Frank Zappa「Valley Girl (Flux Pavilion Remix)」のアニメーションについて
私はあまりFrank Zappaは詳しくない。
しかし人によっては、そうじゃないと思う人もいるかもしれない。3曲ぐらいしか知らないなーって言っても、「知っているじゃない?」って思う人もいるかも知れない。
本日はZappaの数少ない知っている曲の新作アニメーションMVが登場したので、見て、記事にしました。
曲は「Valley Girl (Flux Pavilion Remix)」で、この曲は1982年『Ship Arriving Too Late to Save a Drowning Witch(邦題:たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船)』というアルバムに収録されている、1980年代初頭の米国のLA郊外の高級住宅地、San Fernando Valleyに住む若い女の子達の事を嘲った曲だそうです。
独特な言葉の言い回しをするステレオタイプの女の子達の事なのですが、それをZappaの娘さんのMoon ZappaにRapっぽくもなく、普通にValley地域の女の子のように曲に乗せて喋らせている曲で、billboard hot 100の32位まで上昇しました。
リアルタイムで聞いたことのある曲で、全米TOP 40でチャートに入ったことにより耳にしたのだと思います。
Angleの記事に書きましたが、Punky's Whipsは1978年ですが、こうした辛辣というかパロディというか、あまり他のアーティストがやらない事を曲にしている人って印象なので、この曲も英語の歌詞の翻訳がなくても「なんか面白いな」と、子供時代に聞いた感想を持っていました。
聴いてて軽快だし、米国の青春映画、またはドラマっぽい楽しい雰囲気が出ている感じがします。ニュアンス的にわかりにくいかも知れませんが、、
今回のアニメーションMVを見てみました。Remixの前のオリジナルままのMVになります。
Frank Zappa, Moon Zappa - Valley Girl
結構、良い感じに仕上がっていて、楽しいMVです。
昨今、80年代のリバイバルがロックでも、文化でも、映画でも色々なもので目にすることが増えた気がします。
このアニメーションも曲が80年代初頭のカルチャーということで、当時のアートのパロディというか、再現をしている感じがします。
結構、色も綺麗で、線画で都会的で、私はこういうの好きです。
色合いが80年代っぽかったり、背景のデザインモチーフ、三角形などの幾何学模様を使うのは、当時の流行でした。
この中央に黒の短髪の女性が登場した時に「このイラストは"あれ"では?」と思ったので、それが以下です。
なんか同じ、、、
Patrick Nagelは80年代初頭に都会的な女性を描いたニューヨークのイラストレーターで、画風はアールデコでデカタンな女性のシルクスクリーンの作品が特徴です。
「Valley」地域の女の子達は社会現象となり、その翌年の1983年には「Valley Girl」というタイトルの映画にもなりました。
文字が時代っぽいです。しかもショッキングピンクに近い色。きっ全編ポップに弾けている青春映画なのでしょう。(うんうん)
また1982年にMoon Zappa本人がTVライブに登場している映像もありますが、この時も周囲の女性は「Valley Girl」を彷彿させるファッションやヘアスタイルで登場していたのだと思います。特徴的なのが「OMG」を強調するとか、早口で言い回しが独特なのだそうです。
多分、「タケノコ族」「ローラー族」とか「ガン黒」「コギャル」「港区女子」みたいな女子の文化の米国版なのだろうと想像します。
この「Valley Girl」はリメイクされて2020年に米国で公開されています。米国の人達には「懐かしい」と自分の青春時代に投影していた人も多いのかも知れないです。(想像)
これ見た瞬間、「あ!」と思ったのは、全員ブロンドではない。ブルネットに、健康的な女性が混ざっている。
どう考えても1982-3年に健康的な女性が映画の目立つ場所に出てくることは、そうそうなかったので、これはちょっと驚きました。さすが、現代版です。
LAの80年代のイケてる女の子たちっていうと、Van HalenやDave Lee Rothの80年代初期のMVに出ていそうな女の子達を想像します。(例:Hot For Teacher、California Girlsなど)
因みにMoon Zappaという名前ですが、米国ではヒッピーの親が子供に名付ける単語としてMoonは有名らしいです。ニュアンス的にはどうかと思いますが、日本でいう「キラキラネーム」とか、ヤンキー夫婦が当て字を使って英語っぽい名前にしてしまうほどではないと想像しますが、自然のものを名前にすることがヒッピー族の間で流行っていたそうです。
このFrank Zappaの「Valley Girl」、この1曲だけでも1982年当時の米国文化がわかって面白いです。
日本では現在、映画にしても配役をどのように考慮しているのかは不明ですが、例えば会社の年齢層と人数の割合とか、より高齢者の採用枠が増えると言ったことにも似ているのかなと考えさせられます。
今回のFrank Zappaの「Valley Girl」については終わります。Frank Zappaはもしかしたら、また書くかも知れません。
今日はここまでです。
「芸術の秋」です。10月は #noteクリエイターフェス に参加しています。
最後にメンバーシップも始めています。
それにしても、これでメンバーシップに人が集まってくるのでしょうか?
なぜ、全くアクションがないのかと不思議に思います。近々に、メンバーシップやその他のことについて思うことを書くことにします
明日も宜しくお願いします。
ご清聴ありがとうございました!
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