まったんだと思います。

少なくとも私が産まれた頃には無かった常識と思われます。

4-2.虫歯は親から子だけでなく、大人から大人にも感染する

で、たぶん最近のパパ・ママの行動様式になっていると思われるのが、この常識から産まれた「赤ちゃんに親が口移ししたり、食器を共有してはダメ」というもの。

虫歯に悩んだことがあるパパ・ママとしては当然のように選んで然るべき行動様式だと思います。赤ちゃんに辛い虫歯体験をさせたくないと。

我が家もご多分に漏れず、この方針なのですが、最近なんかこれって対処療法であまり正しくない気がしてきました。

何故かというと、散々がんばって赤ちゃんに虫歯菌を移さなかったとしても、大人になってからも虫歯菌には感染する為です。

この証跡ってほどじゃないんですが、うちの妻は大人になるまで虫歯が無かったんですが、私と付き合ってから虫歯が結構出来てしまったんですよね。今まで虫歯に罹患しなかったのって歯磨きが上手いというレベルの問題ではなくて、口内に虫歯菌がいなかったんだと思います。そして、私が移してしまったんだと。。

4-3.口移しを体験していない子供は、キス病という大病を招いてしまうことも

また、子供の頃に他人の唾液などを摂取せずに、大人になったときにキスすると伝染性単核球症(別名「キス病」)という割と重篤な症状を発する病気に罹患することがあることが分かってきています。

なので、口移ししたり、食器共有をしないという方法を取るのではなく、そもそも親の口内から虫歯菌を死滅させればいいんじゃない?って思うようになりました。

4-4.虫歯菌を死滅させる治療法

口内の虫歯菌を殺菌出来るかどうかについて調べたところ、次の理由で難しかったようです。

・口の中に殺菌薬を投与すると善玉の常在菌まで駆除してしまう
・口の中に殺菌薬を投与しても直ぐに唾液で流れてしまう

さらに調べたら、この2点を解決する3DS「Dental Drug Delivery System」という治療法があるのを知りました。簡単に説明すると虫歯菌への抗菌剤と殺菌消毒薬を専用のマウスピースに注入・装着し、虫歯菌を駆除するというものです。

これが結構効果的で、治療後は1年位虫歯にならない、赤ちゃんのような口内環境が手に入るらしいです。但し、この治療は虫歯を全部治療済であることが前提であり、また、保険適用外の方法なので6~7万円といった費用が掛かるみたいです。

まだ、この治療法が出来る病院が少ない為ですが、もっと普及すればいいのになと個人的には思います。

3DS治療が気になったので、今度機会があれば試してみようと思います。

5.まとめ

さて、ご紹介してきた歯磨きの方法は如何でしたでしょうか?参考になったという方は、スキ、応援をいただけると幸いです!

まとめメモ

・歯磨き粉には有害成分が含まれているので、最小限の使用に留めたほうが良い
・食後40分間は口内の糖が分解されて酸性に傾き脱灰し歯が溶ける
・口内が中性に戻ると再石灰化で歯が修復される
・虫歯は脱灰と再石灰化の可逆プロセスだが、 脱灰>再石灰化 になると進行する
・歯垢が残った状態だと、再石灰化で歯が修復されずに歯石が出来てしまう
・歯石が出来ると、歯茎から血が出やすくなり、臭いもきつくて最悪だし、歯医者さんじゃないと除去できない
・歯ブラシはマイナスイオン生成ブラシや奇跡の歯ブラシがお勧め
・歯の隙間の歯垢は歯間ブラシでしか除去出来ない
・歯ブラシは除菌が必要で、MEDIKの歯ブラシ除菌機がお勧め
・そもそも虫歯を引き起こすミュータンス菌を殺菌する3DSという治療方法がある

虫歯がみつかると食生活がネガティブになりますので、歯をケアして、楽しい食生活を過ごしていきましょう!

今回お話したことを含め、健康に関する常識全般を見直したものを書籍として出版しております。

Kindle Unlimitedであれば無料で読めますので、興味がある方はぜひ手に取ってみてください!

ご閲覧ありがとうございました。
ではでは(^^)/

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