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地方でeスポーツ事業で起業して2年経った話

富山県で会社(株式会社ZORGE)を立ち上げて、つい先日で丸2年が経ちました!

スタートを振り返ると、登記するための約20万円すらもなく東京時代にお世話になったベンチャーの社長に登記に必要なお金を借りて、司法書士に頼むお金も無いので自分たちで登記を済ませて、資本金は手元にあった1万円でスタートしました。

報酬とは言い難い無報酬に近い形で「今あるもの」「出たもの(利益など)」をどう使うかで進めていくなかで、徐々にやれることも増えてきて、地域の関わって下さっている企業さんのおかげで、今では自分以外にフルタイムでコミットする正社員が3人と、週に何度か入ってくれるアルバイトを含めると約8名程の組織になりました。(運営しているチームのメンバーなどは除いてます。)

まだまだ、会社として儲かっているとは決して言えず今年度からようやく「メシが食える」程度ではありますが、活動を支えて下さった地域の皆さん、プレイヤーの皆さんのおかげで、機会にも恵まれて日々状況は前進している実感があります。本当に、ありがとうございます!!

主な事業内容は、地域らしさを取り入れた企画、イベント運営など

事業内容は、設立当初よりeスポーツに関わる事業の1本勝負。
まだまだ、国内の市場が出来上がっていない(お金が回ってない)状況下で、この地方に拠点を構えて事業を続けることは無謀であるとの見方もありましたが、振り返ると大体が笑い話で良い経験を沢山させてもらえました。

「苦労したことは?」と聞かれることはあっても、会社として借金や出資があってのスタートしている訳でもないので、伸び伸びと自分たちのペースで、ある意味金銭的なリスクという点では身の丈以上のことはしていないので「特に苦労は感じたことが無い!」としか答えたことが無いです。

ちなみに、僕らがこの高岡に会社なり拠点を構えて活動している理由は特にありませんでした。当時は。
しいて言うならば、Uターンで富山県に帰ってから何のコネクションもない状態で、ただ丁度いいカネ無しに優しい空いているテナントが桐木町にあったから、くらいのものです。

左側 / 事務所などが入っているクールな雑居ビル

そこでこの4年間(会社設立前も含めると)、好きなこと、eスポーツを軸にしたことをやり続けてきたわけですが。
4年間経ったイマ「どうして高岡で」と考えると理由が明確にあります。それは【ほどよい"余白"】があるから。だから心地が良いんだろうな、と思ってます。

僕らは、ベンチャー企業な心意気で活動していますが、この元気が無くなっていると言われている高岡市の中心市街地、飲み屋街としての固定観念が強いこの桐木町のど真ん中で、過去にベンチャー企業を立ち上げようと思った人は、多分結構少ないはず...。

街の姿は、時代によって変化していく必要があり、もしかすると変化しなければいけない時期なのかな?と、4年間居て思ったり。勿論、今ある色は残して。

高岡市長、地元経済界の方たちとの緑陰対談 収録の様子
(OA:富山テレビ放送 2020年8月13日 14時55分から)

起業家やベンチャー企業を生み出す環境は、カタチ(場所)や賢いアドバイザーが居るだけがプロセスではないと思います。
富山県内でも「若者の起業家やベンチャーがどうすれば増えるのか...」なんて声が、聞こえるようになってきて動きも実際に見えてきてワクワクはするけど、地域性はまるで活かしてない気がしてならないです。そんなものは理由にはならないし、「別に富山県でなくてもいいよね」と自分だったらなるなぁ、と。
(勿論、実績のある大先輩かたがお考えのことだろうから、ケチなんて付ける気は1ミリも無いんですが!)

eスポーツとは関係の無いように一見思える部分ですが、新しい何かを地域に根付かせる際、そもそも「新しいことへチャレンジすることに寛容な空気感」は、凄く大事だと思ってます。ここのハードルは、実際に地元に帰って来たときに視線だけではなく言葉にして言われたりもしてきて実感しており、併せて向き合っていくべき課題であると考えています。

運営している県内に完成したeスポーツ施設「Takaoka ePark

まぁ、言うは容易し。ですね!
正解かどうかではなく、「こんなやり方もあるんだぞ」という意味で、僕らに出来るのは、目の前にある沢山の "余白" を活かして面白いことをやりまくること!そして、1人でも多くのバカが集まって来て、育んでくれたこの地への恩返しに繋がるといいです。

よくアドバイスをくれる、桐木町に住む70歳ほどのおじいちゃんに4年前から言われる言葉「カネと仕事をするな。ヒトと仕事をしろ。」「事業は波があるんだからまずは、転んだときの立ち上がり方を35歳までに学べ。そのために失敗しまくれ。」この教えだけを資本に、「ここでこんな楽しいことが出来るんだぞ!」と、ここでしか出来ない成長方法を体現していきたいです!恵まれすぎは成長の機会を奪うこともありますしね。

社員のみんなでジャガイモ堀り!自然を感じるのも大事。

3年目になる年ですが、eスポーツに全く関係のない事業にも取り組んでみます。もとよりゼロをイチにする部分がゲームに等しいほどに大好きなので、社内ベンチャーで新たな事業を立ち上げて来年の4月までにその事業をもとに新たな会社を立ち上げようと思います!
そこで、まだ経験してないようなスタイルでの事業展開や経営方法も経験してみたいと思ってます。

本来であれば、今年度は海外支社を立ち上げることが目標で種まきをしていたのですが、コロナ禍で状況も大きく変わり...。展開の方法も模索しつつも、モチベーションが有り余ってしょうがないので、引き続き全力で楽しみます!「海外?」ただの夢のように吹いていると捉えられる方たちも居られると思いますが、僕らの経験があるからこそ、他の企業とは異なる領域でチャレンジが出来るとも思ってます。

スナック跡地をリノベーションした事務所

これからも、地方(富山県を拠点に)から、eスポーツ市場の更なる発展に少しでも貢献の出来るように、特に「eスポーツ × 地域活性化や地方創生」な部分に関しては、牽引するような気持ちで取り組んで行きます。

3年目も株式会社ZORGEをよろしくお願いします!


【夢を現実に。世界へ】株式会社ZORGE / WEB - http://zorge.jp/


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