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#93 「レカネマブ」投与判断、簡単に

こんにちは
tatsuyaです。

本日は、「認知症治療薬「レカネマブ」の投与判断」についてのニュースを紹介したいと思います。

今年に入って「レカネマブ」の話題が頻回に出てきますね。


認知症治療、エーザイ主導 「レカネマブ」投与判断、簡単に 処方拡大へ新技術

エーザイはアルツハイマー病治療薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」の普及に向けて次の一手を打ち出す。少量の血液で治療薬投与の是非を簡単に判断できる技術の開発を進めており、2026年度の実用化を目指す。

レカネマブはエーザイと米バイオジェンが共同開発したバイオ医薬品だ。アルツハイマー病の原因物質の一つとされるたんぱく質「アミロイドベータ」を患者の脳内から取り除く。臨床試験(治験)では病気の進行スピードを27%緩やかにする効果が確認された。18カ月間の治験による推計で、症状の進行を7カ月半遅らせる効果を見込んでいる。

23年7月に米国で正式承認を取得し、その後は日本や中国でも承認を取得した。投与を受けられる地域は世界に広がっており、24年度は世界で565億円の売り上げを見込む。23年12月に投与が始まった日本でも対応可能な医療機関は足元で1000カ所程度となったようだ。

レカネマブの売上高目標は32年度に1兆3000億円と高く設定するが、普及は道半ばだ。大きな理由は投与対象が早期のアルツハイマー病患者や軽度認知障害(MCI)に限られるためだ

レカネマブを投与するには脳内のアミロイドの蓄積の有無を調べる検査が必要となる。大型装置となる陽電子放射断層撮影(PET)という検査や麻酔が必要な脳脊髄液(CSF)と呼ばれる検査が必要で患者の負担が大きい。現在はレカネマブを投与できる施設は都市部が中心となっているが、今後は地方にも臨床医との連携や患者への啓発を通じて処方を広げる必要がある。

切り札が複数の医療機器メーカーとデータやサンプルの提供などで連携して進める血液検査技術だ。血液の中に含まれる微量のアミロイドを検出し、患者の脳内でどの程度アミロイドが蓄積するかを予測することができる。PETやCSF検査に近い精度で予測ができるようになるといい、内藤COOは「26年度ごろの実用化を目指したい」と自信をみせる。

また治療薬自体の使い勝手を高める技術も開発中で、レカネマブを患者本人や介助者らが1分程度で投与できる皮下注射製剤も準備する。テルモと専用の注射器を共同開発しており、こちらも26年度ごろまでに実用化する考えだ。

認知症薬で世界に先行するエーザイだが、強力なライバル薬も登場した。米食品医薬品局(FDA)は7月2日、米イーライ・リリーのアルツハイマー病治療薬「ドナネマブ(製品名キスンラ)」を承認。近く普及が始まる。

目指すのは治療薬の先にある認知症を支える社会基盤の構築だ。核となるのがデジタル技術で、認知症の情報サイトの開設や認知機能の低下を予測する人工知能(AI)の開発、認知症患者の支援アプリなど認知症に関わる様々な先端技術を開発するための子会社も設立した。認知症の予防や診療、看護・介護につながるサービスの展開につなげる考えだ。

2024/07/26 日本経済新聞



初期の認知症(MCI)を特定することは認知症専門医でも容易ではないと伺います。
認知症治療薬を進めるにあたり、検査体制がまず大きなハードルになっているようです。

それが2年後を目安に血液検査で行えるようになれば、日本各地において普及される可能性があるということになりますね。

これは大きな発展を期待できる内容であると思います。


以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

それではまた、次回お会いできれば嬉しいです。

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