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レイン・バード/怒りの解放

Rain Bird - Love And Rockets

Rain bird dives through the hole
雨の鳥が飛び込む
In a broken guitar
壊れたギターの穴に
Rain bird sings a song so sad in blue
雨の鳥は憂鬱で悲しげな歌を歌う
Like a stranded insect
接着剤のボウルに捕われ
Stuck in a bowl of glue
取り残された昆虫のように

He tries to fly
彼は飛ぼうとする
But he will die
でも彼は死んでしまうだろう
If he ever leaves the zoo
もし動物園を離れたら
Rain Bird, Rain Bird
雨の鳥、雨の鳥

Rain bird swoops through the
雨の鳥が駆け抜ける
Chimney pots and rain
煙突と雨の中を
Rain bird flies to the edge of a gilded cage
雨の鳥は金色の檻の端まで飛ぶ
Hiding in the spotlights
Of a famous stage
有名な舞台のスポットライトの陰に隠れ
He tries to become invisible
Whilst stealing the front page
表のページを奪いつつ
彼は姿を消そうとする
Rain Bird, Rain Bird, Rain Bird, Rain Bird
雨の鳥、雨の鳥、雨の鳥、雨の鳥

When you were a boy
君が少年だった時
You used to wish for this
こんなことを望んでいた
But like the cat who turns his nose
Up at the dish
しかし皿を鼻であしらう猫のように
Now that you have it
それを手に入れた今
You want to give it away
君は手放したい

When you had to work so hard
Slogging for a pittance
僅かな金のために必死に働いていた頃
In a boot and shoe yard
靴工場の中
That's when you wanted
What you now give away
その時の君は今君が手放そうとしているものを欲していた

Rain Bird
雨の鳥
You're all the rage, bird
おまえはすべての怒り、鳥よ
Rain Bird
雨の鳥
You're all the rage, bird
おまえはすべての怒り、鳥よ

ソングライター: Daniel Gaston Ash / David Jay / Kevin Haskins
Rain Bird 歌詞 © Universal Music Publishing Group

★★★

わたしは怒れない子だった。友達や誰かにひどいことをされても怒る前に悲しくなってしまう。

大人になって怒ることがあっても、人前で感情的になることはまずない。だからヒステリックに怒る人がずっと理解できなかった。どうやったらあんな風に自分の激しい感情を露わにできるのだろう。不思議だった。

一年前、クンダリーニヨガでトラウマ解消のワークに取り組んでいた時、その中に「怒りを解消するワーク」というものがあったが、始める前はわたしに解消する怒りなどあるとは思えなかった。

始めてしばらくは何も起こらない。だけど毎日全力で腕を動かし強く呼吸していくと、頭痛がし、そのうち咳が出るようになった。そして一週間も続けていくうちにその咳は自分の中から湧き上がって来る感情 - 怒りのようなものへと変化した。

それはわたしが今まで押さえつけていたものだった。子供だった頃の嫌な気持ち、満たされなかった想い、言えなくて吞み込んでしまった言葉。その未消化の感情はわたし自身のエネルギーと切り離され、腹の底で生き続けていた。

自分ではどうすることもできなかったそれらに蓋をして押し込めてしまったのは、その時のわたしの、自分への精一杯の愛情だったのだと思う。しかしやがてそれはわたしの思考に制限を作り、行動に影響を与え出す。

ああ、わたしはこんなにも自分が感じていたことに見て見ぬふりをして生きてきてしまったのか。さまざまな感情が腹のほうから突き上げる。時には悪態をつきながら。顔を涙でぐちゃぐちゃにしながら、毎日それをひとつづつ解放していく。

解放。そして解放。最終的に出てきたものはわたし自身に対する怒りだった。今まで押さえつけていたものからの宿主のわたしに対しての怒り。ずっと押し込められていたことへの。

怒りを出し切った後、何とも言えない安堵感に包まれる。こんな気持ちになったのは生まれて初めてのことだった。

翌朝、市場へバイクを走らせる。周りの木々の緑がいつもより鮮やかに、蒼く見えた。朝がもっと明るく感じる。やっとわたしはレインバードを自由にしてあげることができたんだと思った。



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見出し画像:Rain Bird Wallpapers


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