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どんな時でも、アレを忘れちゃダメ。

こんにちは、ぷるるです。
先週、昔の同期と15年ぶりに会い、薬膳料理を楽しみました。
旧交を温めるというのは、年を重ねた者が味わえる特権ですね。

しかし。
いくら歳を重ねても、アレな人は結局アレな行動をしてしまうもの。
今日はそんな私のアレな体験について、聞いていただければ幸いです。


かつて私とYは、某証券会社で営業をしていました。
厳しい日々を共に乗り越えた、いわば同期の桜です。

怖い先輩、ノルマの締め付け、怖い先輩、個性の強いお客様、怖い先輩、ゴネまくりクレーマー、怖い先輩・・・
Yの助けがなかったら、とても頑張ることはできませんでした。

そんなYが、素敵な薬膳料理のお店を予約してくれたのです。
薬膳料理が初めてだったこともあり、私はこの日をずっと楽しみにしていました。


薬膳(やくぜん)とは、食薬同源に基づく飲食療法のことであり、又はこれに加えて、食材そのものの持つ効能から組合せた料理のこと。元々は中国伝統の食事療法を指すことだが、日本では漢方薬でもある生薬を料理に加えて、健康効果を謳う料理を指すこともできる。(以下略)

Wikipedia 「薬膳」より引用

ところで私の薬膳料理のイメージとは、このような感じ。

まあ、つまりはサムゲタンです・・・。


しかし、出てきたお料理はまったく違っていた!!実にうれしい裏切りです。

お店のインスタから。食べるのに夢中で撮るの忘れちゃった。

おしゃれ度も味もパーフェクト。全女子が飛び上がって喜ぶと思います。
素材の旨みをアップさせる味付けに、舌鼓を打ちましたよね。

楽しいおしゃべりとおいしい食事。
Yに深く感謝しながら、私は心から満ち足りていました。


すると。
食後の薬膳茶をいただく私に、変化が現れたのです。

体が、かつてない開放感にあふれている・・・


なんだろう、この伸びやかさ。軽い・・・体が軽いわ!
何だか長年の縛りから、一気に解き放たれたみたい。

今ならどこにでも飛んでいけそう。そう、自由な野の鳥のように・・・。

空へ・・・I can fly!!

もしかしてこれが・・・

薬膳の力!?


日本には「医食同源」という言葉があります。
食事は病気を予防する最善の策。つまり日ごろの食生活は医療に通じるという意味ですが、これほどのパワーを持っていたとは。

トクン・・と胸が高鳴りました。さすが中国、四千年の歴史です。
脳裏には万里の長城だの、孔子だの、三国志が浮かんでは消えていきます。

はげしく興奮した私は、大声で言いました。

「薬膳すっごい!!ありがとうY!」

Yは私の様子に若干引きつつも、とても喜んでくれました。
15年の時を経て、私とYの心が一つになった瞬間です。


しかし。
会計するために席を立った時の、私は突然あることを思い出しました。

わたし今日、アレしてなかったわ!


アレとは、貝殻やサングラスではありません。


出かける前に洗濯をしたんですよね。早朝にパジャマのまま。
つまりアレない状態で、アレを洗ったわけ。

だから、うっかり全部洗っちゃったのよ、アレを。
もー、バカだね私!着替える時に対策しなきゃ、なんて思って。

そしたら時間が押して、焦って何もかも忘れましてね。

あったか肌着を重ね、厚手のセーターにダウンを羽織って、勢いよく玄関を飛び出したわけですよ。

またセーターがダボっとしてまして。


そりゃ自由だわ。
そりゃ開放感だろうよ。
オールフリーですもんね。

どうりでなんか今日・・・

ぺったんこだと思った!


まあアレがあっても、さほど変化はありませんがね。

私はこの事実をYに黙っておきたかったです。
あの一体感をなくしたくなかった。

でも、気づいた瞬間「あっ!!」と叫んだため、振り向いたYに説明せざるを得ませんでした。

するとYは笑顔を消し、スッと目を細めてこう言いました。

「変わんないね・・・ほんと」

え、何が?

アレを忘れたこと?
それとも別の話?
あるいはもっと根源的な何か?

ねえ、教えてよ!

追求しましたが、Yはそれ以上の説明をしてくれませんでした。


ところで薬膳料理ですが、やはり見事な効果がありました。

翌朝、お肌がツルツルになっていたんです、本当に!
すごいですね、医食同源パワーって。

でもこの感想は、まだYに伝えていません。
なんか今更かなあと思って・・・。

今度あったら、必ず伝えたいと思います。
もちろんその時は、アレを忘れずに・・・。

アレは右端の葉っぱでもありません。


ちなみに見出し画像=私ではありません、念の為。


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