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イマジナリー外国人ストレス軽減法

"心の中に陽気な外国人を住まわせる"

俺が編み出した究極のストレス軽減法だ

ただし、あくまでも"軽減"

根本的な解決にはならない

ちなみに名前はマイケル

実例を紹介しよう



①陽気な外国人マイケル


俺「あーマジでダサいなクソが」


「HAHAHA!!どうしたんだーい!?」


俺「そ、その声はマイケル!」

マ「やぁ!今度は一体どうしたっていうんだ?」

俺「聞いてくれよマイケル、シンガロングってのは"ここで歌え!"って感じのものじゃなくて、感情の爆発によって自然と歌いたくなるものだと思うんだけど、明らかに歌わせる意図を持って作ってるのがバレバレな曲ってダサくないか?」

マ「なるほどね!君の言う感情の爆発ってのはWhile She SleepsのSeven Hillsみたいなことだろう?わかるよ、あれは最高にクールだね!ただ、君がその曲で感動するように、他の奴らはもっとわかりやすい曲で感動するってことさ!要は感覚の違いなんだ」

俺「まぁ"音楽好き"の定義も広いもんなー」

マ「彼らは彼ら、君は君でいいんだ!売れる音楽が必ずしもカッコいいとは限らないのさ!」

俺「ありがとうマイケル、落ち着いたよ」




②時に厳しいマイケル


俺「あーマジでキモいわ」


「HAHAHA!!どうしたんだーい!?」


俺「そ、その声はマイケル!」

マ「やぁ!今度は一体どうしたっていうんだ?」

俺「聞いてくれよマイケル、海外アーティストの来日が決まって"俺ら出たいです!"ってSNSで騒ぎまくってるバンドが好きじゃないんだ」

マ「確かに昨今そういう動きが多いかも知れないね、それより僕が作ったこのTシャツを見てくれ!
どうだい?最高にファンタスティックだろう!」

俺「真面目に聞いてくれよマイケル、集客の関係や色んな兼ね合いがあるのは承知しているが、出来ることならワンマンで見たいんだ」

マ「悪かったよ!これは後でキャサリンにあげることにするか…君の言うこともわかるんだけど、それだと国内のバンドが育たないんじゃないかい?」

俺「ああ、確かにそうかもな…それで出演が決まればある意味で結果を出したことになるが、プロセスがダサすぎて見ていられないよ」

マ「結果とプロセスが両方カッコいいのが理想なのは間違いないね!しかし知識ばかり溜め込んで実際の行動はゼロに等しい、それに果たして意味があるのかい?」

俺「ぐっ…」

マ「そんなことを考えるより君には他にやるべきことがあるだろう?歌詞を書くことさ!それもクールでエキサイティングなものをね!自分の感情を歌詞として表現できる、こんなに幸せなことはないよ」

俺「わかったよマイケル…」




③一番の理解者マイケル


俺「もはや吐き気を覚える気持ち悪さだわクソが」


「HAHAHA!!どうしたんだーい!?」


俺「そ、その声はマイケル!」

マ「やぁ!今度は一体どうしたっていうんだ?」

俺「聞いてくれよマイケル、バンドマン同士の仲良しアピールがマジで気持ち悪いんだ」

マ「いいか?まずは落ち着くんだ!深呼吸しよう」

俺「すー…はー…すー…はー…」

マ「ああ、そうだ…いいぞ?その調子だ」

俺「ふぅ…これで冷静に話せるよマイケル」

マ「それはなによりさ」

俺「仲良しなのは別にいいと思うんだけど、それをわざわざSNSに上げて内輪ノリをアピールするのが癇に障るんだよ」

マ「どこまでが馴れ合いで、どこからが馴れ合いじゃないのかは難しい問題だね!SNSがない時代だとそれが見えなかったけど今は見えてしまう、知りたくなかったことまで流れてくるもんさ!」

俺「わかってくれるかいマイケル!」

マ「当たり前だよ!僕は君が作り出した存在だからね!だからこそ言えるんだけど、君はバンドやバンドマンに対して理想を抱きすぎている節がある!それに加えて君は彼らとは正反対の性格だ!まさに水と油、相容れない存在なんだよ!どこまで行っても平行線なんだ、考えるだけムダだよ!」

俺「うん、考えても仕方のないことだよな」

マ「そうさ!彼らはそうやって活動をして認知度を上げているんだ!売れるってことはバカにバレるってことでもあるからね!本当にカッコいい活動をしているバンドは地下にこそ存在するんだ!」

俺「まさに最近それを体感したよ」

マ「君がそう思っているように、他の有識者だってそう思っているに違いないさ!いつも騒いでいる連中は決まって同じメンツだろう?思っていても口に出さない人数の方が圧倒的に多いのさ!」

俺「そうであって欲しいよ…」




と、まぁこんな感じである

自分がムカついているのが滑稽に思える

いつもマイケルには助けられているんだ

ありがとう、マイケル


マ「お安い御用さ!いつでも呼んでくれ!」


俺「ま、マイケル!?」

マ「もう出てこないと思ったかい?それは甘いよ!まるでハリボーのピーチ味くらいにね!」

俺「確かにあれは致死量の甘さだ!」

マ「それがクセになるんだ!話は戻るけど、SNSの発達によって否定的な意見は過激なファンに叩かれやすい傾向がある!それが今の現状だ!みんな炎上するのが怖いだけで、君と同じ考えの人は表に出てこないだけでたくさんいるのさ!間違いってなんかいないよ!賛否の否だって立派な意見なんだ!」

俺「さすがマイケル!これからもよろしく頼むよ」

マ「ああ、君と僕は一心同体さ!」

俺「ってか誰が参考になるんだこのnote…」

マ「それは言わない約束だろう?」

俺&マ「HAHAHA!!」


〜END〜

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