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リアル生イギリス英語 vol.7 犯罪に関する用語「万引きは何と言う?」

ロンドンや東京といった大都市では、治安上の問題から街中監視カメラだらけで、外での行動も常に見張られているのが今や普通かと思います。けれど実際の犯行現場などを目にするのは、日本であればテレビで見かける程度であるのに対し、海外ではその場で目撃する確率がずっと高まる気がします。

私は比較的治安が良いと言われているエリアに住んでいますが、それでも駅裏の寂しい通りや中心部のちょっとした繁華街など、車上荒らしに遭った車や窓ガラスなどが割られ、めちゃくちゃに荒らされている空き家を目にすることが度々あります。

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車を狙った犯罪

これはママ友から聞いた話ですが、買ったばかりの新車を1カ月であっと言う間に盗まれた人がいたそうです。日本でも注意が促されているかと思いますが、最近の車はハイテク過ぎるのが災いして、玄関など外から近い場所にキーを置いておくと、赤外線などで情報を読み取り?自宅に停めてあるにも関わらず、ロックを解除して乗り去られてしまうという犯罪が起きているそうです。

ママ友の知り合いもこのパターンで、ある日玄関を開けたらガレージから新車が跡形もなく消え去っていたそうです。車上荒らしが窓などを割って車に損傷を与えるのに対し、この方法では車体を一切傷付けずに、一瞬で乗っ取ることができるそうです。また別のお友達は典型的な車上荒らしに遭い、車内の物を一切合切

食べかけのミントタブレットまで持ってったわ!!」

という程までに盗まれたそうです。

万引き現場の目撃

他に日常的に遭遇するのが、万引き押さえ現場です。やはり客層から言って、格安スーパーに多いです。支払いをしないまま何食わぬ顔で出口を出たところで御用、というのが大抵のパターンで、犯人も毎回なんやかのと言い訳するのも常。先日は警備員が、御託を並べる犯人に向かって

Do I look stupid?! Huh?!!!

と、とてもわかりやすく、さすがの迫力で凄んでいました。その後、日本のテレビでもよく見かける、「スーパーの奥(?)」従業員出入口の方へ連れて行かれました。

そして今日は、それをはるかに上回るスリリングな瞬間に遭遇してしまいました。サイレンを鳴らしたパトカーは普段からよく見かけますが、それが自分の目の前で停車する=事件現場に居合わせることは・・初めてではないでしょうか。しかも、

犯人が目の前で後ろ手に手錠をかけられる=御用の瞬間

を目撃したのも。道の反対側だったので、手錠までかけられていたかは定かではありませんでしたが。スーパーの従業員が警察の到着を待っていたようで、犯人と思しき人物にベッタリついていました。通常であれば、普段見かけるように「スーパーの奥」に連行されるのでしょうが、ここまで大掛かりになったということは、犯人があくまでもシラを切ろうとしたのか、通常では対処しきれない何かが発生したのでしょう。

各種英語での犯罪関連用語

ところで、この万引きですが

shoplift

と言います。動詞で、I saw a boy shoplift. などと使います。車上荒らしは

car thief

ですが、家に侵入する泥棒の意、

burglar

でも使えます。

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略奪するという意味では

looting

という言葉もあり、戸外での強盗、スリは

mugging/robber

です。

違いとしては、robber は人の所有物を暴力を行使して奪う強盗、burglar は特に家など不法に他人の建物に忍び込む強盗、thief は通例暴力ではなく、こっそり行う泥棒、つまりスリや運転手のいない車を持ち主の知らぬ間に荒らすといった行為を表します。窃盗、盗みそのものの事、行為は

theft

です。

詐欺行為の言い方もいくつかあり、

fraud/scammer

ネット上では、

catfish

というのもあります。そのままだと単にナマズという意味ですが、例えば出会い系サイトなどで、偽プロフィールを出して釣るなど「なりすまし」の意味になります。

他の迷惑行為としては、

arson 放火
vandalism 壁に落書きをするなど芸術、建物、公共物などへの破壊行為のことで、車のタイヤをパンクさせることも該当します。

と、似たような行為でも、シチュエーションによって違う単語になるということをご紹介しました。滅多に犯罪行為を目の当たりにしない日本は(単に知らないだけ、ということもありますが)、やはり海外と比べて安全なんだなと改めて思いました。

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