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リアル生イギリス英語vol.17<初聖体拝領式・当日編>

日本人には聞き慣れない

First Holy Communion(FHC)初聖体拝領式

なるものに、突如お招きを受けた顛末についてはこちらから👇

拝領式当日〜到着時の様子〜

11時からのミサに、身内でもないのに早すぎるのもどうかと思い、時間ピッタリに指定された教会に着くと、礼拝堂内はすでに満席。この日のために増席したのか、窓ガラスを経た玄関口にも簡易席があったので、ちょうどいいと思いながらそちらに着席しました。

ほかの招待されていたクラスメイトも親戚も、むしろそれより遅く到着したので、時間はそんなもんで大丈夫だったかと・・? 気になる服装ですが、この日の初聖体とは関係ない信者がほとんどなので、きれいめではあってもTシャツや露出の高いワンピース、サンダル履きの人も普通にいました。こういう場では肌の露出は避ける国が多いので、ちょっとカルチャーショック。それでも、私は子供のボーイスカウトの関係などで、プロテスタントの礼拝にもときどき行くことがあるのですが、普段の日曜礼拝から、基本的に皆さん、着飾ったりきちんとした格好の人が多いです。

まずはじめに神父(司祭)さん(priest)より、今日は初聖体を迎える子供たちがいるが「パフォーマンスではないので、携帯電話は脇にやって触らないこと」と厳重なお達しがありました。式後に外での撮影式もあったのですが、見ていると撮るのは身内らしき人ばかり、というより招待してくれた子の場合、身内ですら撮ってなかったので、私も1枚も撮りませんでした。

なので、ちょっとイメージ画像として・・妹の結婚式で娘がフラワーガールみたいなことを担当したときの衣装が真っ白で似ていると思ったので、こちらを・・👇

表紙画像ももろウェディングなんですが、実際、前編で参照した『Catholic Gallery』にも、「she is Christ’s bride.(女の子はイエス様の花嫁)」とあるので、あながちミスマッチな写真でもないかと・・?!

ミサの流れ〜説教と讃美歌〜

聖体拝領の前にお説教がありました。この日お話いただいた神父さんはインドで布教していたことがあるそうで、ある村にいた少年が神父さんの両手をがっしりと握ったまま離さず、何度も何度も「ふたつのジェスチャー」をしたといいます。

ひとつは自分の鼻と口を交互に指さし「食べ物」を、ふたつめは神父さんの手を自分の頬にこすりつけ「愛」を求めていたといいます。

人間には最低限?このふたつがあればよし、的なお話でした。合間合間に聖歌や神父さんに呼応するようなセリフ?があり、立ったり座ったりと・・ボーッと聴いてればいいわけでなく、意外に忙しい・・。

特に膝立ちで頭を垂れるシーンがけっこうな頻度であるのですが、礼拝堂のきちんとした席にはそのための足置きならぬ膝置きがあるはずですが(初めてのときはその用途も知らなかった)、即席に置かれたエリアだったのでそんなものはなく、膝にカーペットの跡がつくほどで、普段使わない筋肉も使って中年の身にはかなりキツかったです💦

特にいちばん最後のときはあまりにも長いので何度も頭を上げて辺りをチラチラ盗み見し、なんとなく周りも座り始めてからようやく椅子に戻ったのですが、同じクラスメイトのお母さんはまだまだ膝立ちで、しっかり最後まで頭を垂れていたのでさすがだなと思いました。

神父さんへ応答する形の言葉も膝立ち同様、タイミングすらわからず子供に「ママ、膝立ち!」とささやかれ、「もういい?!」などと聞く始末。子供たちは学校で普段からミサをしているので、セリフも含めすべての行程を把握しており「次のでもう終わりだよ」などと教えてくれ、完全に親子の立場が逆転していました。

ちなみに聖歌(プロテスタントは「讃美歌」らしい・・)は

hymn 聖歌(ヒムと読みます)

といいますが、日本でもドラマの挿入歌なんかで使われる『Amazing Grace』は私も個人的に好きな曲ですが、こちらは「素晴らしき神の恵み」といった意味で、聖歌だったんですね。

スコットランドの伝統楽器、バグパイプ(関連記事)での演奏も象徴的かと思いますが、作詞はイギリスのジョン・ニュートン牧師によるものでした(作曲者は不明)。まったく知りませんでしたがこちらもミサ中に皆で歌い、曲調どおり厳かな歌だったんだな、と身を引き締めました。

聖体拝領式〜子供のあとに大人も〜

こうした通常のミサを経て、いよいよこの日初聖体を受ける子供たちの入場です。大きな十字架を持った子を先頭に、白いドレスを着た女の子、スーツに身を包んだ男の子たち数人が脇道から登場し、真ん中の通路を通って神父さんの方に向かいます。

聖書朗読台(lectern)でひとりずつ宣誓したあと、ホスチア(hostia)と呼ばれる薄い丸いせんべいのような“パン”を、舌の上に載せられて拝領しました。

このときにイエスが“最後の晩餐”で、弟子たちに「私の肉を食べ、私の血を飲む者は永遠の命を得る」と言いながらパンとぶどう酒を渡したのと同じように、子供たちにもホスチアを渡すたび、ひとりずつに神父さんがこの言葉を唱えていました。宗派や国によってさまざまな言い方があるようですが、子供でもわかりやすいようにか普段からなのかはわかりませんが、このときは簡単に「Eat my body, drink my blood」のようなことを言っていました。

初めて見たときはその渡し方や、グラスでない盃で本当になにか(液体)を?飲んだりすることに驚きましたが、御神酒みたいなものと思えば、そう不思議なことではないかもしれませんね。

そのあとは子供たちが退場したり、ほかの信者も同様に並んで聖体拝領を待ったりしたのち、聖歌を歌って12:30ほどに終わりました。この、大人が列を作って拝領する儀式も、過去に私は大失敗したことがあります。

カトリック信者でなくとも拝領できるのですが、その場合は手を胸の前で交差して頭に手を置いてもらうだけなのに、教えてもらったにもかかわらず意味がよくわからず、結局ホスチアを受けとってしまい、絶句されました・・。今回ははじめから余計なことはせず、おとなしく席に留まっておきました。

けれど、別日に学校で参加した際にはわが子に「なんで並ばないの?」みたいな感じで促され、本人は並んだうえで手をクロスしていたので、もしかして、並ばない方が失礼なの?!など、またまた迷ってしまいました・・。宗教関連のことに関しては、とりわけいつまでたっても慣れません💦

なお、学校での「パンとぶどう酒を分け与える」ところで、パン=イエスの身体=ホスチアのパートでは

Take this, all of you, and eat of it,
For this is my body, which will be given up for you.

と言い、ぶどう酒=イエスの血=謎の液体を飲む場面では

Take this, all of you, and drink from it,
For this is the chalice(杯) of my blood, the blood of the new and eternal covenant(聖約)

とあったので、言葉に関しては聖書などによってそれぞれ偏りがありそうです。

やはりだいぶ長くなってしまったので、お招きされたパーティーは次回に持ち越します。まさかの3部編成😅

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